僕は大学4年生だ。4月からは某旅行代理店にて、社会人生活をスタートさせる。学生時代、残された時間は後1ヶ月半とわずかだ。僕は社会人はしっかり勤めようと思っているので、余程のことがない限りは辞める気はない。ということは、1ヶ月や2ヶ月に渡る長期休暇はないものだ。では、この最後の学生時代、長く行けるところに行きたいと考えた。そして今後日本がパートナーとしてやっていくようなところ、経済成長してそうなところ。と考えた際、前々から行きたいと思っていた「西アフリカ」が候補としてあがった。
西アフリカへ
(wikipediaより)
日本人には馴染みがあまりない西アフリカ諸国。しかし距離的な問題、政治的な問題、歴史的な背景から西欧諸国とは密な関係を取っている。日本人が「西アフリカに行く」と言うと「テロは大丈夫なの?」「病気は大丈夫なの?」という答えが返ってくるだろう。確かにメディアが報道される「西アフリカ」といえば、「ボコ・ハラム」か「エボラ出血熱」でありマイナスなイメージばかりだ。
あまり世界に興味がない人からすれば、そのようなイメージだけになるのは仕方がないことである。僕は「安全」には金をかける。危険なことは嫌いだ。余裕を持って旅をしたい。当ブログでも治安に関しての記事はいくつか挙げた。意識はしている。では、西アフリカは「安全」なのだろうか。僕が見た限り「100%安全」とは言い切れない。だけど、このご時世、どこの国に「100%安全」といえる場所があるのだろうか。欧州やアメリカはテロの危機、アジアも何があるか分からない。どこに行ってもリスクは伴うわけだ。あとは運だ。なので西アフリカは「安全」ではないけど、僕は欧州やアメリカに行くよりかはまだマシだと思っている。
僕が行く予定なのが、ナイジェリア、ベナン、トーゴ、ガーナ、コートジボワール、セネガルとガンビアだ。カメルーンやナイジェリア北東部、マリやブルキナファソ、ギニア、シエラレオネなどは外している。ここらは本当に「安全」とは言い切れないからだ。
エボラについて
昨今世界を騒がした「エボラ出血熱」。西アフリカの”一部”諸国で蔓延した。そう”一部”なのだ。それがシエラレオネ、リベリア、ギニアである。これが「アフリカ全土に広がっている」という根も葉もないようなクソみたいな風潮が生じて、「アフリカに行くのは危ない」などという考えが定着してしまった。情報化社会なのに情弱だ。周辺諸国の対応は早く、他の国に対して影響はなかった。遠く離れたモロッコやケニア、南アフリカとは「あ、起きてるな」というもので国内にエボラの影響はなかったと言える。そう考えると、僕が行くにはどうなのだろうか。
「ナイジェリア、ベナン、トーゴ、ガーナ、コートジボワール、セネガルとガンビア」ナイジェリアは20人感染し8人が亡くなっている。しかし「終息」宣言がされているので、これ以上影響を及ぼすことはない。セネガルは1人感染しているが、それ以上広がってはいない。他の国に関しては感染報告ゼロだ。
そう、僕が行く国は「エボラ」に関しては何ら問題はないのである。終息もしている。なので、「エボラ大丈夫なの?」と答えても「安心してください、大丈夫ですよ。」と答えられる。エボラよりもマラリアのほうが怖い。
ボコ・ハラム
(NHKより:
http://www.nhk.or.jp/catchsekai/marugoto/2015/12/1207.html)
西アフリカを周遊しようとした際に厄介なのが「テロ」だ。世界はISに対してあーだこーだ言っているけども、ボコ・ハラムも厄介である。しかし、ボコ・ハラムも近年勢力が弱まっているという報道もある。ナイジェリア北東部で活動している彼ら、以前はベルギーほどの国土を占領していたが、今は1つの街レベルまで落ち込んだとも言われ、近年は周辺諸国に徐々に広げているようだ。
