【タイ】 カオサン通りに泊まるメリットはあるのか

バンコクのカオサン通りに泊まる意味について考えてみます。

バックパッカーの聖地・カオサンロード。賑やかな通りを目指して多くの旅行者が世界各地から集まる。

しかし、今となっては「聖地」と呼ばれるのも昔の話。カオサン通りから離れる旅行者も増えてる。僕もその一人だ。

ここで、カオサン通りに泊まる意味を考えて、現在のカオサンについても考察してみる。

※カオサンに泊まるメリットがある人も勿論います。これはあくまでも、一個人の意見です。

◆カオサンに泊まるメリットとは

カオサンに滞在するメリットを考えてみると、以下が挙げられると思う。

① 多くの旅行者が集まる&情報収集

② 旅行代理店&ネカフェ

③ 生活に必要なものが揃う

④ 物価が安い

⑤ 宿代が安い&宿が集まる

⑥ ワットに近い

これらの理由を考えた時に、スマホやネットが普及した現代において旅行代理店に行くためにわざわざカオサンに行くメリットはない。

スマホ一つでバスや飛行機のチケットは抑えられるし、インターネットももちろんWifiがある場所で可能だ。カオサンにおけるネットカフェの需要は下がっている。

90年代や2000年代前半はまだまだネットが普及していない時、情報やチケットなど求めてカオサンに来ることは「当たり前」であった。しかし、2014年の今、どこでもチケットが取れる時代だ。わざわざカオサンに訪れて高いチケットを買うメリットはない。

生活に関するものもそうだ。カオサンを歩けばTシャツやお土産などの露店がたくさんある。だけど、そこまで値段は安いわけではない。対象が観光客なので洗練された人たちが営業している。安く買うなら、他のマーケットなどに行けば手に入れることが可能だ。

スーパーもカオサン近くにはない。買い物に関してはBTSやMRT周辺のほうがより便利である。

カオサン周辺、寺裏などゲストハウスが密集しているので、宿を抑えていない人はここに来れば見つかる可能性が高い。

僕が感じていることは、カオサン周辺の宿のコスパが非常に低いことだ。高いところもあるだろうけど、値段と設備が比例していない。

独房みたいな蒸し暑い部屋で水シャワー&ファンのみ150B(約450円)というゲストハウスがあるが、カオサンを離れて違うエリアで探せば、エアコン&ホットシャワー&清潔な部屋で250B(約750円)というゲストハウスが沢山ある。

「あえて」カオサンを選ぶ人もいるけど、不快な思いをしたくないならカオサンに訪れるメリットはない。

かつアクセスも空港から遠い上、セントロまでも距離がある。MBKまでは朝夕のラッシュにはまると1時間ぐらいかかる時も。

写真のような赤バスや無料バスを使えば安くバンコク市内を移動できるが、時間に余裕がある人でないと非効率だ。2番や47番はカオサンをよく通るけど、時間の計算はできない。その時は伊勢丹裏まで水上ボートを使えば早いけど、地味にカオサンまで歩かされる。

◆地味に物価が安くない

「カオサンは物価が安い」と思い込んでいる人も多いはずだ。僕も思い込んでいた。

現に宿代など抑えられる部分では、物価が安い。飯など含めてカオサンで一日過ごせることを考えると、生活コストでは安くあがるだろう。

しかし単価や他のモノと比較したときに、カオサンにあるものはコスパとしてはよくない。

有名な10バーツラーメン。これは別だ。だけど10バーツ並のラーメンがバンコクの他の地域にあったり、ここの5杯分に相当するバミーが40Bで食べられる屋台もある。

カオサン名物パッタイ屋台。おばちゃんが汗を流しながら作ってくれる。これも最初はオイシイと思っていたけど、他のエリアでパッタイを食べているウチに、カオサンパッタイがとんでもない劣悪品であることに気付いた。

舌が肥えてしまったのだろう、排気ガスまみれの粗悪パッタイを今後食べようとは思わない。

個人的にマックのあんかけチャーハンは、パフォーマンスを込みにしてもコスパはいいと思っている。

細木数子の食堂も美味しいけど、値段も味も他の地域に行けばハイレベルのがある。

ご飯などを考えた時、カオサンよりも美味しい場所はいっぱいある。

そこまで行く交通費を考えた時に、カオサンに泊まるよりかはセントラル近くに宿泊したほうが無難なはずだ。

カオサン=物価が安いというのは、一部本当であり、一部間違っているところ。

◆カオサンに泊まる最大の理由とは

最初にあげたメリットの中の一番目。

① 多くの旅行者が集まる&情報収集

カオサンに滞在する旅行者の最大の理由であろう。日本人宿化しているホステルもあるカオサン周辺。日本人を求めてやってくる人も多いだろうし、「とりあえずカオサン」という人もいるはず。

東南アジアを周遊する人、アジアなどの情報を求めたい人は日本人宿などに行けば、旅行者もいるので生きた情報を仕入れることができるし、友人や遊び仲間も作ることができる。

日本人限らず外国人とも交流が楽しめる。カオサン通り脇に並ぶバーが一番の例であろう。

多くの旅行者が日常を忘れて訪れるカオサンは、「交流面」で今でもバックパッカー・エングレーブとして役割を果たしている。

◆オススメの宿泊エリア

カオサンを離れた僕が主に滞在しているのは「クロントゥーイ」だ。


MRTならQueen Sirikit National Convention Center駅が近い。

ここの場所のいいところは、バンコクの下町雰囲気が残る場所でローカルな雰囲気な上静かなところ。

Tescoやロータスと言ったスーパーがあるので、買い物に困らないところ。

空港にもMRTとエアポートリンクで1本、モーチットにはMRT1本で行けるところ。

アソークやシーロムにはMRTで1本、伊勢丹やMBKもMRTとBTSで渋滞知らず。フアランポーン、チャイナタウンにはMRTと交通アクセスがとてもよい。

もちろん赤バスや路線バスも走っているので、そこらのエリアにも1本で行ける。カオサンなら「自動車」しか選べないところ、ココなら「MRT」と「自動車」、状況に応じて使い分けることができるのだ。

クロントゥーイ市場が近くにあるので屋台もあるし、朝から活気がある。ここら一帯が住宅地ということもあり路地に入れば静かだ。治安も良いので夜まで歩けるのも大きい。

バンコクに3回行ったが、直近2回はクロントゥーイにある以下の宿に宿泊した。

【世界の宿情報】 タイ・バンコク編 – El Mundo

【タイ】 バンコクの安宿情報 – El Mundo

もしバンコクの宿泊エリアで悩んでいるようならば、クロントゥーイエリアをオススメしたい。移動に便利なので気持ちが楽だ。

長期滞在ならばカオサンでもいいと思うけど、3,4日でバンコクを満喫するならココらの範囲がいいと感じる。

カオサンに久々に訪れて感じたことは、よりゴチャゴチャしているように思えた。

言葉で表すのは難しいけど、外観は変わらなくても、内面は変化している。そして日本人が減り、韓国人の姿が増えていた。数年前に韓国人を見ることは少なかったけど、9月に行った時はそこらじゅうにコリアンの姿。ブームになっているのかもしれない。

カオサンの変化を見ていくのは面白い。

※カオサンに泊まるメリットがある人も勿論います。これはあくまでも、一個人の意見です。

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