【メルボルン】移民タウン「ダンデノン」はオーストラリアの多様性を享受できる街。

2019年4月 1AUD=約78円

多民族国家オーストラリア。メルボルンはシドニーと並んで移民の数が多い街。
その中でダンデノンエリアは移民の街の一つとして知られている。

シティから片道1時間弱、どういう雰囲気なのか覗いてみた。

ダンデノンへのアクセス

CBDのフリンダースストリート駅(Flinders Street)から電車で約45分。
水色の「Pakenham Line」に乗れば到着する。Vラインだとダンデノンまでかっ飛ばすみたいだけど、本数は少ないので時間を見てメトロかVラインを選択するのが良さそう。
ちなみに日曜だと途中の「Caulfield」止まりというのもあるし、平日もこのパターンがあるので、行先(というか停車駅)には注意。

▽ Pakenham Line Timetable
https://www.ptv.vic.gov.au/route/timetable/11/pakenham/

どの種別でもダンデノン(Dangdenong)には停車するけど、そこまで行くのか確認したいところだ。
ホーム前にこういう感じで停車駅が表示されているので、確認しておこう。

ダンデノンの街

ダンデノンの街は広いけど、見所としてはマーケットまでの一帯となる。そのため2時間あれば見て回れるかなていう感じ。全部徒歩でいける。

ダンデノンについてウィキペディアより引用。
2016年の国勢調査では、Dandenongに29,906人がいました。 最も一般的な祖先はアフガニスタン9.9%、インド9.3%、英語8.3%、オーストラリア7.4%、アルバニア4.7%であった。 人口の28.0%がオーストラリアで生まれました。 次の最も一般的な出生国はアフガニスタン11.7%、インド10.5%、スリランカ6.2%、パキスタン3.5%、中国2.8%でした。 23.0%の人々が家で英語のみを話していました。 自宅で話されている他の言語には、ハザラギ語7.9%、ダリ語6.4%、アルバニア語5.1%、タミル語4.6%、パンジャブ語4.0%が含まれています。 宗教に対する最も一般的な回答は、イスラム教30.1%、カトリック13.8%、そして無宗教11.6%でした。
(引用終わり)

見た感じだとアフガン、インド、スリランカ、中国系が多い印象だった。他にはシリアやレバノンの中東系。アルバニアは全く感じない程。
文字だと雰囲気を伝えるのにも限界があるので、写真を交えながら雰囲気を紹介していきたい。

ダンデノンの駅前。よくあるオーストラリアの駅。駅前がバス停になっており、ほぼ何もない雰囲気。
オーストラリア問わず、日本でも同じ感じか。シティとは違いのんびりとした空気。

見所は駅の北東部に位置している。駅を背にして右へと進む。
すると早速移民エリアの雰囲気が。アフリカ系が多い記載はないけど、ヘアサロンがあるということは一定数住んでいるのだろう。
メルボルンの他エリアだとエチオピア人が多く住んでいるけど、これは西・東・南アフリカと共通しているもので、「どのエリア」と言える素材がない。

更に奥へ進んでいくとインド系の店が増えてくる。朝なので閉まっていたけども、見るからに分かりやすい看板。

北か南かは定かではないが、インド系の姿も多く見かけた。
「リトルインディア」と自治体が言っており、国勢調査でも結果が出ている。

壁の広告。「カルカッタ スイート」。「North Indian Cusine」と表記があるのがアイデンティティを表示しており面白い。
インドはどうしても一括りにされてしまうが、北と南で大きくカラーが違うし、更に細分化していくと止まらないほど。それは民族の多さ(言語然り)、宗教の多様さなどあるからだ。僕もそこまで詳しくは言えないので、ここでは大まかな括りとして記載していきたい。

サリーも売られている。細かなことを知らないんだけど、インドのエリアによってサリーの違いもあるのかな。

「Lakshini Vilas」。南インド料理店。ここで朝ごはんを食べようかと思っていたけど、まさかの11時スタートだった。
評価が高い店でドーサをいただこうかと思っていたのに残念。でも仕方ない。zomatoには9時スタートと書いてあったけど、信用しすぎはよくないな。

これは去年になるけど、インド系の音楽コンサートの広告。
メルボルンとシドニーというインド系が多いところで開催。こういうのが多民族国家を感じさせてくれるところ。
ちなみに上の窓にはウルドゥー語が。パキスタン系も多い場所だ。

インドなアートも。

ガンジーもいる。

国勢調査ではアフガン系が多いと記載が。しかし街を歩いていてアフガン系が多いと実感ができないほど、空気を感じることができなかった。
しかしようやくアフガンレストランを発見。アフガン系はレストランが主だけど、この人口の割には店は少ないと思った。
駅周辺ではなく違うエリアにあるのかな。アフガン料理は目にしたことがないけど、マントゥやケバブなどネパールや中央アジアなどと同じようなものなのね。

こちらもアフガン系。どっちも値段が高そうなんだよね。
そしてラクダや山の写真があって、イメージが色々混ざっていく。いつかは行ってみたいけど情勢がな。

これはタミル語かな。インド南部かスリランカ系。

この1枚で色々語れそう。国際送金、右の言語はウルドゥー語か?

バーバーも多い。これはレバノン系が営んでいる。レバノンにも床屋さんがめちゃくちゃあった。なんかあるのかな、レバノン系は床屋になりがちみたいな説。

レバノンな朝食を

先ほどお目当のインド料理屋さんが11時から営業となっていた(Zomatoには9時と記載)ので、
仕方がないので、次に目を付けていたレバノンベーカリーに向かった。

「A1 bakery」はLonsdale St沿いに位置。
行けば直ぐに分かると思う。アラビア語が書かれている。いくつか他の街にも同じ店名があるけど、ここと系列なのかは不明。

中に入って注文は奥。英語は勿論通じるけど、店内で飛び交っているのはアラビア語。
ピザとかは5ドル以下なのでとても安い。CBDなら2-3ドルは上乗せされると思う。

カードは10ドル以上でしか使えないみたい。4.5ドルのパンなので現金のみの会計。
オーストラリアで初めて現金を使った瞬間。

レバノンなポスターが面白い。
2018年10月にレバノンに訪れた。少し不穏な空気感はあるけど、面白い場所なので状況を把握してから訪れてほしいな。

レバノンピザ。メニューでは「Meat Pizza」となる。外はパリパリ、中はトマトとひき肉が相まってとても美味しい。
店内のイートインスペースで食した。チャイかコーヒーも頼んでおけばよかったかな。外暑かったから、その時の気持ちにはなかったけど。

地図:

まとめ

メルボルン郊外の移民タウンであるダンデノンの街を紹介した。
駅前の散策なのでこれが全てではないけど、中々濃厚なエスニックタウン。興味がある人は訪れてみてほしい。

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