2025年4-5月
1NOK=約14円
GWの北極圏旅行。
目的地のスヴァールバル諸島(Svalbard)・ロングイェールビーン(Longyearbyen)に到着した。
スヴァールバル諸島ではボートツアーに1日参加をした。
訪れたのが氷河とバレンツブルクを巡るツアー。
本当はピラミデンに行きたかったけど、訪問した4月末だと氷が覆っていて船だと入れないということで、バレンツブルクのツアーにした。
スノーモービルと船で行くツアーがある。
値段は倍ぐらい変わるので注意。
船で行くツアーだと、下記のサイトが扱っている。
BARENTSBURG + Esmark Glacier
(09:00~10時間半)(NOK 2,500 + 150)
https://svalbardcruise.com/index.php/en/
サイト内から予約&決済まで行う。
ツアー代は2,500NOK(約35,000円)。
そこに150NOK(約2,100円)のTAXが乗っかる。
ツアーは朝9時から夕方18時まで。
防寒できる服装とカメラや双眼鏡があると良い。
朝8時半に泊まっていたCoal Miners’ Cabinに迎えのバスが来た。バスは参加者が泊まるホテルを点々として行き港へ向かう。
乗船するフェリー
100人乗りの船だけど、35人の参加者がいた。
船内にウォーターサーバーもあり
そのためスペースに余裕はあったし、全員座ることができた。
ルートとしては、
ロングイェールビーン
↓約2時間
氷河(Esmark Glacier)
ランチ
↓約1時間
バレンツブルク(約2時間弱)
↓約2時間
ロングイェールビーン
となる。
氷河で野生動物見れたらラッキーという感じ。
メインは中々行けないバレンツブルク訪問となる。
ロングイェールビーンを離れていく
ロングイェールビーンの街から見える雪山
左手に空港を眺める
船は自由席。
1階の船頭か3階のデッキが人気。
北極圏の大自然を眺めながら進んでいく。
海上だと圏外かと思ったけど、接続していたe-simは5Gでサクサクだったのが驚いた。
バレンツブルクでも繋がったので、ネットワークがどこも強いのはありがたい限り。
氷河到着。
アザラシが1匹見れた。
流氷の切れ目に生息していることが多いようだ。
満員の船の先端。
氷河を見た後はバレンツブルクへ。
飲み物などは有料で頼むことができる
その移動時間にランチとなる。
2階でビュッフェ形式。なのでお代わりも可能。
サラダにソーセージ、豚肉焼いたやつ、サーモン、ライス、パンという内容。
肉が出てくるとは思わなかったし、ライスあるのは大きい。肉系は外でBBQしてたし、豚肉が甘めの味付けで結構美味しかった。ライスもお代わりして満足。
バレンツブルクへ近づいてきた
左に見えるのがバレンツブルクの飛行場
バレンツブルクの街の様子
早速ロシア語が見えてきた
ガイドさんが出迎えてくれる
バレンツブルクに到着。
迎えのバスがまさに「ロシア」ぽい
真ん中にある階段を上がると街の中に入っていく
現地ガイドと途中まで動いてもいいし、乗船時間まで勝手に行動していても良い感じ。
途中まで一緒に動いていたけど、見てみたい建物とかあったので途中から離団して勝手に動いていた。
こちらは町中にあるソ連のプロパガンダ、北極での活躍や夢についてロシア語で書かれている。
街の地図
バレンツブルクは人口455人の小さな街。
ロングイェールビーンから道路はないので、小さな飛行機か船でしか行けない場所になる。
炭鉱の街で住人の殆どがロシア系、ウクライナ系となる。そのためロシア語が街のメインの言葉になる。
最初1920年代にオランダ企業が炭鉱業として入っていたけど、1932年にソ連に売却された。
アルクティクゴルトラスト社のロゴ
こちらも簡易的なロゴ
アルクティクゴルトラスト社のオフィス
ロシア国営のアルクティクゴル(ロシア語で「北極の石炭」)トラストが動かしており、今もなお操業を続けている。
炭鉱業だけだと続かないので、今は外貨獲得のために観光にも力入れているので、こういう訪問ツアーがあるのだ。
