美食の町、サンセバスティアンのオススメしたいバルをご紹介します。
2013年9月 1ユーロ=約130円(当時)
◆はじめに
バスク地方の町、サン・セバスティアン。ここはとあるもので有名な町だ。
それは「料理」。人口あたりのミシュラン星付のレストランの数は、世界でもトップレベル。人口18万の都市ながら「美食の町」として世界から注目されている。
そんな世界中から人が集まるサン・セバスティアン、とりわけ人を魅了しているのは「バル」だろう。旧市街に無数もあるバル。時間帯になると人が自然と集まりだし、グラス片手に笑顔で会話を進めていく。良きスペイン文化。
数多くあるバルの中でも、旧市街の一角にサン・セバスティアンでかなり有名なバルがあるということで、訪れてみることにした。
◆La Cuchara de San Telmo
平日のお昼過ぎ、一杯やろうとした僕はサン・セバスティアンで有名なバル「サンテルモ」へとやってきた。
連日満員ということで覚悟はしていたのだが、扉付近に人は少ない。しかし外で飲んでいる人もいるし、中を伺うと・・・
人で一杯だ。でもまだこのレベルならマシなほう。多い時は店内から人があふれ出て大変みたい。
カウンターがかなり混んでいたけど、何とか人の間から店員さんを捕まえて、メニューを注文する。
あまりお金なかったので、お酒とピンチョスを1種類ずつ。
スペイン語が飛び交う店内。英語を話す観光客もいて、店員さんはその人たちには英語で対応していた。忙しい店なので、注文もはっきり簡潔に言わないといけない。
拙いスペイン語ながら、バルで注文が通じて、頼んだメニューがやってきた時は嬉しい瞬間だ。
まずお酒が到着。スペインのバルでは確実に注文する”Cerveza con Limon”。ビールのレモンソーダ割だ。
ビール単体でも美味しいのだが、レモンソーダで割ることで甘い味になり、お酒がかなりサッパリと飲みやすくなる。2.4ユーロ(約312円)。
そして、この店に来たからには是が非でも注文したかったメニュー。
スペイン語で”Foie”。フォアグラだ。何とこの店では、フォアグラのピンチョスが安く食べられることができるのだ。
表面は焦がしてありカリっとしているが、中は柔らかい。この時がフォアグラ初体験だったのだが、「こんなにまで美味しい肉はあるのか」と驚いてしまったぐらい。
それぐらいフォアグラの魅力に取りつかれてしまった。
ただフォアグラとソースというだけではなく、見た目から楽しめるようになっている。ソースはリンゴのジュレ。甘酸っぱいのがよく合う。
これで3.6ユーロ(約468円)フォアグラと考えるとかなりお安い値段だ。
僕が店を出る頃には人でいっぱいになっていた。わずか6ユーロの贅沢をサン・セバスティアンで味わうことができた。
バスク地方に訪れる機会がある方は、一度訪れてみてはどうだろうか。
◆La Cuchara de San Telmo
【住所】 Calle del Treinta y Uno de Agosto, 28, 20003 Donostia, Gipuzkoa
【英語】少し通じる
【カード】可
【アクセス】
サン・セバスティアンの旧市街の中。バスターミナルより徒歩約20分。
【場所】
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