ラゴスの街情報と治安について記しました。
2016年2月 1ナイラ(N)=約0.56円
はじめに
「アフリカ三大凶悪都市」。南アフリカのヨハネスブルグ、ケニアのナイロビ、そしてナイジェリアのラゴス。
一体誰が最初に言い始めたのだろうか。このお陰で「ラゴス=治安が悪い」というイメージが出来上がってしまい、ビクビクしながらラゴスに訪れた。
ただ結果から言うと、そこまでビクビクする必要はなかったと感じた。結果論ではあるけど、言うほど悪すぎるとは「短期滞在」では感じなかった。
今回は簡単ながらもラゴスの治安について紹介する。
決してラゴスは「治安がいい」ところではない、「言うほど悪くない」という場所だ。間違いないでほしい。
ラゴスという街
ラゴスの町は広い。ひとつに「ラゴス」と言っても、「ラゴスのどこ?」と聞かれてしまう。
大きく分けるとラゴスは3つのエリアに区分される。
1つが商業の中心「ラゴス島」、2つ目が経済の中心「ヴィクトリア島」、そして3つ目が住宅街の「メインランド」である。
ここから更に「地区」と分かれていくのだが、一般的に旅行者が訪れるのは「ラゴス島」と「ヴィクトリア島」だ。メインランドは空港があるが、観光地というものはない。
次の項では実際に歩いてみて感じたラゴスの治安について記す。
治安で思うこと
治安の悪い場所
治安の悪い場所。僕が出る前に聞いた話だと「Ajegunle」「Oshodi」と「Makoko」の3つのエリアになっている。
普通は訪れることがない場所だ、特にMakokoはスラム街になっており、興味本意で行くようなところではない。
最近では比較的マシだと言われていた、ラゴス島やヴィクトリア島でも犯罪が増えてきているらしい。
とは言っても、強盗や誘拐という「計画的」な犯罪。旅行者が巻き込まれることは殆どなさそうである。だから長期滞在は細心の注意を払わなければならない。
日中は大丈夫
ラゴス、夜は出歩かない。これは鉄則だ。万が一出掛けることがあっても、運転手付きの車で移動するべき。バックパッカーは宿にいるのが一番。興味本位で出歩いて何かあったら、笑い事では済まない。
ただ、昼間は問題なし。メインランドの一部、ラゴス島とヴィクトリア島を散策したけど怖いと思うことは一度もなかった。
むしろ「悪くないじゃん」と感じた。たまたま被害がなかっただけだろうけど。
勿論マーケットなど人が多いところでは、スリや置き引きなど注意は必要である。
しかし必要以上に警戒することは昼間ではいらないだろう。
ただ、歩きスマホしていたり、カメラ出してバシャバシャ写真撮るのは問題外。特に写真は控えるようにしてほしい。
基本的に警察や軍などの施設や人は撮影禁止、町中の写真撮っても、その人らが入るだけでトラブルになる。
また地元の人も写真を嫌がる人が多い。特に女性。
ただでさえラゴスではアジア人は目立つ。特にマーケットでは余計に。なので写真をバシャバシャ撮るようなことは止めよう。トラブルの元になる。
撮る時は、被写体の人に許可を取る。人が入らないようにする。または警察に許可を得る、配慮をしよう。
一応エリア別に簡単に。。。
ヴィクトリア島について
島内
日中、大通り沿いを歩いただけだけど、問題はなし。警備員も多く、車の往来も多く、程よく人通りがあるので安心感があった。夜は微妙。タクシーを使おう。
↓ ヴィクトリア島。
Falamo Bridge(ラゴス島と繋がる)
ここも特に問題なし。地元の人も普通に渡っていたし、車の往来も多い。
ただ夜はやめたほうがいいかもしれない。
↓ Falamo Bridge
ラゴス島
TBSバスターミナル周辺
ちょっと人通り多くないところもあるけど、特に問題はない。
警察も多いので妙な安心感、あと親切。というか警察の前で許可を取って写真を撮るのが確実なぐらい。
ここには古いスタジアムとBRTの始発駅、国立博物館がある。
ちなみにBRTのバス停横のぶっかけ飯屋。それなりに安くておいしかった。
CMS周辺
ラゴス島のオフィス街。ビルなどが建ち並んでいる。
平日の昼間は人も車も多く、スリには注意だけど、歩くだけなら何も問題はない。むしろ面白い。写真は不必要に取らない方がいい場所。土日は閑散となるみたいなので、近寄らないほうがいいかも。
Idumotaマーケット周辺
ラゴスで一番活気がある場所かもしれない。いつ行っても、人と店の多さに疲れてしまうぐらい。
スリには注意だけど、こちらもただ歩くだけなら問題なし。店を見て歩くのは面白い。ただCMS同様、写真は最低限に。撮られるのを嫌がる人がラゴスで一番多いと思うので、カメラの存在を出してはいけない。
↓ idumota market 周辺。
メインランド
Alaka(アラカ)地区
メインランドの住宅街。宿があった「Alaka Estate」の地区には入り口に警備員がいたので安心感があった。
それでも、このアラカ地区は治安が良く、宿のスタッフ、警備員にも「問題なし」と言われたぐらい。
夜はオススメできないけど、夕方ぐらいまでなら全然大丈夫だった。
スーパーから宿まで15分ほどとぼとぼ歩いてたけど、ラゴスにいるとは思えないほど平和だった。
↓ Alaka地区。
Mile 13(マイル13)エリア
旅行者は99.9%行かないところ。メインランドの北、BRTのターミナルがある場所で余程のことがない限りは行かない。
夕方前に行ったけど、地元のマーケットという感じでこちらも問題なし。Idumotaマーケット同様、写真は控えるのがベスト。
公共交通機関では?
タクシー
まあまあ安全、ただ夜はあまり使いたくないなっていう感じ。白タクと黄色いタクシーがあって、どちらもID証を持った運転手が運転している(はず)。
メーターはないから値段交渉。
探せば高いけど運転手付きのレンタカーがあるのでこちらのほうが安全。空港からのタクシーは97%大丈夫。
バイタク
大木な荷物があるときは使えないけど、少量でちょこっと移動したい時には便利。
タクシーとは違って密室にならない。だけど事故のリスクはあるので、そこは留意する必要がある。こちらも値段交渉必須。
三輪タクシー
ラゴスで唯一使ったことがない移動手段。インドの三輪リキシャと同じ。
決められたルートを走るとの、貸しきりのがあるぽいけど、詳細は不明。
事故の危険性も低く、タクシーよりも密接ではない。
ミニバス
地元の足。ラゴス各地で走っている。
とりあえず人を詰め込むので、スリには注意。所得があまり高くない層の人が使う。
凶悪犯罪に巻き込まれることはほぼないはず、でも運転マナー無視して飛ばすから、事故は怖い。
BRT
ラゴスで一番安全できる移動手段。でもラゴス島~メインランドを結ぶので、旅行者が使うことは殆どない。
チケットは外の車掌から買うので、車内にお金はない。普通のバスでそこまで詰め込まないので、スリも多くはない。
おまけに冷房が効いていて、寝ている人も多い状態。行く場所によっては、これを使うのがベスト。
まとめ
簡単ながらラゴスの治安について紹介した。
超絶悪いわけではない、だが良いわけでもないという難しい状態だ。
ただ、夜は出歩かない、不必要にカメラを出さない、ポケットに何もいれない、安全をお金で買うということを守っていれば、何事もなく終わるはずだ。
これからラゴスを訪れる人の参考になれば幸いである。
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