サンパウロで遭遇したラッシュについて記します。
2014年2月 1レアル=約43円
◆はじめに
人口約1,200万人を抱えるサンパウロ。東京と並ぶ大都市であると同時に、その周囲のサンパウロ首都圏は約2,000万人の人が住む。世界でも有数の大都市圏だ。
車社会のブラジル、しかしサンパウロ地域では鉄道網が発展しており、郊外に向けて電車が走っているのだ。
今回はその中で遭遇したサンパウロのラッシュ姿について述べることにする。
◆帰宅ラッシュ
帰宅ラッシュが凄いのだ。
言葉で説明するより写真を見せよう。ちなみに23区民の僕でも「嫌だわー」と思うほど人が多い。
では、ラッシュ体験の話をする。
場所はサンパウロの中心Luz駅。
ロンドンにありそうな内装。調べてみると、イギリス人が設計した駅みたいだ。
どうりで雰囲気が英国風なわけだ。個人的には好きな景色。
ここから伸びる11号線。CPTMと呼ばれているが、Metroとは別。しかし路線番号は続けて付けられている。
どちらも同一料金3レアル(約129円)だし、乗り換えも自由なので旅行者でも戸惑うことはない。
一律3レアルなので、始発から終点に乗っても、サンパウロの端から端に乗って、CPTM⇒Metro⇒CPTMという移動をしても3レアル。
郊外へ伸びる11号線。
客層は黒人や若い人が多い、これは僕の想像だけど低所得~中間層が多いと見た。身なりなり総合的に踏まえて。
ビジネスマン風の人は少なく、買い物帰りのおばちゃんや学校終わり?の学生風の人が中心だ。
だんだんと人が混んできた。
混じって並んでみる。
ほぼ隙間なく並んでいる上、「黄色い線の内側」という概念がないので、ホームギリギリに先頭の人は立っている。
下手したら転落する危険性があるんだけど、お構いなし。
電車到着。そして・・・
うわっ
マジか
そこまでして・・・
※電車は5分に1本ペースで運行しています
なんか楽しそう。
見てお分かりだろうか。
すごーく混むのだ。人がドア付近に固まるのも原因なのだが、電車に乗ろうとする熱気が凄い。
まずドアが空いたら、席へ目がけてダッシュ。誰か怒号あげていたし。
なので真ん中の人は押される、電車とホームの間に落ちそうなぐらい。ここまで情熱をかける人たちとは思わなかった。
悪く言えば「マナー」ということを知らない人たち。これがココの文化なので仕方ないんだけど、整列乗車も出来ていない。
パウリスタ方面、高級住宅地方面だとここまで押し込み乗車はない。まだ秩序が保たれているので、路線ごとに顔が違うのだ。
あまりにも混んでいるので、次の乗り換え駅で降りた。
前の電車を見ると・・・
檻の中にいるみたい。
遠くから見るとこんな感じです。
次の電車待てよ、と思いたくなるほど乗ろうとする。乗車率は200%越えは確実。不快感300%ぐらい。皆体デカいし、自分中心だから遠慮ということを知らないし。
ちなみにこの駅始発のホームを見てみましょう。
なんだこれ。17時半でこの様子。18~19時台はもっと凄いことになるんだろうな。
黄色いベストを来ている人は整列員。押しこみます。
まず3列、2列という概念は存在しないので、乗車口を中心に扇形に広がっていく。
横から。目が本気。
スリも多いので、手ぶらやリュックが多く、リュックは前にかけている。
スマホをいじる人もいるけど、音楽聞く人が上回るぐらい多い。
Luz駅を電車側から見ると、こんな様子。
だから危ないって。
◆おわりに
ここで紹介したサンパウロのラッシュ、舐めてかかってはいけない。
まさに”戦争”状態なのだ。一度は体験してほしいアトラクション。MetroよりCPTMの始発駅に行くと遭遇することができる。
このようなローカルな体験も旅ならではだ。
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