旅人の皆さまに、朗報です。
2016年7月
バックパッカーやアフリカなどへ出張する人に知られた「イエローカード」。
接種後10年間有効だったものが、7月11日の改定により、生涯有効へと変更された。
その詳細を記す。
イエローカードとは
イエローカードとは「黄熱予防接種証明書」のことだ。
黄熱病のワクチンを打つことで、イエローカードが発行され、黄熱病のリスクがある国に行く際、提示が求められる。
黄熱病とは、黄熱ウィルスを持った蚊に刺されることでかかる感染症のことだ。
発症すると、発熱、寒気、頭痛、筋肉痛、吐き気などの症状が出る。
かの野口英世も、黄熱病研究時に、黄熱病にかかって亡くなった。
なので、アフリカや南米に行く際は、黄熱病のワクチンを接種し、イエローカードを入手する必要があるのだ。
10年間から生涯有効に
イエローカードはこれまで、接種10日後から10年間有効であった。
なので、10年経つと再接種が必要だったのが、7月11日の改定で「生涯有効」となった。
WHO HP:
FORTH|お知らせ|2016年|黄熱予防接種証明書の生涯有効とアフリカでの黄熱の監視強化
これは新たに接種する人だけではなく、以前接種した人も有効とのこと。
なので、今イエローカードを保持している人は、更新手続きは不要だ。
だからと言って、古いイエローカードは処理せず、保管し、旅行する際は携帯しておかないといけない。
これを見ると10年有効とは、と思ってしまうが、朗報なのでそってしておこう。
トラブルも出てくるのでは?
これはWHOが決めたことなので、全世界に適応となる。なので、全世界のボーダーや大使館で今後10年過ぎたイエローカードを提示ても問題はない。
しかし、これがすんなり皆が知っているとは思えない。
特にアフリカや南米などの不真面目な役人の方々は情報に疎く、知らない可能性が大だ。
いずれ国境とかで「イエローカードの有効期限が過ぎている、入国できない/ビザが発給できない」と言われることが出るだろう。
「WHOが発表している」と言って通じればいいけど、たいていは通じないだろう。
そんな頭の柔らかい方々ではない。なので、その際は諦めるか、話が通じる人を呼ぶしかない。
難しい場合は、その国の日本大使館や領事館に電話をして、大使館職員などから話をしてもらわないといけない。
あとは、生涯有効になった紙(英語とか)を持参して、何か言われたら「変わったぞ」と出すのもありだ。
とにかく、一筋縄ではいかないので、「何も知らない」と思って挑んでほしい。
シンガポール入国時にイエローカードが必要に!?
イエローカード関連のニュースだと、シンガポール入国に際しての運用方法が変わった。
シンガポール政府公式ページ:
https://www.ica.gov.sg/page.aspx?pageid=95
シンガポール入国する前、1週間以内に黄熱病に感染する危険のある国に滞在、または乗継のために経由した渡航者は、シンガポール入国時にイエローカードの定時/所持が求められている。
なので、南米からシンガポール、アフリカからシンガポールと移動する際は注意してもらいたい。
※詳細な国は上記リンク先に掲載。
イエローカードがないと入国できない。なのでイエローカードを持つ人は、どんな旅行でも持っているといいだろう。
いつ何時言われるか分からないからだ。ちなみにシンガポール乗り継ぎ時は関係ない。
まとめ
少しずつ旅人に関する運営方法が変わっている。
今回はイエローカードに関して2つのことを紹介した。
また何かあれば、このブログでも更新していこうと思う。参考になれば幸いだ。
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