ソフィアでぶらぶらしていた話です。
2013年6月 1Lv=約70円
◆ソフィアの交通機関
ソフィアは小さいエリアに主要な施設が固まっている。なので公共交通機関を使うことは少ないが、路面電車やメトロ、トロリーバスなど色々な手段がある。
ソ連の時代から残るトロリーバスとトラム。「いかにも」といった感じで、ここが昔ソビエトの場所であったことを示す雰囲気を醸し出している。
トラム・バスは1回1レフ(約70円)。安い。どこまで乗っても同料金。
乗り降りはどこからでも自由、乗ったら近くにある検札機に切符に時刻を刻印する。たまに検札係がやってくるので、タダ乗りしようとしても無駄。
運転手さんはお兄さんからマダム、おばあちゃんまで色々な人がいて面白い。明らかに日本ならリタイアしているおばあちゃんがトラムを運転している姿を見ていると、よく分からなくなってくる。
トラムに乗る際は是非運転手さんの姿も見てほしい。
ソフィアのメトロは新しい、トラムとは違い1回1.4Lv(約98円)。改札もある。
切符は有人の切符売り場で購入、そこはやっぱロシア。おばちゃんが座ってる。こういうロシア系の風景好き。
お金出せばすぐにお釣りくれるから、挨拶する暇もないぐらい慣れた手つきだ。
1日券は4レフ(約280円)。これで地下鉄、トラム、バスなどの公共交通機関に乗ることができる。
現地では「カルタ」と呼ぶので、窓口で買う際は、「カルタ」と言って4レフ渡せばくれる(はず)。
英語はまず通じないので、しっかりと現地語で話そう。それも旅の醍醐味だ。
◆ぶらり途中下車の旅
ソフィアで時間が余ってしまった。そんな時は当てもなく街を彷徨うことに。
1日券「カルタ」も持っているので、大きな心配はいらない。
メトロ1号線と2号線が交わる「セルディカ」駅からスタートしよう。
その前に。このセルディカ駅、色々と面白い。
内装が綺麗なのもそうだけど、ホームに降りたら展示してあるものに注目してほしい。
ここには古代ローマ時代の道具などが展示してある。実はソフィアの地下鉄工事中に、古代ローマの移籍や道具が発見されたそうだ。
普通ならそこで中断するはずなのだが、ソフィアはそのまま続行。勇気ある行動だ。その代わりに、遺跡や道具類は展示してある。
ホームと外を結ぶコンコースにも遺跡が残されている。
セルディカ広場。セルディカ駅の上に建つ聖ペトカ地下教会。
この教会は古代ローマ時代ではなく、14世紀のオスマン帝国時代に建てられたものだ。この周辺には若干お土産屋などがあるのだが、盛り上がっている要素はなかった。
先日の未来世紀ジパングでは「ありのまま」と紹介されていたが、このように遺跡などを展示するソフィアメトロ、面白い。
さて、どこに行こうか。とりあえず近い2号線の終点「James Bourchier」へ向かう。
外へ出る。メトロは終点なので先はない。
トラムが走っているようだ。バスもある。見ていると地元のおばちゃん達は、トラムに乗っている。
確かに上り下りする地下鉄はめんどくさい。0.4レフだけ高いし。
少し歩くと小さな市場があった。中を覗いてみることに。
たくさんの野菜と果物が並ぶ。ブルガリア語の読み方は分からない。
こういう市場を見ると、スーパーで買うべきか、市場で買うべきかと悩む。値段で判断されることもあるけど、なんやかんや品ぞろえのいいスーパーに逃げてしまう。場所によって変わるけど。
夏だからか、スイカが多く置いてある。美味しそうだ。1玉3レフ(約210円)だからこれまた驚き。安い。
変なオブジェが置いてある。
ここらは住宅街だ、一軒家というよりかは団地やアパートが多い。少し古いのでソ連時代に建てられたものだろう。
改めて地図を見ると、近くに大きな公園があったので行けばよかったと後悔。意外と面白いものが見れた。
◆ソフィアの人と暮らし
ソフィアでは地元人の暮らしを見ることが特に多かった。
