【アルジェリア】アルジェ:到着1日目、街歩きに出かける

2024年5月 1DA=約0.7円

GWのアルジェリア旅行。
到着した初日の様子を紹介したい。

空港でツアー会社の車に乗り込み、アルジェのカスバ近くにある「Afric Hotel」に到着した。

宿泊していたAfric Hotelからの眺め

チェックインを行い身軽になったところで街歩きスタート。
ホテルで待ち合わせをしていた、アルジェリアに住む知り合いと落ち合い、アルジェの街に繰り出した。

闇両替が行えるPort Said Square

先ず訪れたのが「Port Said Square」。
ホテルの近くにありアルジェにおける闇両替の聖地となる。
地図:

一部の国である闇両替、アルジェリアも対象となる。
アルジェリアでは国民が1年あたりに引き出せる外貨が150ユーロまでという規制がある。

そのためユーロや米ドルが欲しいので、自国通貨を安くして闇両替として外貨獲得に努めている。
空港で出来るわけがなく、アルジェの街中で行える。

詳細は別記事に記載したので、参照いただきたい。

【アルジェリア】アルジェ:お得に旅するなら「闇両替」がマスト(Port Said Square)

2024年7月30日

知り合いの方が通訳してくれたので、スムーズに両替が出来た。感謝である。
知り合いの方とはアルジェにいる時2度程お会いさせてもらった。

お金がなかったので肩の荷が下りた。
コルニーシュ沿いを歩き進めていく。

コルニーシュ沿いの眺め、とても美しい

今まで強張っていたけど、お金を入手したとの地元の人といるので余裕が少し出てきた。
見ている景色もより広がってくるような感覚がある。

フランス統治時代の建物が残る、官公庁などの看板はベルベル語も表記されている

僕が今まで訪れてみたかったアルジェの街。

僕がそのアルジェの地にいることがまだ実感として出てこなかったが、
街並みを見て、アルジェの空気に身にまとってくるとようやくフワフワしていた気持ちがなくなってきた。

アルジェ限らずアルジェリア自体がそうなのだが、アジア系の観光客・居住者がかなり少ない。
そのためアジア顔が珍しいので、街を歩くと「シノワ!」「ニーハオ!」と声を掛けられる。
からかっている人もいるけど、大体は興味本位などの感じで嫌味がある形ではない。だから気にならなかった。
こういう時にフランス語やアラビア語が出来ると、会話のキッカケとかになると思うけど、僕にはコミュ力・語学力と足りなかった。

コルニーシュ沿いを北に向かって歩くと「Place des Martyrs」に到達する。
日本語で言うところ「殉教者広場」と言われる場所だ。

地図(Place des Martyrs):

殉教者=アルジェリア独立戦争中に亡くなった戦士に敬意を表して、この名前が付けられている。
アルジェ地下鉄の発着地点でもあるし、路線バスの起点にもなっている。

殉教者広場の横にある目立つモスクが「Djamaa el Djedid」だ。
1660年のオスマン帝国時代に完成されたモスク。
ミナレットは北アフリカらしい正方形となっている。
白を基調とした外観はアルジェの街に溶け込むような印象を受ける。

モスクの側面には”ダビデの星”が。
しかし一緒に散策をしたアルジェリア人の方からはこれはダビデの星ではなく、20世紀前半まではイスラム圏のシンボル・紋様として使われていた(ソロモンの指輪)。
イスラエル建国を経てユダヤ教との関連が強くなったことで、イスラム圏で使われなくなったようだ。

地図(Djamaa el Djedid):

カスバは急な階段が多い

ここからカスバの方へ入っていく。
広場には小さな市場が面している、
またKetchaoua Mosqueの方には青空市場のようになっており、通りに露店が並んでいる。

階段を上がると「Amar Ali St」に出てくる。
かなり狭い道だけど、カスバの中では比較的大きな通りとなる。
そのため商店が並んでおり、カフェや軽食スタンドなどもある。

アルジェの街を歩くとイタリア国旗のような旗をよく見かける。
これはイタリア国旗ではなく、アルジェのサッカチームMCA(MC Alger)のフラッグになる。

またアルジェは「USMアルジェ」というチームもあり、
この2チームが敵対同士としてあり、街中を歩くとカラーがとても出ていると思う。

カスバはどちらかというとMCAの勢力が強い感じだ。
こんなにイタリアのような国旗があり、細い道があるとナポリやシチリアにいるような感覚に陥る。
「ここはイタリアです」と言っても違和感がない。

坂を上がっていくと右手に「Mosquee Sidi Abderrhamane」が見えてくる。
17世紀に建てられた霊廟になっている。
このモスク前が階段になっており、階段を上がると地中海が見えるようになる。

地図(Mosquee Sidi Abderrhamane):

階段を上がり路地裏を歩いて行くと「Sidi Ramadan Mosque」の前を通過する。
正確な作られた年はわかっていないが、オスマン帝国時代より前から建てられたモスクと言われている。
アルジェリアの国家遺産であり、カスバの一部としてユネスコの世界遺産にも登録されている。

地図(Sidi Ramadan Mosque):

モスク前から階段を上がっていく。このカスバの雰囲気がとても好きだ。
歩いている分には治安の悪さなどは感じなかった、人によって意見が違うかもしれないが、日中なら問題ないのではないだろうか。

坂を上がり切ると車が走る通りへ出てくる。
右手に向かうとロータリーがありその脇にはフランス植民地時代の刑務所が残っている。
またカスバの城塞が残っており、城塞に沿って歩いていくと軍の施設に到達するので写真撮影は気をつけよう。

だんだんと日が傾いてきたので、下へ降りることにする。

坂道を下っていく、フランス植民地時代ぽい建物があり、地中海の街にいるんだなと感じさせてくれる。

サッカーチームの旗が掲げられているとシチリアにいるかのような錯覚に陥る。

古い建物は多いんだけど、この色々あいまった感じはとても好きだ。

下の方に降りて「Emir Abdelkader square」を通過する。
Emir Abdelkaderはフランスによる植民地化に抵抗した人物であり、アルジェリア民族運動の父と評価されている。
この広場にはMilk Barというカフェがあり、ここはフランスとの独立戦争中(1956年)に爆弾テロがあった場所とされている。

地図(Emir Abdelkader square):

広場から南へ進んでいくとグランドポストに到着する。

フランス統治時代(1910年)に建てられた。アルジェリア最大の郵便局だったが、2015年に博物館へ転身(今は入れなさそう)。
郵便局は横の建物で営業をしている。

地図(LA GRANDE POSTE D’ALGER):

グランドポスト周辺はフランスぽい町並みが広がっているので、周辺を散策してみても面白いだろう。

夜になるとライトアップもされる、天気が良い日に見ると白が映えて美しい。

夕飯:

【アルジェリア】アルジェ:「ガザレストラン」でパレスチナ料理をいただく

2024年8月11日

夕飯を食べた後「Al-Rahma Mosque」の前を通過する。

ここは1897年にフランスが教会として最初建立したが、アルジェリア独立後にモスクへと転換された。
アルジェリアはフランス植民地時代があるので、教会からモスクへ変わったケースがある。
外壁など見ていると教会の名残があるなと感じられるが、内部はモスクの色が強くなっている。

地図(Al-Rahma Mosque):

アルジェ到着日、かなり歩き回った。
アルジェの見どころをかなり網羅したのではないかなと思う。
一緒に散策してくれた方には感謝だし、とても安心して街歩きできたのはとても大きかった。
楽しい時間を過ごせて、最高のアルジェリアの初日となった。

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