【旅コラム】 世界95ヶ国を訪れて判断する「治安の良い都市」(ヨーロッパ編)

ヨーロッパの治安の良い都市をご紹介します。

ヨーロッパの治安

2018年6月現在、世界95ヶ国に訪れさせてもらった。治安のいい場所もあれば、治安の悪いところもあり。それぞれ国や都市で見せてくれる性格が違うので、とても面白い。

当然、何事もなく旅を終えたいので、なるべく治安のよい場所を選ぶようにしている。好き好んで治安の悪い場所に行こうとはあまり考えない。

今回は、僕が世界95ヶ国、200都市以上に訪れて判断する「治安の良い都市」を紹介する。今後の海外旅行の参考にしていただきたい。

治安の基準

「治安」と言っても色んな条件があるはずだ。人それぞれ基準が違うので、今回は以下のポイントでまとめた。

【基準】

・スマホや財布をポケットに入れておいても盗まれないところ

・公共交通機関で寝ていても問題なさそうなところ

・夜でも歩ける場所

・両親や友達を安心して案内できる場所

以上の4点だ。旅行者目線で書いてあるので、現地に住むとなると話は違ってくるだろう。あくまでも「旅行」という目的の評価であることをご了承願いたい。

「世界の治安のいい国ランキング」とかでは、北欧やスイス、アイスランド、カナダ、オーストラリアなどがランクインされているけど、僕はこれらの国は物価の高さから敬遠して訪れていない。

なので、この手のランキングとは違うので、見比べながら参考にしてもらいたいと思う。

今回は「ヨーロッパ編」だ。

※ヨーロッパで訪れた国※
東欧:ロシア、ブルガリア、ルーマニア、モルドバ、ウクライナ
中欧:ポーランド、スロヴァキア、チェコ、スロヴェニア、オーストリア、ハンガリー、クロアチア
バルカン:アルバニア、マケドニア、セルビア、モンテネグロ、ボスニア・ヘルツェゴビナ、コソボ
西欧:イギリス、フランス、ドイツ、ベルギー、モナコ
北欧:ヘルシンキ、エストニア、ラトビア、リトアニア
南欧:スペイン、ポルトガル、アンドラ、ギリシャ、イタリア、バチカン、サンマリノ

ヨーロッパの治安の良い都市

リュブリャナ/スロヴェニア

ヨーロッパの中でも好きな都市の1つ。スロヴェニアの首都リュブリャナは、その国最大の都市とは思えない程こじんまりとしている。だけど、そこが好きなのだ。

「休日のお天気のいい日に歩きたい町」とでも言おうか。それが似合うほど落ち着いており、そして町歩きが楽しい場所である。

治安もとても良く、昼も夜も問題がない。人通りが少ないところや落書きがあるところもあるけど、怖さを全く感じないのもスロヴェニアの魅力の1つだろう。

イタリアからも程近いので、ヴェネツィアとセットで訪れてみるのもオススメだ。

ドブロブニク/クロアチア

近年日本人に人気の観光地ドブロブニク。夏になるとリゾートを求めて世界中から観光客がやってくる。治安の良さもピカイチ、特に城塞に囲まれた旧市街は昼と夜で違った顔を見せてくれるので、2つの時間帯に歩いてみたい場所。

夜でも人通りが多く、裏通りではレストランのオープンテラスでワイン片手に談笑する欧米人の姿も見られる。

物価は少し高いけども、リゾートを満喫したい人にとっては良いと言える場所だろう。

コトル/モンテネグロ

こちらも人気のリゾート観光地コトル。ドブロブニク同様、治安の良い部分が光る。観光客が多い旧市街やその周辺は何の問題もなし、地元民よりも観光客のほうが多く見かける。

「あ、ココ大丈夫だな」と思ったのはスーパーでレジに並んだ時。前のお客さんがスマホをレジに忘れていたのだけれど、店員さんがすぐに気付いて渡した瞬間だ。客がスマホを忘れるぐらい平和だし、それを盗まない店員さんがいるだけでも素晴らしいと感じている。

日本人には馴染みがないかもしれないが、ドブロブニクとほど近いところにあるのでセットで訪れてみるのもいいだろう。

ザルツブルグ/オーストリア

オーストリア自体治安が良い国なのだが、中でもザルツブルグは安定している。観光地ということもあるだろうけど、ウィーンに比べたらロマとか少ないし、夜でも明るいので町歩きを純粋に楽しめる。

ザルツブルグ周辺のハルシュタットなどの小さな町も治安が良いので、何も怖がることはない。下に書いてあるミュンヘンも治安が良い場所なので、この2都市はヨーロッパデビューには最適と言える場所かもしれない。

