2024年5月
公定レート→1DA=約1.15円/闇レート→1DA=約0.7円
アルジェからオランへの移動。
飛行機だと4,000円ぐらいで1時間程度で移動できるのだが、あえてここはアルジェリア国鉄(SNTF)を使うことにした。
中々アルジェリア国鉄を使う機会はないので、移動の様子を紹介したい。
アルジェのチケット購入
アルジェリア国鉄(SNTF)はHPがありオンラインでも購入出来そうだけど、旅行者は難しそう。
なので現地で購入することにした。
乗車前日にアルジェの「Agha」駅で購入。
アルジェ⇔オランやアルジェ⇔アルジェ空港の鉄道は全てアルジェの「Agha」駅が始発着になります。
アルジェにはここ以外にも駅があるので注意が必要(Google Mapでの「Station Algiers」は近郊鉄道のみの発着になる)。
地図:Agha駅
Agha駅での注意としては以下のエントランスではない。
ここは近郊電車が止まるホームになる。
この外観の建物がエントランスとなる。この中に切符売り場や改札がある。
窓口でチケットを購入。
フランス語かアラビア語でのやり取りになるので、フランス語をメモ帳に書いて係員さんに渡した。
アルジェ→オランの特急「Coradia」は朝8時発のみ。少しボロいのだと他に3本走っている。
細かな時刻表はアルジェリア国鉄(SNTF)のHPに記載がされている。
URL: https://www.sntf.dz/
HPの記載されている金額は目安になる。
1等でアルジェ⇔オランの往復で2,420DA(約1,694円)。往復で購入すると20%割引になる。
チケットは2ヶ月有効、復路の時間は現地で再度指定を行う。ペラペラの紙だけど往復チケットになるので無くさないようにしよう。
1等と2等があるけど、安いから1等での購入が良いと思う。
アルジェからオランへ
[鉄道ダイヤ]
予定 アルジェ 08:00 – 12:36 オラン
実際 アルジェ 08:00 – 13:32 オラン
4時間半で移動できるけど、順調に遅延していき5時間半かかった。
かなり時間かかるので余裕を持って移動してほしいと思う。
特急は途中シュレフ駅に停車し、それ以外は通過する。
余裕を持って30分以上前にはAgha駅に到着。
軽い売店・カフェがあるのでコーヒーを飲んだりお菓子を買うことはできる。
7時半過ぎには乗車開始。
ドアの前でチケット確認される。
Coradiaはアクストム製。2018年にアルジェリアに導入。他の諸外国でも走っている。
1等と2等が完備。1等のドアの前には係員が立って切符チェックをしている。
1等はソロシート又は1列-2列のシート配列になる。
2等は2列-2列のシート配列。
1等と2等の間には売店がある。
トイレも完備。始発だからかまだ綺麗だった。
1等の様子を更に紹介。
スーツケースの置き場もある。
TGVのように向かい合わせシートとなる。
また真ん中にはゴミ箱がある。
椅子の横は荷物置きになっており、これは地味に嬉しいかも。
またCタイプのコンセントも有り充電が出来た。
1等は新聞が配布されていた。
08:00 Agha駅出発
定時に出発したCoradia、オランへ向けて進んでいく。
08:10 Gare El Harrach通過して線路が分岐
08:30 Gare Férroviaire Birtouta通過
アルジェ近郊だと人が多いけど、段々と人と家が減ってくる。
出発して1時間弱で水の配布と紅茶サービス。
Coradiaの1等ならではのサービス(他の車両の1等にはないサービス)。
08:59 Blida通過
地図:
09:18 Gare d’El Affroun通過
この辺が確かアルジェからの近郊鉄道の端のほうだった気がする。
地図:
国鉄は海沿いではなく内陸側を走り進める。
緑豊かな土地を眺めながらぼんやりとした時間を過ごす。
シュレフ到着前に検札があった。
チケットを提示しハサミで切ってくれる、今日本だと中々見れない光景。
11:15 シュレフ着(停車)
11:19 シュレフ発(Chlef)
シュレフ(Chlef)は内陸部にある中規模な街。空港もある。
ここで少しの間停車をした。
地図:
途中寝ていたりしていたけど、スピードが全然出てる感じがしなかった。
終始トロトロ運行しているイメージ、新快速の方が100倍早い。
色々な関係があるだろうけど、このトロトロしていたことが遅延に繋がったのは間違いないと思う。
13:32 オラン到着
オランへ到着。かなり長旅で少し疲れた。
フォークみたいなホームなので駅舎へと流れていく。
地図:
オラン駅は一見の価値あり。
新ムーア様式 (ジョナール様式)。
フランス植民地時代に建築家アルバート・バルーによって設計された。
オラン駅の駅舎は3つの宗教のシンボルを示している。
1つがイスラム教のモスク、駅の外観がモスクのようにしており時計がミナレットの形を示している。
またドームやドア、窓、天井の格子にはダビデの星が描かれている(ユダヤ教)。
天井の内部の壁画にはキリスト教の絵(十字架)が描かれている。
オラン駅前にはバスも止まっているけど、どこを走るかは不明。
韓国の中古バスをそのまま使用している。