2019年7月 1USD=約108円
クエンカはエクアドル第三の都市でありながら、とてもこじんまりとしている。
しかし文教都市の貫録を見せつける古き良き街並み。その雰囲気を写真を交えながら紹介していきたい。
クエンカ街歩き
朝早く起き、早速クエンカの街へと繰り出す。朝は少しヒンヤリしており、気持ちが良い。
2,500mぐらいのところにある町なので、空がとても近いように感じる。
先ずはカテドラルから歩こう。カテドラル前の公園が「カルデロン公園」。
カテドラルは中央広場を中心に東西にそれぞれ建っている。
上から見て右手(東側)は旧カテドラル。こちらは1567年に建設されて、1985年にローマ教皇が来た際に名前を変えたという。
現在のカテドラル(新カテドラル)は1855年に建設がスタート。完成したのは1967年と100年以上年月が経っている。
こちらが有名な聖堂となり、新カテドラルは青いドームが特徴的だ。
中に入れたので見学させてもらう。
厳かな内装、スペインで見てきたようなカトリック教会と同じだ。
細かな違いはそこまで知識がないので、割愛させてもらいたい。
クエンカの街は世界遺産だ。1999年に登録されている。コンパクトな街なので、殆ど徒歩で移動が可能だ。
早速街歩きを始めていこう。こちらは地方裁判所。カルデロン公園の右斜め下に位置。
東に歩いていくと市庁舎が見えてくる。スペインらしい建物だ。
朝なので店は閉まっている。建物の高さは均一ではないが、そこまで高い建物がない。
なので空がちゃんと見えて、そして「スペイン植民地の旧市街」という雰囲気が満載。言葉で表すのが難しい。感覚の話だ。
グアヤキルとは全く違う街だ。同じ国とは思えない。
ここまで宗教施設が保存されているのは、保守的な部分があるからだろうか。
道を歩けばカトリック教会を見かける。隙あらば教会。
綺麗な建物だと思ったけど「CLINICA」と書いてあるので病院のようだ。
途中で見つけた標識。「TOKIO」まで14,617km。かなり遠い。スペイン語圏では「TOKYO」ではなく「TOKIO」になる。
中央銀行の横にある「MUSEO PUMAPUNGO」ではインカ遺跡が見られる。
エクアドルはスペイン植民地前はインカ帝国の一部。「インカ」と言うとペルーの印象が強い。
あまりエクアドルには遺跡は残されていない、というか破壊されてしまったので、こういうインカ遺跡は貴重な存在。
保存状態が良いのはクエンカ郊外の「インガピルカ遺跡」(Ingapirca)なんだけど、そこまで僕は興味がなかった。
そのため市内で簡単に見られるプマプンゴ博物館に訪れたのだ。
中は自由に見られる。一度博物館のエントランスで記帳はするけど、入場料は無料だ。市民の人も散歩がてら来ている人もいた。
申し訳ないが、インカ遺跡に関する知識は殆どない。一言感想になるのはご容赦いただきたい。
石段。何かの家の後とかかな。
遺跡が斜面にあることが分かる。完全にここにあったかは分からないけど、見晴らしが良いので敵の侵入も事前に分かるとか。
斜面にはリャマが飼われている。繋ぎがあるので襲ってはこないけど、変に近づきすぎないようにしよう。
かわいい。
遺跡は以上。エリアとしては広くないし、斜面の下は植物園みたいになっていた。
これ以上深堀りできないので、終わりにさせてもらいたい。
10月9日市場(Mercado 9 de Octubre)の方向へ歩き進める。
旧市街の住宅街はグアテマラのシェラを思い出すかのような、ラテンアメリカの雰囲気。懐かしい。
少し小腹も空いたので、エンパナーダを食べることにした。
エンパナーダとジュースで1ドル。安い。ここにしよう。
店はこれ。ベネズエラ人が経営する店だ。エクアドルは難民を受け入れている。
エンパナーダとジュース。中は女性が経営。とても緩い雰囲気。
ベネズエラはいつかは行ってみたいけど、今の情勢を判断するとあまり近づきたいとは思えない国。
軽く食べて10月9日市場へ。市場前は広場になっている。
市場は3階建て。そこまで大きくはないけど、店が密集している。
フルーツがとてもカラフル。エクアドルにいるといつでもフルーツが手軽に食べられるのでビタミン不足になることはない。
3階は食堂になっているけど、見かけたのがこちら。豚の頭。
クエンカ以外でもこの光景は見れる。豚を丸焼きにすることもあるし、余すことなく食べている。僕は食べなかったけど。
1階は肉屋さん。
クエンカにはもう一つ8月10日市場(Mercado 10 de Agosto)がある。
同じような雰囲気。どちらも上の階には食堂があるので、手軽にご飯が食べられる。
僕もここでご飯にしてもいいんだけど、クエンカにはお得なランチを提供する店が多いので、あえてここでは食べなかった。
昼になると店も開き始めて、街として賑わいを見せてくる。
クエンカの夜
エクアドルと聞くと治安の悪さを懸念する声も上がるが、クエンカはそんなことはない。
治安が保たれている街だ。朝晩と歩いたけど心配するような雰囲気はなかった。
勿論下手なことはしてほしくはないけど、キトやグアヤキルに比べたら少し警戒心は解いてもいいかもしれない。
クエンカは上述の通り、エリアが密集しているので基本的には徒歩で散策が可能だ。
夜のスタートもカテドラルから。日中は空が青いが、夜になるとドームが青く光る。
こちらは地方裁判所(Corte Provincial de Justicia del Azuay)の夜ver.
東に進むと市庁舎(Alcaldía de Cuenca)が見えてくる。
周囲は銀行や官公庁などの主要な施設が密集している。
これはスペイン統治時代の名残。
キトもそうだけど中央広場を設けて、その周辺に政府の施設を建設。
そして碁盤の目のように石畳の道を作り、カトリック教会などの宗教施設を配置していった。
夜になると多くの店は店じまい、となるかと思いきや意外に開いている。
でも食堂などは閉めてしまうので、夜ご飯を探すのは少し時間がかかるかもしれない。
まとめ
クエンカの街歩きの様子を紹介した。
朝昼晩と違う顔を見せてくれる。
夏だと昼間は汗ばむが、朝晩は涼しいのでとても歩きやすい。
ちょっと早起きして朝日を浴びながら散歩してみてはどうだろうか。