2019年10月 1,000tg=約40円
ウランバートルでは2日滞在していたが、どちらか1日は日帰りツアーに参加しようと思っていた。
宿泊していた「Zaya Hostel」ではツアーに参加することができる。
日曜と月曜に滞在が重なったのだが、月曜は不催行ということで、日曜に参加することに。
ドイツ人1人、ベルギー人1人、日本人3人の計5人のツアーとなった。
ツアーの概要
ツアーは40ドル、朝10時に出て18時に戻ってくる内容。
10:00 宿出発
11:30 チンギスハーン像(約40分)
12:30 ランチ(約1時間)
14:00 亀石(約20分)
14:30 アリヤバル寺院(約1時間)
17:30 ウランバートル着
というようなもの。亀石とアリヤバル寺院がテルレジ国立公園の中にある。
シーズンだと乗馬体験とかあるんだろうけど、シーズン外だったので無し。
入場料やご飯代もツアー代に含まれているので、ツアー中にお金を使うことは一切なかった。
英語が話せるガイド付き。今回はウランバートルの大学に通う女の子だった。見た目は日本人で最初参加者に間違えるほど。
チンギスハーン像
ウランバートルを出発して、1時間半程でチンギスハーン像に着く。
日曜だったからか、そこまで渋滞に巻き込まれることもなかった。
だいたい1時間程でナライハという街に到着、そこから30分程車で走らせるので、個人で行くのはかなり大変。
個人で行く場合はナライハまではバス、そこからヒッチハイクとなるだろうけど、労力を考えるとツアー参加がベスト。
チンギスハーン像の周りはないので、遠くからでも目立つ存在。日本だと税金の無駄遣いと言われそうだが、ここはモンゴルの英雄の顔を立てたいところだ。
チンギスハーン像の中に入るには、モンゴル人は10,000tg(約400円)、外国人は30,000tg(約1,200円)。
しかし入場料はツアー代に含まれている。
中に入ると巨大な靴とモンゴル文字で書かれた縦軸が。
建物はゲルみたいな形になっている。
地下にはゲルの歴史が展示されていて、結構面白かった。
最初は藁のようなものから始まり、時代を追うごとにだんだん進化していく。
途中動物の毛皮を使ったゲルがあって、それはウールか羊の毛を使っていたとのこと。
また時代ごとのゲル内部の様子もあって、ソ連時代はテレビなどの近代的な家電の他にスターリンの肖像もあって、ちょっと興味深かった。
上に行くと展望台に着く。ちょうど馬のたてがみのところが展望台。
振り返るとチンギスの顔がドアップ、そして周囲はモンゴルの広大な土地。
10月なので冬仕様になってきてるけど、夏だと一面緑なのかな。そう考えるとより素敵な景色なんじゃないかと思う。
駐車場近くにはラクダとワシ、そしてゲル。モンゴルらしさ満点。
11時半から12時10分まで、40分程滞在して出発。
地図:チンギスハーン像
ランチ
12時半ランチスポットに到着。
国道沿いのゲルにて。中は食堂になっている。
ランチもツアー代に込みなんだけど、メニューから好きなものを選べた。
追加で頼もうとすると、だいたいメインは1万前後(約400円)と市内の倍ぐらいはする。それでも安いけど。
僕はグリヤシを選択。
グリヤシは元々ハンガリーのグヤーシュが起源となるもの。旧ソ連時代に伝わって、モンゴル式に変形された。
お肉とご飯、サラダとバランスの取れたワンプレートみたいになっている。
肉はマトン、少し臭みはありつつも美味しかった。ただ苦手な人は抵抗があるかもしれない。
亀石に登る
13時40分にランチスポットを出発。
テレルジ国立公園近くで14時には亀石に到着した。
見た目がカメに似てることから。確かに似てる、これ系の岩では一番似てるかもしれない。自然の産物とは言え、作り物と感じてしまうほど。
亀の上に登っていく。まあまあ岩道だしちゃんと舗装もされていないから、スニーカーマスト。
コンビニに行くような格好やサンダルは安全のためにやめた方がベスト。
岩から上は中々の絶景。シーズン中だと一面緑になるのかな。
岩の奥に進むとインディジョーンズかのような小さな穴を抜けることができる。
すると反対側の景色が。
正直これだと最初に岩を登ったところの方が素敵かな。苦労して反対の景色を見に行く必要はあんまないと思う。
地図:亀岩
アリヤバル寺院
亀石を出発して10分ほどでアリヤバル寺院に到着。ここで14時半。最後のスポットとなる。
アリヤバル寺院はテレルジ公園内のチベット仏教の寺院。2006年に建立した比較的新しい施設だ。ソ連時代は偶像崇拝が禁止されていたので、ソ連によってお寺などは殆ど破壊されてしまった。そのため、そもそもモンゴルの寺自体がどれも結構新しい(民主化以降の90年代とかに建てられているので)。
ここはチベット仏教の寺院だけど、僧侶がいなく、観光客向けの寺となる。なので厳かな空気は一切ゼロ。それはそれで割り切れるので面白いけど、そういう施設も宗教的には建ててもいいんだ。
入場料は2,000tg程(約80円)。階段を登って、本堂まで向かう。
途中吊り橋を渡る。
揺れるけど崩れることはないので、臆せず渡ってほしい。
108段の階段を登ると本堂に到着。108段は仏教と同じ煩悩の数。
周りのマニ車を一周回しながら歩く。回すと経典を読んだことと同意になる。
こういうのがあるのはチベット仏教ならでは。
あまりチベット仏教の施設に行ったことがなかったのでいまいち勝手を理解していない部分がある。
お寺には1時間ほど滞在。15時半にはお寺を出発した。
ウランバートルとナライハの間は通常は舗装されているけど、この時は整備中で未舗装の道を通らないといけなかった。
かなり揺れた事に伴い、頭が窓に当たっていたのは痛かったな。眠気もあったので、頭をコントロールすることができなかった。
宿には17時20分到着。
途中渋滞に巻き込まれたけど、少し早めに宿に到着した。
地図:アリヤバル寺院
まとめ
テレルジの日帰りツアーに参加してきた。
ツアー会社とかで内容は異なってくるだろうけど、乗馬やゲルなどを体験するツアーと比べると内容は簡素化されてると思う。でも個人的には結構満足だったなと思ってる。
気になる人がいたら参加してみると面白いだろう。