ソフィアの台所・中央市場「セントラル・ハリ」。
中は整備されていて清潔だ。ヨーロッパの中央市場と聞くとたいていが観光地になっていたりするのだが、ここは違う。
地元の人が使う市場だ。1階と2階に分かれている、1階には食品類。2階にはカフェなどがあった。
ハムやチーズ、ヨーグルトなど売っているところもあるし、惣菜系を売ってる店もあって見ていて楽しかった。
あまり広くないので、疲れることもない。
とある光景に驚いたことがある。
それがこれだ。水汲み場。「チェシマ」と呼ばれる。
多くのブルガリア人がペットボトルなどを持ってきて水を汲んでいる。
ブルガリアは水道水が飲める国、しかし中には古い水道管もあるので安心できるわけではない。
そのため湧水を求めて、チェシマにやってくるのだ。
このセントラル・ハリ近くにある水汲み場、温泉水が汲めるのだ。胃に良いと言われているらしい。
僕もペットボトルに入れて一口飲んでみる、生ぬるい。言ってしまえば「水」なのだが、継続的に飲めば良い効果が現れたのかもしれない。
よく「スラブ系の人は冷たい」と聞くことがある。淡々としているからか、表情を顔に出さないからか。
実はそれは違う、モスクワにいた時も、ソフィアにいた時も親切な人に多く出会った。確かに顔は笑ってないけど、何かを聞けばしっかり教えてくれるし、おばちゃん何かはかなり構ってくれる。
英語はあまり通じなかったけど、人の温かさは触れることができる。
ブルガリアに入って覚えた言葉がある。それは「メルシー」と「チャオ」だ。
メルシーはフランス、チャオはイタリアでよく使った。それぞれありがとう、じゃあねという意味だ。
実はブルガリア、この2つの単語を使うのだ。なので、「ダバルデン」(こんにちは)と「メルシー」(ありがとう)、「チャオ」(さようなら)と使えば、最低限のことは抑えられる。
ありがとうとさようならのブルガリア語を忘れてしまうほど、凄くラフな形だとは思うが年配の方も含めて色んな人が使っていたので、かなり多様した。
ブルガリアを訪れたら「メルシー」と「チャオ」を使ってほしい、なんでこの2つが入ってきたのか分からないけど。
◆ソフィアまとめ
◆交通機関
トラム・バス1回券:1レフ(約70円)
メトロ:1.4レフ(約98円)
1日券(カルタ):4レフ(約280円)※メトロ、トラム、バス乗り放題
※1 トラムは乗車したら切符を刻印すること
※2 トラム&バスの切符は券売機かキオスクみたいなスタンドで買える
※3 メトロの切符は改札前の窓口で
※4 タダ乗りしても検札係来るからバレる
◆街歩き情報
1.ソフィアの見どころは全て徒歩圏内
2.セントラル・ハリ(中央広場)近くには、温泉水が湧き出る水汲み場(チェシマ)がある。いつも地元の人でいっぱい。ちなみに水道水も飲める
3.メトロ・セルディカ駅には古代ローマ時代の遺跡や道具が展示してある
4.英語はあまり通じないので、ブルガリア語を覚えよう
5.街中には食堂もあるけど、スタンドのピザ屋がある。1レフ(約70円)ぐらいで買えるので小腹が空いた時に最適
6.国立文化宮殿(NDK)地下には国鉄の切符売り場がある。わざわざ駅に行かなくても済む。おばちゃん一応英語話せる
7.デモとかやってる可能性があるので情勢に注意。危なくないけど
8.ヨーグルトは本当に安い。0.79レフ(約55円)
9.マクドナルドは8~10レフ(約560円~約700円)ぐらいする。ブルガリアの物価からしたら高い
10.ホスタルモステル近くの中華はチャーハン200円でお腹いっぱいになるらしい
11.ブルガリアは温泉が有名なので、各地に名所がある。入り方は日本とは違うので注意
12.欧州では有名な観光地なので、バカンスシーズンになると一気に観光客が来るので訪問時期を考えたほうがいい
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