旅に出てよく勘違いされる3つのことをまとめました。
世界一周から帰ってきて2ヵ月。
出会う人に「世界一周どうだった?」と聞かれる。ここで「つまらない」と言えば相手は驚くだろうが、そんなことはなく「面白かった」。
その後、いくつかの応答があるわけだが、中でも旅に出てよく間違われることを紹介する。
◆英語喋れるようになったでしょ?
答えは「ノー」だ。
何を思っているのだろうか。旅に出たぐらいで英語が喋れるようになったら、6年間も英語を勉強する必要はない。
そりゃフィリピンに英語留学したり、外国人と毎日関わっていたら違うだろうけど、多くの旅人は自分の英語力が鍛えられていないと感じるだろう。
少なくとも英語が喋れるようになったとは、僕は感じていない。
旅に出る前より、表現を伝える力や英語を使う抵抗は鍛えられた。英語を話すことに関しては問題はない。
だが、ボキャブラリーは全く増えていない。日々使う用語はうまくなっても、こみいった話や変化球が来ると対応できなくなってしまう。
「稲村、英語話せるもんな」と言われても困ってしまう。「俺、英語話せないんですよ」と言うに言えないし。
海外で出会った人は、僕の語学力の低さを知っているだろう。
「英語頑張らないとな」と思ってはいるが、喋れなくても何とかなっているし、後半に至ってはスペイン語しか使わなかったので、英語力が低下するわけだ。
「英語話せるでしょ?」は、その旅人の経緯を見て判断したほうがいい。
◆地図読めるようになったでしょ?
答えは「ノー」だ。
だが、僕は地図を読める。これは旅に出たからではない。昔から得意だったからだ。
僕の話ではないのだが、数多くの日本人と旅を通じて出会った。
男よりも女性に多いのだが「地図が読めない」人が多い。
慣れで読めてくるようになる人もいるけど、半年以上旅しているけど「私、地図読めないんです」という方向音痴の旅人もいる。
迷ったら迷ったで、それはそれでいいのだが、最短ルートで行きたい時など不便だ。特に治安が悪いエリアで、地図を持って歩くのは自殺行為にもなるので、なるべく道を覚えておきたい。
読めない人の感覚は分からないのだが、少なくとも旅人全員が「地図を読める」というわけではないので、注意を。
◆価値観変わったでしょ?
変わりません。
日本で暮らして20年以上。僕は20年も日本の空気を触れている「日本人」なのだ。一年外に出ただけで、価値観は変わらない。
まず「価値観」とは何なのか。
“いかなる物事に価値を認めるかという個人個人の評価的判断”
とのことだ。簡単に言うと「物事の順位付け」。
今の時代、ネットでその土地のことを探せば無限に情報が出てくるし、ガイドブックでほぼ世界中の事を知ることができる。
ふとしたところで素晴らしい景色があったり、旅に出なかったら会えない人とも出会った。色んな文化を体験し、色んな世界を見た。
だけど、これが今の生活に結びついているかと言えば、話は別だ。
元々1ヵ月ぐらいの旅は、世界一周する前からやっていたので、海外の様子は理解していたし真新しさもあまりない。
僕は世界一周を単純に「楽しんでいた」だけだ。人生の思い出作り。
いずれは、この旅が何かに活かすようになるかもしれない。海外に出て得た、多様な経験は人生の「糧」になるだろうし、今後もふとしたところで思い出していくだろう。
最後に「旅に答えはない」。
旅人の数だけ考え方がある。だから人それぞれの考えを否定は出来ないし、押しつけることもできない。旅に出たことで何かの「キッカケ」になるかもしれないし、「楽しかったな」で終わるかもしれない。
その答えは旅をしない限りは分からない、だから悩んでいたら一回外に出て、何かしら感じればいいと思う。一歩踏み出した人じゃないと、その回答は得る事ができない。
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