バスの待ち時間に首都・プレトリアを散策しました。
2013年6月 1R=約10円
◆土曜日のプレトリア
バスターミナルで日が昇るのを待ち、8時頃に外に出る。
空は快晴、空気は乾燥、気温は寒いぐらい。ちょうどいい環境だ。夏もいいけど、快晴の冬も悪くはない。
プレトリアは南アフリカの行政上の首都。実際は「ツワネ」という名前が使われていて、プレトリアという都市はないのだが、今も愛称として馴染みがある。
治安最悪と言われているヨハネスブルグから車で一時間の距離に位置するプレトリア。しかし治安は悪くはない(ヨハネスに比べたら)。
写真の駅、古くはアパルトヘイトが廃止されるまで白人専用の駅舎であった。黒人やカラードの人は横にあるバラック小屋から出入りしていたそうだ。
南アフリカに入ると人種差別が話題に挙がってくる、難しい問題であるので、あまり考えたくはないけど目は離せない。
↑市庁舎、多分。
南アフリカの地球の歩き方のプレトリアの地図を見ると、外務省の「十分注意してください」というエリアと「特に治安が悪いエリア」に分かれている。
メインストリート周辺は「十分注意~」になっていたが、特に問題はないので中心地へと向かう。
しかし、土曜日の朝のプレトリア。人がほとんど歩いていない。
殺伐とした雰囲気、天気が良いので何か起こる気配はないけど、日曜日は歩きたいとは思わなかった。
駅近くに中国人が経営するスーパーがあり、その中に総菜を食えるスペースがあった。英語圏なので簡単に注文。
シチューとご飯で31.95R(約320円)。結構なボリュームがあるので、「物価が高い」と言われている南アフリカも場所によっては物価が安いのだろう。
チャーチスクエアにやってきた。ここは観光案内所。プレトリアには植民地時代のヨーロッパ風の建物がまだまだ残っている。
チャーチスクエアでは強盗やひったくりが頻繁に起きているようなので、注意が必要。こういう日だと芝生で日向ぼっこもいいのだが、手ぶらで行くようにしよう。
裁判所。写真で見ると平和そうに感じるかもしれないが、実際はかなりビビっていた。
人が少ないので何が起こるかわからないし、朝から手ぶらで目が虚ろな男性が歩いていたりするので、若干怖いなと思っていた。
結局何も起きなかったけど、さすがに朝は厳しいものがあるので、近くのKFCへ避難。ホットコーヒー8.9R(約89円)で2時間粘った。
11時ぐらいになると人通りも多くなってきた。車も台数も多いので少し安心。
チャーチ・スクエアに居てもつまらないので、ビルが立ちならぶ方向へ向かう。
ナイロビ並に近代的なエリア。久々にこういう景色を見た。
何だかアメリカの地方都市にいるような感覚、四角い路線バスを久々に見た。カイロ以来。何かテンションが上がる。
チャーチ通りの歩行者天国にやってきた。
アフリカらしい露店が並んでおり、多くのプレトリア市民が買い物を楽しんでいる。
英語が通じる安心感もあり、だんだんと気持ちが落ち着いてきた。
ダウンダウンを外れて、ユニオンビルの方向へ歩いていく。
プレトリア市民、アジア人を見慣れているのか興味ないのか分からないが、特に僕に見向きもせずに日常を過ごしている。
これはこれでありがたい、「都会に来た」と実感出来る瞬間だ。
丘を登ってユニオン・ビルへ到着。
ここから見下ろすプレトリアは美しい、晴れているからというのもあるけど。
このエリアは黒人より白人が多い、僕の想像だが金持ちが来る場所なのだろうか。
ユニオン・ビル。中に入ることは出来ない。1994年にネルソン・マンデラが大統領就任式を行った場所として知られている。
ちなみに僕が行った時にはすでにマンデラは昏睡状態に陥っていた。滞在中に亡くなるのでは?と思っていたけど、よくあそこまで生き続けたと思っている。
都会が好きな僕として、プレトリアは段々気に入るようになってきた。
雰囲気もいいし、居心地も悪くはない。この快晴が影響しているかもしれないが、のんびりするのは最適な都市かもしれない。
12時を越えて、少し体も暖かくなってきた。
家族連れを始め、カップルなどが散歩をしている。バスは16時15分発なので、まだまだ余裕はある。
のんびりプレトリアを歩くことに。
ジャカランダ・シティと呼ばれるプレトリア、ジャカランダとはお花の名前で市内の各地に街路樹として立っている。
春になると花が咲いて、一面が紫になるそうだ。この木がジャカランダかは定かではないが、プレトリアの春に来ると違った景色を見ることができるだろう。
◆南アフリカのトレンド
途中スーパーがあったので水と雑誌を購入。夜行バスを過ごすためだ。
車が好きなので、世界各地で車の雑誌を購入している。中を読むケースは少ないけど、取り上げている車でその国のスタイルが見えてくる。
南アフリカはハッチバックタイプの車が多い。
入国して外を眺めている時、ゴルフやフィエスタなど多く走っていることが気になった。
日本のライバル・ヒュンダイ自動車もセダンよりi20やi30などのハッチバックをメインに売りだしている。
i10やトヨタ・ヤリスなどの小さいハッチバックも人気だ、自動車販売店の人に「南アフリカはハッチバックが人気なのですか?」と聞いたら「ここ数年人気です」との答えが返ってきた。
今の状況は知らないけど、車から分かるトレンドというのは面白い。国によってトレンドが変わるので、国を超える楽しみというのが出てくる。
時間になったので、インターケープのオフィスへと向かった。
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