西アフリカ横断旅行、トーゴからガーナへと移動するときがきた。今回はその時の記録を紹介する。
トーゴ国境へ
トーゴはガーナの国境に面した街だ。そのため市内から国境までは歩いていける。宿泊していた「Le Galion」から国境までは約2kmほど、朝は涼しいので海岸沿いを歩くことにした。海岸沿いに出る。朝ということもあり人はあまりいないが、道路はバイクや車の往来が激しい。僕を見るとクラクションで合図してくるのだが、乗らない素振りをする。バイタクなら200-300CFA(約40-60円)なので楽してもいいが、急ぐ旅ではないので、ゆっくり行こう。朝はさほど波が強くなく、穏やかな様子だ。空は晴れているが霞んでいる。
トーゴ出国
のんびり20分ほど歩くとトーゴの国境に到着する。海側には駐車場があり、コトヌーやラゴス行きの乗り合いタクシーが止まっていた。「ラゴス行き、乗る人いるのかな。」と思いながら、進行方向右側のイミグレへ。VISAとスタンプを見せると頷き、入国に書いた申請書をもう一度記入する。そして出国スタンプを押してくれた。英語も通じて、特に問題はなし。
ガーナ入国
↑の写真はイミグレに関係はありません。イメージです。この流れで道を歩いていくと、ガーナのイミグレになる。ちょっと100mほど歩いただけなのに、顔立ちや言葉が全然変わってしまう。
- イエローカードチェック
- VISAチェック&入国カード記入
- 入国スタンプ
- 手荷物検査
※②③は同じ建物内
イエローカードチェック
まずイエローカードチェック。女性係員が面倒くさそうに、パラパラめくり、特に質問されることなく終了。
VISAチェック&入国カード記入
次に建物の中に入り、まずは入国カードを記入する。その時に係員がVISAとパスポートチェック。こちらもやる気なさそうにパラパラとめくっていく。入国カード、特に変化球な質問はないけど、ホテルの電話番号を書く欄がある。空白にしていたら「書いて」と言われたので、どこかしら控えておくといいだろう。僕は知っていたので何ともなかったが。それがOKになると次は同じフロアのボスの部屋に入る。
入国スタンプ
ボスは空調が効いたお部屋でNEWSを見ていた。昨日のサッカーの試合らしく、贔屓のチームが勝ったこともあり、かなり上機嫌。これは都合良さそうだ。
「どこに行くの?」と聞かれて、「アクラ」と答えたらOKと言い、パラパラパスポートをめくる。するとボスは「いやー、暑いね。喉乾いたな…」とお金欲しいことを臭わしてきたけど、手元にあったペットボトルの水を出して「飲む?」と言うと、「いや、いいんだ」と。入国スタンプを押して、パスポートを貰ったら、今度は「お腹も空いたよね…」と言うものだから、再び水を出して「飲んでお腹いっぱいにする?」と言うと、「いやいや」と笑顔で答えてくれた。軽くお金欲しいみたいなことは言われるけど、上手く返せば問題はない。悪いボスじゃなかったから良かった。
手荷物検査
スタンプを押してもらい、ガーナ側のゲートへと向かう。ここから「どこ行くの?タクシー?」と声をかけてくる輩がいるけど、「STC(バス会社)でアクラに行く」と言うと皆退いてくれるので、この言葉は使える。そしてゲート前で手荷物検査、というか荷物ちょっと覗いただけで終了。簡単。
以上がガーナ入国の流れだ。公用語が英語なので楽。係員ものんびりした人が多いのでセカセカさせないように。トーゴ出国からガーナ入国まで35分かかった。
アフラオからアクラへ
両替
ガーナ国境の町は「アフラオ」と言う。ゲートを越えると、ここでもタクシー呼び込みがやってくるけど、さっきのSTCを使うと皆いなくなる。道路の左側にはUBAという銀行があり、警備員付きのATMもある。ただ新生銀行(Plus)ではおろせなかった。
しかしその横に両替所があるのでご安心を。
両替所のレート
1ドル(100ドル札):3.8セディ1ドル(それ以外):3.6セディ
1ユーロ:4セディ
1,000CFA:6.4セディ
為替レート