ポイントとしては「ナイジェリア北東部」。僕はナイジェリアには行くけど、訪れるのはラゴスのみ。つまりは南西部だけだ。ナイジェリアは広い、北と南では「違う国」と呼ばれるほど、社会が違う。なのでラゴスの人からすれば、ボコ・ハラムは違う国にいるテロリストのような印象みたいだ。100%ラゴスを襲撃しない、とは言い切れない。しかし現時点ではラゴスに来る可能性は低い。周辺諸国も僕が行くエリアには及んでいない。なのでテロに関しても100%とは言い切れないが、問題ないと考える。欧米のほうがテロの危険度は高いだろう。
まとめ
これから向かう西アフリカ、一体どういうところなのだろうか。殆ど情報がないので、不安でもあり楽しみでもある。学生最後のバックパッカー旅行、最後ぐらいは泥臭く汗水まみれで旅をしていく。
↓
旅を終えて
旅を終えて、記事を追記させていただく。
西アフリカ縦断はとても面白かった。日本人が馴染みのないエリアだ、情報も数少なく引き出しが多くない中、試行錯誤しながら旅を進めていくのは、自分の力が試されているような感覚がして、野生の勘を取り戻したように思える。
大きなトラブルもなく、病気や犯罪等の被害にも巻き込まれなかった。
徹底した安全対策、そして各トラブルの対処法を考えていたことも大きいだろう。
旅のルート>/h3>
今回旅をしたルートを紹介したい。1ヶ月で西アフリカとスペインの旅行。
日本との往復はカタール航空でオープンジョー、スペイン⇒ナイジェリアの片道をロイヤルモロッコ、ダカール⇒マドリードをイベリア航空で確保した。
またアビジャン⇒ダカールはケニア航空で確保。
カタールが9万ぐらい(セール)、ロイヤルモロッコは約3万、イベリアは約2万、ケニア航空は約3.5万ぐらいだったかな。
1日目 東京⇒ドーハ⇒バルセロナ(カタール航空)
2日目 バルセロナ
3日目 バルセロナ⇒カサブランカ⇒ラゴス(ロイヤル・エア・モロッコ)
4日目 ラゴス
5日目 ラゴス⇒コトヌー(乗り合いタクシー)
6日目 コトヌー
7日目 コトヌー
8日目 コトヌー⇒ロメ(乗り合いタクシー)
9日目 ロメ⇒アクラ(乗り合いタクシー)
10日目 アクラ
11日目 アクラ⇒クマシ(VIPバス)
12日目 クマシ
13日目 クマシ⇒アクラ(VIPバス)
14日目 アクラ⇒ケープコースト(フォードカー)
15日目 ケープコースト
16日目 ケープコースト⇒アビジャン(乗り合いタクシー)
17日目 アビジャン
18日目 アビジャン
19日目 アビジャン⇒ダカール(ケニア航空)
20日目 ダカール
21日目 ダカール
22日目 ダカール
23日目 ダカール
24日目 ダカール
25日目 ダカール
26日目 ダカール
27日目 ダカール⇒マドリード(イベリア)
28日目 マドリード
29日目 マドリード
30日目 マドリード
31日目 マドリード⇒ドーハ⇒東京(カタール航空)
滞在としては、セネガルに長く滞在していた。
本当はガンビアも行こうと思っていたんだけど、ダカールの居心地が良かったのと、暑いのが嫌、身体が疲れていたということもあって、訪問を見送った。
旅の予算
航空券を抜いた現地滞在費は細かく計算していないので、大まかではあるけど、約10万円ほどで済んだ。
宿代はケチらずに、ちゃんと安全を確保できるところに宿泊した。
西アフリカはそこまで宿も多くはないし、単価も高い。治安の部分で不安が残る場所もあるので、個人的には出すところは出したほうがいいと思う。
ビザ代も高いけど、現地の食堂や移動費は安いので、抑えるべきポイントは押さえられると思う。
西アフリカ旅行はバックパッカーの集大成として渡航したけど、行って良かったなと思う地域だった。
中にはいかないほうがいいエリアもあるけど、たいていの場所は渡航がOKだ。危機管理は大事だけれど、めちゃくちゃ怯える心配は要らない。
今は社会人になったけども、また西アフリカは行きたいと思う。
ギニアやシエラレオネ、リベリアなど前はエボラの影響で行けなかった場所、こういうところは気になるな。
記事はパソコンならサイドバー、スマホなら下部の各エリアごとのページを参考にしていただきたい。
コメントを残す
コメントを投稿するにはログインしてください。