【エリトリア】アスマラ観光 Part2:エリトリア正教のお祭りに参加!そして市場を歩く。

2018年12月 1USD=15ERN

「アフリカの北朝鮮」と言われるエリトリア。通算100ヵ国目と滞在となった。
アスマラに2泊したけども、皆さんがイメージする「国」の姿と全く異なるほど、素敵な街並みだった。

簡単にイメージしやすいように、アスマラの街について記しておきたい。
アスマラは約2,300mの高地に位置している。そのため朝晩は寒く、昼間は日差しがキツい。

街自体が発展したのは、1900年にイタリアの統治下(首都)に置かれてから。
ムッソリーニが第二のローマを目指したことで、1910~1930年代にイタリア人建築家たちにより、アール・デコ建築を主に建てられていった。
詳しくは「観光Part1」の記事に紹介してある:
過去記事:

【エリトリア】アスマラ観光 Part1:イタリア統治時代の美しい街並みに魅了される。

2019年4月25日

今回はローカルなエリア及び、現地のお祭りに偶然参加できたのでその様子を紹介したい。

アスマラなローカル市場を覗く

アスマラのメイン通り(Harnet Ave)を歩いていると感じないけども、少し裏に入るとドローカルな景色が広がっている。
顕著なのが市場周辺。「Shuq」と呼ばれているそうだ。「Souq」みたいでアラビックな世界が少し残っているのかな。

ここでは何でも揃っていて、少し綺麗なアフリカなマーケットと想像してもらうのが手っ取り早い。
周辺も個人商店が多くて、服屋さんが目立つ。結構エリトリアのおじさま方は足元は革靴でしっかりしていることが多い。まさに「足元を見る」という状態。これもイタリアの影響があるのかな。

なので「靴磨き」の屋台?がそこら中にある。通りの真ん中、角に。
若い人はスニーカーとか履いているけども、中南米と似た空気だなと。中南米も足元が大事な部分があるので、革靴な人は多かった。彼らはこれに加えて、頭もポマードなどで固めていたけど。

市場は屋根があり、その周りに店が。民族衣装や工芸品などを売る店もあった。

周囲はオープンな状態。泥棒市のような雰囲気。これは全て朝。8時や9時頃の話。
エリトリア人は朝が早い。こちらとしては朝型人間なので助かるんだけど。これは市場の東側。

これは市場の西側。

アフリカらしさを感じる看板。これだよね。勿論3か国語表記。アラビア語が薄れているけど。

エリトリアは自転車社会なので、自転車のお店も多い。写真でも自転車が写っていることが多い。
2,000mの高地で自転車を漕いでいると鍛えられるだろうな。国際的なイベントでもエリトリア人が活躍している。

市場の直ぐ近くにはバスターミナルがある。各地方行きのバスがあるんだけど、これも古いバス。
いつの時代のフィアットですか、というレトロな車体でつい写真を撮ってしまう。

また市バスの発着地点にも。ソ連みたいな2連結バスも走っている。

少し写真だと見にくいかもしれないけど、これは人がずらーっと並んでいる様子。
これはバス乗り場だ。エチオピア人同様にバス停でちゃんと並んでいるのは凄い。
まあ他のバス停だと、うぉーって集まってきて我先にと行くんだけどね。

この辺を歩くならば午前中がオススメ。
ちなみにシエスタという制度が珍しくあって、12~14時がお休みになる。

エリトリア正教のお祭りに参加する

アスマラの街を歩くと、モスクや教会が近い位置にあったりする。
宗教戦争がないんだけども、反面で政府が定めた宗教しか信仰ができないという「不自由」な部分もある。
新興宗教などは入る隙がない、というか入っても消される。

中でもエリトリア正教は人口の約6割を占める多数派だ。
エチオピア正教と同じ。独立の際に分離したことでできた。独自のカレンダーもある。

アスマラの聖マリア教会はエリトリア正教の大きな教会。
1913年にエリトリアとイタリアが融合した形で建てられた。
日曜には礼拝が行われている。

僕が訪れたのは木曜日と平日なんだけど、たまたま地域の守護天使の誕生日に重なった。
そのため、その行事に参加することができた。運が良い。

朝から行われていた。かなりの人出。教会前は人であふれかえっていた。
女性が特に多く、白い服装は正装。どこか神秘的な姿に見える。

最初は知らなかったんだけど、教会を正面に見て、右側が女性。左側が男性のエリアみたい。
当初は右側に居て、女性だらけで「熱心だな」と思ってたんだけど、途中で地元の人が教えてくれた。
別に女性エリアに男性が居ても何か起こるわけではないけど、マナー的な問題で。少し恥ずかしかった。

教会の中のも入れたんだけど、人が多すぎて写真は撮れず。でも正教のフレスコ画など、独自な絵タッチで面白かった。これは一見の価値があると思う。
キリスト教やエリトリア正教について全く詳しくはないので、どの行いがどういうものか、と判別ができなかった。

気になった点としては、司教など人やモノが教会から出てくると、「ウォウォウォ・・・」と口に出していたこと。口をOの形に空けて、手を口に叩くと出る音みたいな。
それがどういうものなのかが気になった。他の宗教行事で1度も見たことがない光景だったから。

その音がまた神秘的な雰囲気だったんだよな。

1時間ぐらいいたけど、飽きることがなかった。普段味わうことができないイベント。
素敵なタイミングで参加することができてよかった。ふと「旅してるな」と感じた瞬間。

教会周辺を歩く

少し教会周辺の街並みも紹介していきたい。

普段はないんだけど、このイベント時には即席市場が誕生していた。
手前の緑のものが多くて、説明を聞いた気がするんだけど、申し訳ないが失念してしまった。

宗教系グッズも多い。

アスマラは商売ができる場所が決まっているようで、勝手に道端で売り子をするのは禁止されている様子。

街で見かけた唯一のジム。体力は自然とつきそうだけど、筋肉は器具頼みになる部分もある。最新マシンはなさそう。

これが教会近くのモスク(Al Khulafa Al Rashiudin)。1938年に建築とまあまあ古い歴史。
エリトリア大使館には「ムーア様式とローマ様式」が融合したと記載がある。スペインみたいだな。アフリカのイスラム教のモスクという感じである。

モスクは地味に多きいので街中でふと見える瞬間も。

こちらはモスクと目と鼻の先にあるシナゴーグ。
1905年に建築、500人程エリトリアにはユダヤ人がいたようだ。最初はトルコから、後にイタリアやアデンから移民してきたとのこと。
イタリアは植民地関係、トルコは何だろう。元から人の往来があった様子だけど。アデンは海洋貿易かな。ここらの歴史に詳しい方がいればご教示ください。

のどかなアスマラの街。ふとした瞬間が実に面白い。

まとめ

アスマラの市場と宗教施設を一部紹介した。
普段は人も少ないけど、このときはイベントのため人の往来が多かった。
個人的には良いタイミングに訪れることができたと思うけど、これも運だと思うので特に期待はしないでもらいたい。
朝に動くケースが多いから、少し早起きしてアスマラの市場を歩こう。

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