世界遺産モンサンミッシェルへの行き方を徹底比較しました。
1ユーロ=約140円
モン・サン・ミッシェル
フランスの世界遺産モン・サン・ミッシェル。パリに旅行した日本人はほぼ訪れる観光地だ。
一日で何回も姿を変えるモンサン。パリから日帰りが出来るということで、アクセスも容易だ。
今回は、モン・サン・ミッシェルへの行き方を比較する。モンサンには違う移動手段で2回訪れた、なので体験談をもとに比べていく。
アクセス比較
モン・サン・ミッシェルに行くには3種類の方法がある。
1つが鉄道とバスで自力で行く方法、2つ目が現地のツアーに参加してバスで行く方法、3つ目がレンタカーを使う方法だ。
鉄道+バス
自力で行く最適な方法だろう。個人旅行者向きと言えるかもしれない。
一番簡単な方法は、パリからTGVでレンヌまで行き、そこからモン・サン・ミッシェル行きのバスに乗り換える。
【TGV】
運賃と時刻表はSNCF(フランス国鉄)のサイトで確認することができる。
事前予約する場合は、国鉄駅かネット予約の2択。オンラインを使った場合は、Eチケットを持参する必要があるので、プリンターが必要。スマホならスクショでもいけるはず。
TGVはパリ・モンパルナス駅(PARIS MONTPARNASSE)から発車。レンヌ(RENNES)までは2時間14分。
2週間前までに予約すれば、本来片道50ユーロぐらいするところが、半額以下の20ユーロぐらいで抑えることができる。シニアとユース割もあり。窓口で購入する場合は、年齢を証明するもの(パスポートとか)、オンラインで購入した場合は乗車時に年齢を証明するものを提示する必要が出てくる。
TGVは3か月先まで予約可能。
※1月24日追記※
TGVは出発2日前まではキャンセル、日付変更などの手数料は無料でしたが、4月より有料となります。2日前までが5ユーロ、前日以降が15ユーロとなるので注意してください。
【シャトルバス】
レンヌからモン・サン・ミッシェルまではシャトルバス。片道15ユーロする。26歳以下のユースと60歳以上のシニアは15ユーロから25%割引。片道11.25ユーロとなる。
チケットは車内で購入可。事前にSNCFの窓口でも買えるので、TGVのチケットを購入すると同時に手に入れとくのもアリだろう。
バスは1日4便、TGVとは20分ほどの接続時間を取っているので、乗り継ぎも安心である。
レンヌからモン・サン・ミッシェルまでは約1時間ほどの道だ。なお、モンサンミッシェルに車は入ることはできないので、バスは対岸まで。そこからは無料シャトルバスで5分ほど。
また、”Dol de Bretagne”からも行くことができる。その場合、バスの片道は8ユーロとなる。本数が少ないのでオススメはしない。
【時刻表】
・パリ⇒レンヌ(TGV)⇒モン・サン・ミッシェル(シャトルバス)
Paris 07:02-09:16 Rennes 09:40-10:50 Le Mont St Michel
Paris 09:06-11:12 Rennes 11:35-12:45 Le Mont St Michel
Paris 10:06-12:13 Rennes 12:35-13:45 Le Mont St Michel
Paris 14:06-16:13 Rennes 16:45-17:55 Le Mont St Michel
・モン・サン・ミッシェル(シャトルバス)⇒レンヌ⇒パリ(TGV)
Le Mont St Michel 09:05-10:15 Rennes 10:35-12:57 Paris
Le Mont St Michel 09:35-10:45 Rennes 11:05-13:25 Paris(土日祝のみ)
Le Mont St Michel 11:05-12:15 Rennes 12:35-14:57 Paris
Le Mont St Michel 14:35-15:45 Rennes 16:05-18:26 Paris
Le Mont St Michel 17:30-18:45 Rennes 19:05-21:15 Paris
シャトルバスの本数は少ないけど、TGVは30分に1本のペースで走っている。TGVは時刻によって値段に差が出てくる。
シャトルバスとの接続を考えて予約するのもアリだし、レンヌの街を散策したい人は時間を取ってもいいかもしれない。
それは、個人の旅行に合わせたタイプで変わってくる。
【片道料金】
TGV 16.5ユーロ+バス 15ユーロ=31.5ユーロ(最安)
TGV 50ユーロ+バス 15ユーロ=65ユーロ(普通)
早期予約をすれば、TGVは片道16.5ユーロとかなり安くあがる。20ユーロぐらいを目安にしておけばいいだろう。
しかし、出発が近い場合や週末などは値段が跳ね上がることも。通常が50ユーロぐらいするので、その場合ならばツアーを使ったほうが安くあがる。
ユース(26歳以下)やシニア(60歳以上)は割引もあるので、積極的に使っていこう。
【サイト】
SNCFのサイト(英語版)
