2つの文化が入り混じる長崎の街です。
2014年8月
◆「洋」の長崎
幕末から明治初期にかけて、長崎の山手には洋風な建物が建てられた。
今でもその面影は残っており、一般家屋の中に洋館が急に現れたりする。
和と洋が混じる長崎の街、まずは洋の部分から見ていく。
「洋」の部分が集まるエリアは海が見える場所。
市電だと石橋や大浦天主堂下駅近く。グラバー園周辺はそうだろう。
大浦天主堂下駅から坂を上っていくことも出来るが、夏の長崎においてそんな自殺行為はしない。
素直に文明の利を活かすことにする。
石橋駅から徒歩5分、グラバースカイロードという公共のエレベーターがある。
坂の街長崎、細い路地も多くバスや車が行くことができないところも。お年寄りなどは大変だ。
ここで丘の上まで続くエレベーターがあることは凄く便利である、しかも無料なので利便性は高い。
もちろん観光客も使うことができるので、早速使用する。
最上階に到着。見晴らしがとてもよい。
メキシコのグアナファトやボリビアのラパスもそうだけど、丘を削って家々が狭い場所に集まってる景色は美しい。僕は好きだ。
なので長崎を好きになる要素となったのかもしれないが、見ていて飽きない。
グラバー園は以前修学旅行の際に訪れた。なので下に見える洋風な建物へ行ってみることにする。
南山手レストハウス。幕末に建てられた洋館。元々は誰かの家だった。
現在は休憩所として観光客が気軽に休める場所となっている。館内は冷房が効いており、一室には机とイス、そして自動販売機が置いてある。
観光客が多いグラバー園と大浦天主堂に挟まれているが、ここに来る人は殆どいない。なのでゆっくりと休息を取ることができた。
休憩後、大浦天主堂へと向かう。
南山手レストハウスからは「祈念坂」という坂が大浦天主堂まで伸びてる。
映画「解夏」の舞台にもなった。
幅の狭い坂だけど、そこからの展望は素晴らしい。
教会の尖塔と港を望むその景色は、日本にいることを忘れさせてくれるほど異文化だ。
南山手レストハウス、祈念坂には観光客が殆どいなかったが、大浦天主堂の前に来ると一気に増えた。
300円払い中に入る。
歴史を勉強してこなかったことを反省している。何も知らずに「教会」という理由で中に入ってしまった。
コルベ牧師の展示をしていたのは意外、アウシュヴィッツで彼の名を知っていたが、まさか長崎で活動していたとは思わなかった。
洋を感じられた長崎の山手エリア。面白かった。
◆「和」の長崎
長崎の「洋」の部分を感じた。次は「和」の部分を感じる。
和風と言っても幅は広い、今回は神社に訪れた。
市電の蛍茶屋方面にある諏訪神社。長崎の総氏神様だ。
観光客は少ない。どちらかというと地元の人が参拝に訪れている。
昨日の風頭公園もそうだけど、一歩繁華街を離れると、とても静かだ。
穏やかでゆっくりとした時間が流れる場所が長崎には多い。
階段を登り後ろを振り返る。そこには長崎の街並みが広がっていた。
参拝を済ませる。階段の上にあるので大変だけど、境内の横には駐車場があるので車で来ることも可能だ。
車安全を願うこともできる。
諏訪神社にはもう一つの顔がある。陰陽石だ。
第一鳥居から本殿までに3つの石がある。それを踏むと縁が結ばれるようだ。
これが第一鳥居と第二鳥居の間にある「男石」。知らないと見落とすに違いない。
第四鳥居と第五鳥居の間にある「女石」。何となく分かる気がする。
どちらも男女の象徴を表しているのだが、諏訪神社の別の顔を見ることができた。
長崎に来た際、縁が実ってほしい人は訪れるとよいだろう。
◆長崎のお土産通り
市電大浦天主堂下から大浦天主堂まで伸びる坂。ここにお土産屋さんが連なっている。
長崎名物のカステラからくまモンまで。色々なものが揃っている。
ちなみに試食、試飲し放題。逆に見る気を無くしてしまった。
トルコライスやちゃんぽんなどを食べれるレストランもあるけど、外れ臭しかしないので行くようなことはしなかった。
◆長崎市電
長崎を語る上で欠かせないのが路面電車だ。長崎を観光する時には必ず使う公共交通機関。
なんと言っても、運賃120円は破格だろう。しかもどこまで乗っても一律120円。今の時代、120円で公共交通機関に乗れるようなことはない。
1日乗車券も500円、6回乗れば元が取れる計算。
基本は後ろ乗り。前降り。
だけど混雑している時や前から降りる人がいなくなった時は、前から乗ることも可能だ。降りる時は統一して前からだけど。
時間帯や時期、場所によってはかなり混むこともあるので、一本待つことも大切だ。混んでると降りれない。
味がある長崎の路面電車。手っ取り早くローカルな雰囲気を味わうには最適だ。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。