【サウジアラビア】ダンマンからリヤドへ、サウジの鉄道で移動する。

2019年12月 1SAR=約30円

冬のサウジアラビア旅行。
バーレーンから陸路で入り、ダンマン→リヤド→ジェッダという形で移動をした。

ダンマンからリヤドは飛行機を使えば3,000円程度で早く移動はできるけど、ここはあえて鉄道を使うことにした。
サウジアラビアの鉄道、そこに興味を惹かれたのだ。その様子を紹介していきたい。

前提としてサウジには2つの鉄道会社がある。
SRO(Saudi Railways Organization):リヤド⇔ダンマン、メッカ⇔ジェッダ⇔メディナ
SAR(Saudi Railway Company): リヤド⇔Qassim⇔Hail⇔Jauf

線路は被っていないのでどちらにしようかと悩むことはない。
旅行者が使うことが多いのは、SROのリヤド⇔ダンマン路線じゃないかな。そのためSROの乗車記録となる。

チケット購入

鉄道駅でチケットを購入できる。僕は乗る前日に購入をした。
ダンマンの鉄道駅は中心部から車で約10分のところに位置している。
ここの街は公共交通機関がタクシーしかないので、タクシーで15-20SARで移動。サウジは公共交通機関がほぼ皆無なのでここが高く付く。Uberがあるからまだ楽だけど。

鉄道駅は大きいけど、乗客のいるスペースはそこまで広くはない。
中に入って、両手にカフェ兼ベンチがある。左奥にはショップもある。そしてセンターにチケット売り場があるのだ。

ここでは番号を引き出して呼び出し順。銀行や郵便局みたい。僕は一等を買う予定なので、とりあえず「VIP」的なものを選択して待ったら20秒程で呼び出し。

明日リヤドまで行く旨、そして朝8時の電車を伝えた。
駅には時刻表もないので、事前に以下サイトで確認しておいた。
時間とかメモとかしておくとスムーズかも。

DMM 08:05→11:42 RUH
DMM 13:35→17:12 RUH
DMM 15:42→19:19 RUH
URL(公式サイトではないけど): https://www.seat61.com/Saudi-Arabia.htm

そして一等、一人であることを伝える。英語が通じるのでかなり楽。
パスポートは必須、ビザの提示とかは求められない。
リヤドまで一等は137SAR(約4,110円)。二等は79SAR(約2,370円)となる。

チケットはこんな感じ。Eチケットみたい。
あとはこれを持って当日駅に向かうだけだ。

ダンマン駅/地図:

ダンマンのファーストクラスラウンジ

朝8時5分発。余裕を持って7時頃には到着しておいた。平日なので車も多い。
また恐らくリヤド行きを待つ人で駅は気持ち多いなと思った。

一等の場合は「ファーストクラス」ラウンジを使うことができる。駅の右手に位置している。
特に中に入るのにチケット提示とかなかったけど、そこは各々の良心ということだろうか。

ラウンジは広々、天井が高いのでそう感じるのかも。



飲み物とアラビックコーヒー、デーツ、パンが置いてあるだけ。朝は何も食べてなかったので、クロワッサンとシフォンケーキでお腹を少し満たす。あるだけマシ。


壁側にはコンセントもあるので充電には困らない。
ただWi-Fiはないのでそこは仕方ない。

ラウンジでスタバのコーヒーを持つ人がいて「スタバなんかあったかな?」と思ったら、カフェのコーヒーがスタバを出していたみたい。

ダンマンからリヤドへ鉄道移動

08:05 ダンマン発
08:42 アブ・カーイク着
08:44 アブ・カーイク発
09:20 ホフーフ着
09:30 ホフーフ発
11:46 リヤド着

出発の30分ぐらい前から乗車が開始される。
一等と二等ではレーンが異なるけど、特に混んではいなかった。

チケットを見せてスキャン、そして手荷物検査という流れ。出発5分前には打ち切られるのでギリギリに到着しない方が良い。
特にパスポートの提示はここでは求められなかった。

駅構内は灯りを付けたら綺麗なんだろうな、という内装。


鉄道はスペイン製?
7両編成。6両は客車、1両は売店の車両。

AからFまで車両が振り分けされていて、ファーストクラスはA-Cになる。一番前だった。

特に期待はしてなかったけど、車両はとても綺麗。
木目調でスタイリッシュな内装。エアコンが少し効いてるから上着があると良いかも。

一人掛けのところには足元にコンセント、二人がけのところには席の間にコンセントがある。Cタイプなので気をつけて。ただWi-Fiがあったのはびっくり。そんな早くはないけど。

荷物置きスペースもある。

また意外だったのが男女で同じボックスに座ること。てっきり分けるかと思ってたから驚いた。
一等は女性の割合がかなり多かった。というか二等含めて女性の乗車率が高くて何しに行く、戻るんだろうという実感。

車内を少し見て回ったけど、一等と二等の間には売店がある。高くはないけど暇になったら寄ってみるのもいいだろう。

売店から後ろは二等になる。二等は2-2の配列で少し足下も狭そうな感じ。5時間乗るなら一等の方が良いかなと思う。

そして初めて見たのがお祈りスペースが完備されていること。一車両しか設置されてないけど、席の半分ぐらいを占めている。

ディスプレイにはメッカの方角が。サウジだな。

トイレも各車両に完備。綺麗に保たれていた。

鉄道は朝8時5分、定刻通り出発。
出発すると旅の安全を祈るアナウンスが流れる(アッラー)。
‪ダンマン→アブ・カーイク→ホフーフ→リヤドの順に停車する約3時間半の旅程になる。

出発して10分程で砂嵐の中に突入。

車内販売もある。

8時42分、アブ・カーイクに到着。
ただのホームしかない何もない駅という印象。
8時44分、アブ・カーイクを出発。

地図:

ここから岩が所々出てきて、アラビア半島らしい景観の一つになってくる。

9時20分、ホフーフ到着。
9時30分、ホフーフ発。

地図:

途中爆睡をする。
起きると案の定砂漠の中、ラクダが歩くのが見える。ベトゥィンかな?
ただ白や黒のラクダもいて、黄土色だけじゃないんだと知る。

リヤドは砂漠の中に作られた街、そして南北に広がっているので東側から入ってもギリギリまで砂の景色が広がる。

11時46分 リヤド着

定刻より4分遅れだけど、意外と時間はほぼ定刻で意外だった。4分なら全然定刻範囲内という感じ。

リヤドの駅はダンマン駅と似たような造り。

駅構内も同じ造り。SRO関連の展示もあった。

ただ首都ということもあって、駅前の車の数はかなり多い。

SIMカードを持ってないので、駅前のタクシーと交渉。駅から3kmぐらいのところで最初60SARとか言われたけど、底値は35SARだったのでそこで妥協した。
Uberがあれば10-20SARぐらいで動けると思う。
てか本当はSIMをダンマンで手に入れるはずだったけど、色々あって取れなかった経緯があって・・・泣

その話はおいといて、今後リヤドに地下鉄ができれば駅も通るのでアクセス面はかなり便利になると思う。

ちなみにSROのリヤド駅はここになる。

SROの駅/地図:

SARのリヤド駅は空港方面。全然駅の場所が異なるので乗車する時は注意して。なので下見がてら駅でチケットを買うのが良いと思う。

SARの駅/地図:

まとめ

ダンマンからリヤドまでの鉄道の様子を紹介した。
そこまで難しい手段ではなく、快適な移動だった。
意外性はあるけども、自身の話題としては良いと思うので是非使ってみてほしい。

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