コロンビア最大級と呼ばれる「バスルト市場」に行ってきました。驚きました。
2015年2月 1COP=約0.05円
◆はじめに
カルタヘナ滞在時、「どこかメルカドみたいなものはないのか」と思いネットを検索していたら「バスルト市場」という検索が引っかかった。
あまり見ている限り、訪れている旅行者はいなかったのだが、どうやらコロンビアでも最大級を誇る市場みたいで、活気溢れているようであった。
市場が好きな僕、行かないわけがない。早速バスルト市場へ向かった。
◆市場へのアクセス
メルカド・バスルトは旧市街からは少し離れたエリアに位置する。
エリアとしては「La Popa」。ポパの丘の近くだ。タクシーで行くことも可能だが、路線バスのアクセスも容易なので、ご紹介する。
インディア・カタリーナ像近くから路線バスがたくさん出ている。
目印としてはフロントガラスに「Terminal」「Mercado」「Avenida」と書かれていれば、ほぼ間違いなくメルカド・バスルトの横を通る。
乗る時に「メルカド?」と聞けば安心、バスの料金は1,800~1,900COP(約90~95円)で乗車時に支払う。車掌がいる場合は集金しにくることもあるけど。
インディア・カタリーナから15分ほどでメルカド・バスルトだ。
大通り沿いに面しており、外からでも「あ、ここがメルカドだな」と分かる。進行方向右側に色々な店が並ぶところが見えてくるので、どこでもいいので下車をしよう。
帰りは道路反対側から「Centro」と書かれたバスに乗ればOK。インディア・カタリーナに到着する。
現在、カルタヘナでもBRTが建設中でこれが開通すれば、インディア・カタリーナからバスルトまで1本で行けることが可能になる。
いつ開通するかは定かではないけども、今年中にはオープンするのではないかと予想する。
◆場内はまるでアフリカ
大通りから小道が奥のほうまで続いているので、早速入ってみる。
場内の案内図などはない、ただ感覚で歩くだけだ。方向音痴の人には少し大変かもしれないけど、どこかしらに向かって歩いていけば外に出るので、諦めないで。
入ったところはどうやらお肉コーナー。
ショーケースに並べられたお肉たち、店頭につる下げられたお肉たち、そして豚の頭。想像通りの光景、少しハエもたかっていて演出してくれる。
アジア人が来ないエリアだからか、少しチラチラ見られるけど、関心は示してこない。
ここにいるのはアフリカ系や肌の濃いコロンビア人ばかり。白人系の姿は殆ど見ない。
カルタヘナ自体がアフリカ系が多いので、こうなるのだろうけど、それにしても「ここはコロンビアか」と問いたくなるような雰囲気だ。
狭い路地に買い物客が集まり、その間を荷物を押しながら市場の人が通り抜けていく。物凄い熱気ムンムン、ウガンダで訪れた市場を思い出す。
ここには果物、野菜、お肉、魚、雑貨、服など何で揃っている。ここに来れば全てがあるというぐらい。
一応エリアごとに分けられているのだが、あまりにも店が多すぎてよく分からない。買い物する人も理解しているのか、と聞きたくなるような広さなのだ。
コロンビア料理には欠かせない「プラタノ」。調理用バナナだ、プラタノをフライした料理はとても美味しい。たぶん一房1,000COP(約50円)。どの店も同じ価格設定なので、平和協定でもしているのだろうか。
ゴミゴミした場内から外に出る。この雰囲気、嫌いじゃない。
「ここはアフリカの市場です」と言っても通用しそうな雰囲気。
アフリカと言っても広いので、雰囲気的にウガンダあたりか。
料理によくついてくるライム(多分)は1kgで5,000COP(約250円)。
市場を散策していたらお兄さんに手招きされた。写真で分かるアピール。
スプライトを飲む陽気なコロンビア人。
「どこから来た」「いくつだ」「何してる」「コロンビアは好きか」というお決まりの質問を浴び、最後に「俺を撮って!」と。
