クアラルンプールの街中でよく見かけるマレーシア車についてです。
2014年9月 1RM=約33円
車好きの僕は海外の街を歩く時に、その国・都市の車事情を観察する。なのでよく道路ばっかり見ているのだが、色々の発見やトレンドを知れたりして面白い。
このクアラルンプールでも一つ勉強になったことがあった。素人目に見たKLの車事情を紹介する。
◆タクシーは全て国産車
クアラルンプールでよく見かける赤いタクシー。車のエンブレムをよく見ていると全て同じマークであることが分かる。
バンコクならトヨタ、シンガポールならトヨタかヒュンダイなど東南アジアでは日本車や韓国車が主流であるが、マレーシアは違う。
前にジョホールバルに行った時にも同じように思ったのだが、全て”PROTON”という会社なのだ。
プロトンのエンブレム。マレーシア以外ではあまりマレーシア車を見ることはないだろう。
プロトンもごく限られた地域にしか走っていない。1983年に政府のバックアップの下設立した自動車メーカー。イギリスのロータスを傘下に持っていることは驚いた。
三菱と提携しているので、プロトンの車を見ているとどことなく三菱車の色が出ていて面白い。
決して某国みたいにパクっているわけではないので、そこは理解してほしい。
↑プロトン・ウィラ。少し昔のランサーぽい。
◆KLで大人気の車
KLで5秒に1台は見かけるぐらい大人気の車。それがプロドゥア社が出す”Myvi”だ。
クアラルンプールの街を歩いていてとても驚いた。初めて見る車だったので、最初「どこの車なんだ??」と疑問に思っていたが、色々調べていくうちに納得していった。
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お金持ちには別として中間階層などには安い国産車が人気みたいだ。外国車は日本で買う金額の倍以上するみたいだ。
しかし、Myviは55,000RM(約181万円)で買えるので大分安い。しかも品質が良く人気があるので、中古車としても高くうれるらしいのだ。
(出典:
【続】マレーシアは超車社会。車が実はいかに安いか説明します – マレーシア不動産のナカノプロパティ-ブログトップページ)
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確かにKL市内は日本車でもなく韓国車でもなく、マレーシアの国産車がたくさん走っていた。値段の安さに加え品質も良さもあるみたいだ。
「日本車=品質が良い」という時代は変わりつつある、韓国車も品質が良い車を出しているし(水増し疑惑あるけど)、マレーシアまでも。もちろん日本の技術支援のあってのことだが、こうなってくると東南アジアの車事情も色々変化してくる。
マイヴィを見ていると「どこかで見たことがあるな」と思っていたが、どうやらProdua社はダイハツと業務提携しているみたいだ。
そしてそのダイハツはトヨタと繋がっているので、トヨタ・パッソと激似なのだ。つまりはパッソの殆どをMyviに移し、エンブレムを変えて走っているので、品質も良く人気が出るのも分かる。
Myvi以外にVivaという車も走っている。こちらはダイハツ・ミラをベースとしている。
ちなみにMyviはインドネシアでは「ダイハツ」のエンブレムとして走っているので、そこはまた違うみたいだ。
やはりエンブレム一つで消費者の選択も大きく変わってくるので、各国に合わせた戦略というのは大事なのだろう。
こちらはプロトンのMPV「イグゾラ」。三菱との事業提携で完成した車だ。
日本との結びつきが強いマレーシア車がマレーシア国内で走ることで、日本車に目が向くかもしれない。未来の消費者、高所得層へ向けた良いアピールになるかも。
KL以外では車が必須であろうから、マレーシア内における車需要が高まって、どんどん活性化してほしい。渋滞だけは避けないといけないけど。
車好きや興味がある人は、KLの道路状況を見てみると新しい発見があるだろう。
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