(当日の)
1ドル:3.92セディ
1ユーロ:4.28セディ
1,000CFA:6.53セディ
さほど悪くはない。少額なら殆ど変わらないし、路上のおっちゃんよりかも安心。地元の人も多く使っていた。道路を歩き進めていけば、右手にずらーっと両替のおっちゃんが並んでいるけど、こちらのほうをオススメしたい。
STC
アフラオからアクラまでは3つの移動手段がある。
- TCのエアコンミニバス:20セディ
- オレンジのMetro Mass Transit社のバス:値段不明
- トロトロ(乗り合いバス):15セディぐらい
僕は快適さを重視してSTCのバスを採用した。乗り場は両替所のすぐ横、国境を出たら左側に看板がある。②は国境から伸びる道路を歩き、両替おっさんの列を越えた右手。③は両替おっさんを越えて左側。ベンツやヒュンダイのミニバスが泊まっている。
どれも満席になるまでは出発しない。②はバスが大きいので満席になるまで時間がかかる、①と③はミニバスなのであまり待つことはない。
門のところでチケットを購入。20セディ(約600円)。助手席が空いていたので確保。ここで7時10分なのだが、結構埋まってきて7時半には出発できた。飲み物とか欲しい人は売り子がいっぱい歩いているので、簡単に手に入れられる。
飯屋は近くにはなく、道路を進んだところに屋台がある。バス、というかハイエースは綺麗に保たれており、エアコン快適。人数も詰め込まない。助手席はシートベルト着用マスト。出発前には運転手が自己紹介する丁寧さ、そして「安全に着きますように」と客全員で神にお祈り。初めての経験だ。
ハイエースはアフラオの町を抜け、国道を飛ばしていく。途中スピード違反の取り締まりを行っていたが、対向車からのパッシングで何事もなく。ガーナでも日本と同じなんだと染々。あとベナンやトーゴではなかったけど、バンプ(道路にボコってなってるやつ)が多かった。
アクラまで走っていく中で、休憩ぽいのは一度。パスポートチェックも一度。というか、パスポートチェックと休憩がセットだった。トイレはないので青空になってしまうのだが、飲み物やご飯は売り子がどーっと来るので購入することが可能。ガーナは売り子が多いから飲み物には最低困らない。
ガーナの自然の中、ハイエースはアクラへと向かっていく。アクラ市内に入ると降りるのは一応自由。アクラモールや空港近くを通るので、ここらに用がある人は降ろしてもらうといいだろう。
特に何もない人は終点の「STCバスターミナル」へと向かう。STCバスターミナルには11時ぐらいに着いた。なのでアフラオから3時間半、トーゴを出てから4時間半かかったことになる。なので5時間様子を見ておけば大丈夫なはずだ。
ここはアクラのマコラマーケット(Makola)の中にあり、キンブー通り(Kinbu Road)に面している。トロトロはコージョー通り(Kojo Thompson Rd)まで出れば捕まえられる。方向によって変わってくるけど、ンクルマサークル(通称サークル、Nkrumah Circle)へはここから乗った。距離によって値段は変わり、サークルまでは1.2セディ(約36円)。
▼到着場所。TubuのSTCターミナル。
まとめ
トーゴからガーナへと国境越えをした。ベナン~トーゴと同様に簡単だし、客引きもそこまで多くはなく、そしてしつこくはなかったのでストレスが溜まることはなかった。ただ暑いので水分補給は欠かさないでほしい。
またトーゴとガーナだと雰囲気がガラッと変わるのでその変化も楽しいはずだ。アフラオからアクラまでは、快適に移動したい人はSTC、泥臭く行きたい人はトロトロがいいだろう。ただトロトロは時間がかかるし、暑いのでかなり体力を持っていかれる。値段もそこまで大差ないので、よっぽどのことがない限りはSTCを使うのが無難だろう。トーゴ~ガーナの国境を越える時の参考になれば嬉しく思う。
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