http://www.sncf.com/en/passengers
レンヌ⇔モン・サン・ミッシェルのシャトルバス(仏、英、日)
http://www.destination-montsaintmichel.com/?lang=en
メリット
・個人旅行なので時間を有効に使える
・早期予約すればTGVがかなり安上がり
・フランス周遊、モン・サン・ミッシェルに宿泊する場合には最適
デメリット
・TGVを自力で手配しないといけない
・TGVのストライキに巻き込まれた時が大変
・不測の事態があった場合の対応(言語面)
・事前手配だと値段が跳ね上がる可能性
② 現地ツアー
いくつかの旅行会社がモン・サン・ミッシェルまでのツアーを出している。
現地で完全自由行動のツアーもあれば、食事から他の村の観光などセットになっているのもあるし、中には宿泊するツアーもある。用途に合わせたツアーを探すといいだろう。
昨年の夏に使ったツアーはH.I.Sの往復ツアー。100ユーロで往復できる上、キャラメルなどのお土産もセットになっていた。
その時、TGVが片道50ユーロぐらいするので、比較した際にはツアーのほうがかなりお得となった。寝てれば着くし、日本語ガイドがいた安心感。そして15ユーロでお酒とオムレツが食べれる店に連れていってくれたので、ツアーならではの特典だろう。
ツアーを使う場合は、朝6時半や7時に集合ということがある。9月に使った時はまだ夜が明ける前に集合となった。帰りは19時、20時頃。丸一日使うことになる。
現地での自由行動時間は2~3時間ほど。食事して、修道院散策して、お土産探していればあっという間だ。島内は狭いので2,3時間あれば十分なほど。食事しない人には時間が余るぐらいだろう。
駅まで移動するのが面倒な人、言語面に不安がある人などはツアーがオススメだ。
【料金】
シーズンによって値段に差が出てくる。
単純往復なら100~130ユーロ。昼食や夕食、その他オプションがつくと値段もあがる。
「モン・サン・ミッシェル ツアー」で検索すればたくさん出てくるので、好みにあったやり方を選択すればいいだろう。
【メリット】
・パリからドア to ドアなので移動が楽
・日本語ガイドが同行するので安心
・追加代金も払えばレストランに連れていってもらえる
【デメリット】
・朝の集合が早い(6時半とか)
・値段が高い場合もある
・自由行動が制限される
↑案内してもらったレストラン。サラダ+オムレツ+デザート+りんご酒で15ユーロ。島内物価を考えると安い。
③ レンタカー
ほぼ選択肢に挙がらない移動手段だ。フランスでレンタカーを使ってモンサンミッシェルに行くのはハードルが高い。増してやパリスタートとなると厳しい。
パリを抜ける道路を覚えておく必要があるし、日本人には慣れない左ハンドル。そしてレンタカーの基本はマニュアルなので、クラッチ操作をしないといけない。
車が好きな人、慣れている人、自由に時間を使いたい人はいいと思うけど、普通はやめておくのがベストだろう。何かあった場合が大変である。
【料金】
大手のSIXTで探してみた。
1日レンタルして、
Fiat 500:83.48EUR
VW Polo:89.53EUR
プジョー308:101.63EUR
etc.
一番安くて83ユーロである。ガソリン代は1.5~2ユーロぐらいが相場で、片道350kmぐらいなので、「片道350km、燃費20km/L、150円/L」で計算したら約2,600円ほどかかる。往復で5,200円。軽く100ユーロは越えてしまう。オススメはできない。
SIXTのサイト。
【メリット】
・自分のペースで動ける
・フランスの田舎道路を運転できる
・気にいった景色で止めることができる
【デメリット】
・左ハンドル
・ガソリン代が高いので費用がかかる
・基本マニュアルなので慣れてないと大変
・パリの交通マナーなので抜けるまで大変
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まとめ
モン・サン・ミッシェルまでのアクセスを3パターン比較した。
鉄道を使って自由に動きたい人は、①鉄道+バス。
少し高くても安心して行きたい人は、②ツアー。
完全に自由で色々周りたい人は、③レンタカー。
がいいだろう。①と②は時期によっては大差がない場合もある、ここで紹介したサイトを使って比較するといいかもしれない。
ちなみに①も②も③も、対岸で全て車はストップ。島の入口まではシャトルバスで動くことになるので覚えておこう。
島内は石畳に加えて、階段もあるので、介護が必要な人や足腰が悪い人にはオススメができない。もし行く場合は時間に余裕を持ってほしい。
2度訪れたモン・サン・ミッシェル、絶賛工事中のため見せてくれる姿も変わっていた。自分のスタイルにあった移動手段で訪れよう、旅情が出るのはもちろん①のスタイルだ。
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