スヴァールバル諸島はノルウェー領になるので、このバレンツブルクにはロシアの領事館もある。
船から「なんだあの共産党ぽい建物は」と思っていたけど、それがロシア領事館だった。
人の気配が感じられないけど、しっかりと在外公館として機能している。
元々はピラミデンにあったが、1950年にバレンツブルクへ移設された。
港前の港湾オフィス
港の前にある税関はソビエト国旗があるし、街中にもロシア国旗が掲げられていることが多い。
特に有名なのがレーニン像。
ピラミデンにレーニン像があるから世界最北ではないけど、北極圏にレーニン像があることが中々である。
レーニン像は遠くの雪景色を見ており、また街を見下ろす高台に位置している。
レーニン像の奥にアパートがあり住人が住んでいる。アパートの中にはコンビニみたいなのも入っている。
またアパート前にはキリル文字で書かれたモニュメントも。
帰り際に寄るとロシア国旗が掲げられていた
日本人がビザ無しで訪れることができるところで、ここまでロシア国旗が見れてロシアしている場所ってあるのだろうか。
意訳は「我々は共産主義を望む」というもので真っ赤な世界だなと実感した。
入口も隠しきれないソ連建築の名残がある。
ウクライナカラーの建物はコンサートホールなどになっている
スノーモービルツアーの御一行様
炭鉱に行き来するトラックと雪山
郵便局のソリ
郵便局はランチ休憩時間にあたり空いていなかった
学校の外観
鮮やかな絵が描かれている
バレンツブルクのホテル
ホテルのバーは12時から22時まで営業中
ロシア語の本が置かれている
その中に三島由紀夫の作品も
病院と薬局が入る建物
ロシアに染まるホッキョクグマ、真っ赤な思想になっている
Europa Plusはロシアのラジオ局
ソ連ぽい建物
トラックが走り、側道に子供が歩いていた
お土産やさんの外観
お土産屋さんの小物類
マトリョーシカも置いてある
トラスト社のTシャツまで
ノルウェーとロシア国旗のTシャツも、すべてNOK支払いでクレジットカードも使える
街には劇場やバー、レストラン、学校、ホテル、病院、お土産屋さん、教会、郵便局などあって一通り揃っている。
学校がまあまあ大きくて驚き、人口300人ぐらいの街なのに。炭鉱業だけでは成り立たないので、観光業に力を入れて外貨獲得に励んでいる様子。
ここらでお金を使うとロシアにお金が流れるから、なんとも言えない気持ちになる。
ホテルも泊まることが出来るけど、ツアー参加者に限られてくる。
教会の外観
教会はルーテルではなくロシア正教会。
木造の教会で24時間オープンしている。
街の奥に進むと炭鉱があるけど、流石に近寄れなかった
北極圏の世界にこういう街があることはどこかロマンを感じるし、ソ連の香りが漂っているのは風情があった。
途中見えたホッキョクギツネ
雪に同化してると分からないな
15時25分に出発。
バレンツブルクの街を離れて、ロングイェールビーンへと戻っていく。
皆んな中に入ってのんびりしていた様子。
僕は甲板に出て、北極圏の自然を目に焼き付けていた。
途中廃墟みたいな建物が見えたけど、ロシアがソ連時代に石炭会社(Arktikugol社)が炭鉱の町として作っていた「Grumant」という町みたいだ。
1965年に廃墟化しているので、60年間そのままな状態。船でしかアクセスできない&裏や雪山で環境がきつい。
途中船が減速して、船員が双眼鏡で陸の方を見ていた。
目を凝らすと白い物体が波を打つ様子だった。
これはシロイルカ(ベルーガ)だった。
群れで行動するため何匹かいた。エサを獲っていたのかな。レア景色みたいで遠目とはいえ見れて良かった。
船は空港の方をぐるっと周り、ロングイェールビーンへ。
空港の上には世界種子貯蔵庫があり遠くから眺めることができた。
少しずつ雲が覆ってきてはいたが、晴天の中戻ることができた。下船後はバスでホテルまで送ってくれるので乗せてもらった。
ツアー代は高かったけど、天気にも恵まれて最高のクルーズになった。
動物も少し見れたし、バレンツブルクを散策してレーニン像も見れて大満足で終えることができた。