2013年4月~6月にかけてアフリカを縦断した。そして2016年の2~3月に西アフリカを軽く横断した。今までアフリカに抱いていたイメージ、それが大きな間違いであることに気付いた。
アフリカに抱くイメージ
「アフリカを旅した」と言うと「大丈夫なの?」「危なくないの?」と返されることがとても多い。そのイメージは僕もアフリカに来る前に思っていたことだ。一般的にアフリカと言うと「治安が悪い」「苦しい生活をしている」という印象がある。しかし、僕は3ヵ月間 +1ヶ月間、アフリカを旅して、そのイメージを完璧に覆した。
治安は悪くない
皆さんは「アフリカ」と聞いてどこをイメージするだろうか。ケニア?南アフリカ?サファリ?各々あるだろう、一般的には「ブラックアフリカ」になるはずだ。エジプトやモロッコなどのアラブ諸国は中東という印象になるかもしれない。なぜかアフリカは「治安が悪い」と思われる節がある。僕も訪れる前はそう思っていた、何でか知らないけど治安悪そうだなと思っていたのだ。マスコミが報道する「アフリカ」は豊かなものではない、基本badなニュースが流れることがある。そのことから、危ない地域なのかなと感じていたのかも。
はっきり言うと「アフリカの治安は悪くない」。ただ、全ての治安が良いというわけではない。治安が良い地域もあるし、悪い地域もどちらもある。アフリカは広いので地域によって雰囲気も変わってくる。僕は西アフリカには訪れていないので分からないけど、それ以外の地域については知っている。治安言うても、「住民が被害に遭う治安の悪さ」と「旅行者が被害に遭う治安の悪さ」という2パターンあるけど。
僕が訪れたアフリカの国は、モロッコ、エジプト、スーダン、エチオピア、ケニア、ウガンダ、ルワンダ、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ、南アフリカ、ナイジェリア、ベナン、トーゴ、ガーナ、コートジボワール、セネガルだ。この中で治安が良い国と感じた国は「モロッコ」「スーダン」「ウガンダ」「ルワンダ」「タンザニア(一部)」、「ザンビア(一部)」、「ベナン」「トーゴ」「ガーナ」「セネガル」だ。
治安の良さ
ケニアのナイロビやタンザニアのダルエスサラーム、エチオピア、南アフリカなど本当に治安が悪いところはある。そこのイメージが先行している人がいるかもしれない。だけど、そこはアフリカの一部だ。大都市に悪い人は集結するけど、その分田舎は治安が良い。悪さなどする人はあまりいない。
タンザニアの離島・ザンジバル島は信じられないほど落ち着いていて治安が良い。ウガンダもゴミゴミしているけど、スペインやイタリアよりかはマシ。ルワンダに至ってはシンガポール並みの安定力。西アフリカも印象があまりないけど、東アフリカより安全ではないかと思うぐらい(一部の国は)。
特にセネガルはアフリカの中でもルワンダと並んで治安が良いと感じた。前までエボラ出血熱で話題になっていたけど、発生している地域を見たら西アフリカの一部しかない。それが「アフリカ全土」で発生していると言われてしまうと、他のアフリカ諸国からしたらいい迷惑だ。何度も言うが、アフリカはかなり広い。だからこそ、それぞれの地域で性格や文化、治安なども大きく変わってくる。ここで言っているのは「旅行者視点」の治安なので、現地に住むとなると話は別になるだろう。
まとめ
ここまでアフリカの治安について書いてきた。これを一読して「意外と治安悪くないんだな」と思った方もいるだろう。エリアを限れば、南米よりも安全に旅が出来る場所もある。紛争や内戦とは無縁の場所も多い。ただ、政治的に不安定な国や嵐の前の静けさというエリアも当然ある。
アフリカを含めて、世界の情勢は変わりやすい。なので訪れる前に、必ずその国の概要と状況をチェックし、文化や慣習を学んでおくと何かあった時に判断できるし、何か起きる前の対策にもなる。スリなども「運」はある。いくら対策をしていても被害に遭う時は遭うし、遭わないときは遭わない。最後は神頼みになってしまうけど、アフリカに限らずある程度の「準備」は必要になってくるのだ。そこを疎かにすると、旅のハプニングなどは面白いかもしれないが、取り返しが付かないことになるかもしれない。
アフリカはとても面白いところだ。エネルギッシュで、パワー溢れていて。疲れることもとても多かった、だけどもう一度訪れたい場所。それだけ魅力があるエリアなのだ。必ずしも「安全」とはいえない、しかし死ぬほど危ない場所ではないので、次の旅行先の候補に入れてみてはどうだろうか。そして、自分の目で治安の良し悪しを見てほしい。
非常に面白い。
>aさん
コメントありがとうございます。
「面白い」と感じていただき、幸いです。