【ブルネイ】バンダルスリブガワン:春節のお祭りを堪能する

2020年1月 1BND=約82円

1月のブルネイ旅行。
僕の目当ては春節だった。というのもブルネイには人口の約10%のブルネイ華人が住んでいる。
マレー系優遇の中、マイノリティである彼らがどのようか「新年」を迎えるのかが気になったのである。
BSBにある「騰雲殿」(Teng Yun Temple)で行われた。

ブルネイ華人について

ここでブルネイ華人について紹介しておこう。
元々ブルネイという国は1363年に初代国王がイスラム教に改宗したところからムスリムの世界であるのだが、中国とは海上交易で親交があったのだ。

長々と歴史を述べてきたが、ブルネイを語る上で中国という国は歴史的に欠かせないのである。

ブルネイに華人が移住してきたのはイギリス保護領の時代だ。マレーシアから移り住んだ人もいるみたいだが、大方は厦門近くの金門島出身者という。なので福建語が共通言語となり他の東南アジアの華僑と似たような傾向といえる。

この騰雲殿は1918年に金門出身の人たちがコミュニティを兼ねて建立。今年で102年目となる歴史のある寺院だ。このBSB自体が華僑の多い地区となっており、中国系の学校もある。

現在は10.2%の中華系がブルネイに住んでいる。福建人、客家人、広東人の順に多い。
1987年は21%、98年は15%の割合だったので年々減ってきている。単に年齢で亡くなる、ということもあるが、この国ではマレー系の優遇政策が行われているので中華系は肩身の狭い思いもすることから他の国に移住するケースもあるようだ(英連邦の国々へ)。
また金門島(台湾)ルーツということで昔はブルネイ華僑の中国本土への渡航は禁止だったみたいである。今は中国企業が参入し、ブルネイ航空も上海に飛ばしているのでその影は全くないけど。

BSBなどは1階が店舗、2階が住居になっている華人のショップハウスから形成されている。

商店の看板はアラビア文字とマレー語が大きく書かれていて、漢字は看板の下に小さめに書かれていることから、華人の影響・立場を如実に表している。

春節のイベントを見る

マイノリティである故、大々的なイベントは行わない。BSBにある「騰雲殿」(Teng Yun Temple)で行われる。

だいたいこの手のイベントは昼ぐらいからスタートすることが多いけど、ブルネイの昼は暑いので朝から10時半頃までだった。朝9時半に着くと賑わいは既に見せていた。

「元日」のお祝いを写真と共に見ていこう。
よく春節時期に見かけるような内容だけど楽しかった。

マレー系や南インド系も混じっていてこの空間はとても平和な世界。この時はコロナウィルスが流行している時だったけど、マスクしている人は誰もいなかった(ブルネイで感染者がいなかったので)。

とても賑やかである。

境内はこんな感じだ。

タイルに描かれた富士山ぽいのがとても気になった。何の山なんだろう。

お馴染みの龍舞。
中国における龍は、瑞獣、霊獣、神様として最も崇拝され親しまれている伝説の動物なのだ。

またこちらもお馴染みの獅子舞。

獅子舞のご利益は横浜中華街のHPより引用:https://www.chinatown.or.jp/feature/shishimai/

獅子に頭を咬んでもらうと厄を祓い福が来る「開運厄除」や「無病息災」のご利益があるといわれています。また、獅子が悪いものを食べてくれた、咬まれたけれど無事だった、という事から「健康長寿」をもたらすという意味もあります。

街中での春節

この春節イベントは賑わっていたけど、単にブルネイの街中を歩くだけではあまり春節を感じることはできない。
マレー系が多数で華人が少ないことを実感。

困ったのは華僑の個人商店は軒並み閉店してしまうこと。仕方ないんだけど、ご飯屋さんが多いので店に行っても空いてないケースがいくつかあった。

ガドンのモールでは鼠年ということで、ネズミのマスコットがお出迎え。

中国人観光客が来るようなところでは忖度しているケースが多い。上のモールもそうだったし。

華僑系のスーパーでは春節用のキットカットが販売されていた。かわいい。

まとめ

春節のイベントは普段体験できない分、とても楽しい。
色んな見方があると思うが、こういう華僑がマイナーなイベントでもしっかり開催されていて勉強になる。

騰雲殿(Teng Yun Temple):

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