自分から人の写真をお願いして撮るようなことはしないので、久々に単体ショットを撮影した。
「どこまで続くんだ」と思うほど、広い。店が多い。感覚で歩くだけなので同じところを通ったりしてしまう。
だけど「魚エリアに行きたいんだけど」と店の人に聞くと「ここを行けば着く!」と丁寧に嫌な顔をせずに教えてくれるので、親切なコロンビア人は好きだ。
舗装されていなく、ゴミや野菜の欠片などが散らかり、屋台が並んでいて、アフリカ系が多い。
数年前にアフリカ縦断した時を思い出す光景、どこか懐かしいのだ。久々の雰囲気にウキウキしている自分がいた。
気になる治安だが、あまり悪いと感じなかった。
このポパ地区はさほどいいエリアではなく、夜は近づいちゃいけないのだけれど、このメルカドを昼間散策する限りは問題ないだろう。
当然、スリや置き引き対策は必要だし、カメラの出しすぎにも注意は必要だけれど、身の危険を感じることはなし。
魚コーナーへ。カルタヘナはカリブ海に面しているので、魚が当然捕れる。食堂などでも魚を提供したりしている。日常的に食べられるのは、お肉だけれど。
魚を売るお店がたくさん。冷蔵などという高度な技術を持つ店は少ないので、ほとんどが店頭販売。暑いカルタヘナ、早めに購入しないと質が落ちてしまう。
ペリカンも獲物狙ってる。カルタヘナではここでしか見なかった。
奥には高層アパート群、ここの差がすごい。
魚の切れ身も販売。これで5,000COP(約250円)とか言ってたかな。
メルカドの端まで歩いたので、再度大通りへ引き返す。
服のエリアがあったのだが、意外にもMLBチームのユニフォームが販売していた。お値段は55,000COP(約2,750円)と安くはない。
ポーズ決めてくれてありがとうございます、コロンビア人陽気で親しみやすい。
メルカドの近くにはスーパーも。攻めてきている。
実に開放的な床屋、椅子は一席。
中々面白い市場だった。一見の価値はあり、アフリカ行ったことない人は「こういうところなのか」。ブラックアフリカ行ったことある人は「こういう感じだった!」と思ってくれるだろう。
◆アフリカの空気
道路が工事中のため、余計にブラックアフリカぽい雰囲気になっていた。
これがスペイン語ではなく、英語やフランス語を話していたら雰囲気はより近づくだろう。アフリカぽい雰囲気になるのは、アフリカ系が多いカルタヘナならではなのかもしれない。
こちらが大通り、バス、普通車、タクシー、バイクが入り混じり秩序のない運転マナーなので道は大混雑。おまけに道路インフラが追い付いていないので、ガタガタな部分も多い。
真新しいヒュンダイの車が走ったかと思いきや、オンボロルノーが通り過ぎたりする。貧富の差が激しいコロンビアならでは、この絵だけ見ていると経済成長を続けるコロンビアの絵とは思えない。
大通りには車が途切れることなく往来するので、渡るのも一苦労だ。
一人で慣れてしまえばタイミングも計れるので簡単なのだが、子どもや女性は大変。なのでオレンジ色のベストを着ている人が、道路横断を誘導してくれる。これで数百ペソとかなので、安全代と思えば安いものだろう。こういう仕事もあるんだなと。
市場の反対側には「5,000ペソ均一」(約250円均一)の店があった。1,000ペソ均一という商品も。こういうの面白い。
◆おわりに
カルタヘナのバスルト市場を紹介した。雰囲気はアフリカなのだが、治安はそこまで悪くはない。もちろん警戒は必要なのだが、気を付けていれば被害に遭うようなことはないだろう。
日曜日はおそらくお休み、訪れるならば平日の昼間がいいだろう。活気あり、ゴミゴミしており、雰囲気は満点。
市場が好きな人、アフリカ思い出したい人、ゴミゴミしたところ好きな人にはオススメだ。あまり旅行者が行かないエリアなので、現地の人も興味を示してくれるに違いない。
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