ミュンヘン/ドイツ

ヨーロッパの大都市の中では際立って安定しているのがミュンヘンだ。移民も多いし、中央駅周辺は胡散臭い空気あるけど、悪さをするような奴は少ない。トラムやバス、Sバーンなどで居眠りをしても怖いことはなかった。

少なくともパリやローマ、バルセロナに比べたら何十倍も治安が良いので、そこからミュンヘンにやってくると天国と感じるぐらいかも。

モナコ/モナコ

南仏のリゾート地、モナコ。ニースに比べて治安が良い国。というか住んでいる人が限られているし、しっかりと整備されているので、安心。モナコは町というよりかは、1つのテーマパークのように思えてしまい、非日常的な雰囲気であった。少なくとも僕の今後の生活では関わらないような場所。

金があって、地中海でセレブな生活をしたければいいかもしれない。

ビルバオ/スペイン

スペイン自体がさほど治安の良い国ではないのだが、ビルバオは中でも安定している場所。スペインは殆どの大きな都市には訪れたけど、一番治安が良いなと思ったのがビルバオだ。

ロマが少ないということもあるだろうし、バスク特有の雰囲気というのがあるかもしれない。観光地だけど、そこまで強くはないのでローカルな生活も垣間見れるのがビルバオ。バルセロナやマドリードの賑やかさが苦手な人は、ビルバオぐらいの地方都市がちょうどいいかもしれない。

ヘルシンキ/フィンランド

日本人の渡航も多いフィンランド。首都ヘルシンキはとても治安が良い。
地下鉄やバス、トラムで安全に過ごせるし、ゴミゴミしていないのでスリも多くはない。
勿論貴重品管理はしっかりする必要があるけど、そこまで気を張る必要はないはずだ。
なので、海外旅行に慣れていない人でも容易に散策することができる都市。夜に怖さを感じないのは大事な部分。

タリン/エストニア

タリンは首都とは思えない程、こじんまりしている都市。これはバルト三国で共通して言える部分。
基本的には旧市街に滞在することが多いけど、エリアとしては小さいので、半日あれば見て回れる。
少し足を伸ばしてショッピングモールに行っても、小さくて驚くかも。空港や港も街からかなり近い。
まさに「コンパクト」。福岡みたいな感じなのかな。夜でも安心して散策できる街。

リガ/ラトビア

バルト三国で一番好きなのがリガの街。タリンよりも規模としては広いかも。
ヨーロッパらしい可愛い街並みが広がって、落ち着いている。
夜の旧市街散策も楽しい。警戒することは一度もなかった。

ビリニュス/リトアニア

杉原千畝がユダヤ系にビザを発給したリトアニア。ビリニュスも例外なく治安が良い。
ここも夜でも歩ける街。怖いと思うことは一度もなかった。

世界95ヶ国を訪れて感じた、女子の一人旅にはバルト三国を全力でオススメする10の理由。

2016年5月10日

ウィーン/オーストリア(次点)

オーストリアの首都ウィーン。ヨーロッパの大きい都市、かつ移民が入っている都市の中では治安が安定している。昼も夜も安心して歩けるのはオーストリアの魅力と言えるだろう。さすがにスリには気を使うけど、夜遅くに街中をブラブラしても危険に感じることはなかった。

ロマがさほど多くないということも良い点か。最近は増えているみたいだし、治安も少し悪くなっているという話を聞くので、「次点」という扱いにした。ロマはいても無視が一番、相手にするだけ時間の無駄なのでスルーしてもらいたい。

リスボン/ポルトガル(次点)

お隣の西国とは違いポルトガルはまだ治安が良いと言える国。国としてのレベルはちょっと終わっているし、リスボンにも空き家があったりして、「大丈夫かな?」と思う部分はあるけど、落ち着いて町歩きが出来るのはリスボンの良さと言えるだろう。

ポルトガルは物価も安いし、ご飯も美味しいし、程よく英語が通じるので安くヨーロッパを旅行するにはいいかもしれない。景色が良いところもあるし、リスボンも絵になる場所だし。

ロンドン/イギリス(次点)

世界の大都市・ロンドン。イギリス自体が比較的治安のよい国なので、国内を旅する限りは特に怖い思いはしないはずだ。ロンドンは移民も多いので、エスニックタウンが各にあるけども、訪れるエリアを間違わなければ安全な旅行ができる。一部ロンドンのエリアは一般的に悪いと言われていたり、ピカデリー・サーカスやソーホーなどの繁華街ではスリが多い。

なので、軽犯罪の注意を怠らなければ、楽しいイギリス旅行となるはずだ。一人旅初心者でも訪れやすい都市である。
エリアによっては本当に地元民でも近寄らない場所もあるので、行く前に危険エリアは確認しておこう。
ただ住むとなると話は別になってくるだろう。

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まとめ

このような文章書いていると、街中の景色が頭に浮かぶのだが、もう一度行きたくなってしまった。 魅力的な都市ばかりだ。

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