ヨーロッパ側とブルーモスクに訪れた話です。
2013年7月 1TL=約48円
アジア側散策が終わり、ヨーロッパ側へと戻った。
ヨーロッパ側はすでに歩いたことがあるので、特に何かをするわけではなかったけども、イスタンブールの目抜き通り・イスティクラール通りへ向かった。
◆洗練されたヨーロッパ側
イスティクラール通りの端、タクスィム広場。覚えている人も多いだろう、イスタンブールの大規模デモの中心となった場所だ。前に訪れた時と比べて、少しピリっとした雰囲気はあった。
イスティクラール通りは基本歩行者天国、車が来ることはほぼない。
ただノスタルジックなトラムは今でも現役だ。タクスィム広場からイスティクラール通りの端、トュネルまで伸びている。
観光客がよく使うトラムだが、他の公共交通機関と同じく2TL(約96円)。そこまで高くはない。
地元の子どもたちがトラムに無賃乗車をしていた。途中トラムが止まると、運転手が下りてきて子どもたちを追い払っていた。当たり前だ、さすがに罰金を取るようなことはしなかったけど、彼らは常習犯なのだろう。大人になった時に「あの時はバカだった」と思えるようになってほしい。
デモ関連のTシャツを販売していた。意味が分からないので遠目で見るだけにしたのだが、街中のあちこちで物販みたいなことをしている。
平日の昼間、人の往来が激しい。観光客に限らず、多くのイスタンブールっ子が集結する。おじさん、おばちゃんもいるけど10~30代のカップルや集団が多い。
イスラム教のトルコ、しかしイスタンブールでイスラムの教えを守るような人は少ない。
未婚でも手をつないで歩く人はいるし、街中で普通にビールを売っていたりするし、女性はキャミソールなどの肌を出している人もいる。
家族が代々イスラム教でも、今の人には根付いていないということだ。無宗教の人も多い。
なのでイスタンブールはアラブ圏よりかはヨーロッパに近いと感じてしまうのだ。顔立ちも混血からイケメン、美女が多いのでアジアとは思えない。
イスティクラール通りを歩いているだけだと、ここがイスラム圏とは感じないだろう。
東部や一部の地域に行けば、イスラム教を守る人も多い。なのでそこは注意してほしいが、日本人がそこまで意識せず、手ごろに訪れることができるムスリムの国なのかもしれない。
ブランド品やショッピングセンターがあるイスティクラール通りを終えると、ガーリップデデ通りへと入る。
ここの小道は途中から両端にコンピューターや電気関連の店が並ぶ「イスタンブールの秋葉原」。先ほどの洗練された地域からいきなり違う雰囲気になるので、その変化が面白い。
ガラタ塔。新市街のランドマークとなっている。中に入って一番上からイスタンブールを眺めることも可能だ。
基本並んでいるので、入るようなことはしなかったのだが、丘の上にガラタ塔は立っているので、その上からの眺めは中々良いと聞く。
テュネルからカラキョイまで坂道を下り、ガラタ橋に戻ってきた。
ガラタ橋の名物といえば「釣りするオッサン」だろう。いつ見ても釣りをしている彼ら、仕事何しているのかな?と気になってしまう。
ここには多くの観光客がいるので、スリなどには気を付けてもらいたい。
橋の下には主に魚料理を扱うレストランが並んでいる。観光地でもあるので、当然値段は高い。
またエミノニュ側にはサバサンドを扱う店もいくつかある。2011年に来たときはアジア側で4TLで食べることができたのだが、今では物価もあがって6TLぐらいになっていた。
一度は食べてほしいけど、10TL出すほど価値がある飯ではないし、適当な店もあるので、店はしっかり選ぼう。
ここまで来るといろいろな世代の人がいる。新市街ではキャミやヨーロッパぽい衣装を着ていた人も減り、ジャーミィが近いことから肌を見せないイスラムの服を着ている人が増えてきた。
エミノニュからスルタンアフメットまではトラムで8分ぐらい。歩くと少し登り坂なので30分ぐらいかかる。
気候も悪くないし、歩くのが好きな人は節約のためにもトラムに乗らず、歩くといいかもしれない。
僕はお金で体力温存する人なので、トラムを選択してしまうことが多いんだけど。
◆ブルーモスク
スルタンアフメット・ジャーミィ、別名「ブルーモスク」。
イスタンブールを訪れる観光客は必ず訪れる観光地、イスタンブールの象徴だ。
2011年8月、初めてのバックパッカー。イスタンブールに訪れた僕はブルーモスクの前で感動していた。
「こんなに美しい建物があるのか」、まだ世界を知らない僕は1つ1つのものに感動を覚えていた。
今となっては良くも悪くもいろいろなことを知ってしまい、感動を覚えることも少なくなったのだが、ブルーモスクは僕の旅の原点の場所でもある。
再び訪れることができて嬉しい。
モスク好きだしアザーン好きなので、完璧にイスラム教に虜になっているのだが、ブルーモスクはやはり美しい建築物だ。
中の内装も変わらず素晴らしい。ここがタダで入れることがすごい。ドネーションボックスがあるだけ。
ここは観光地でもあるけど、一番はモスクだ。
そこはイスラム教に従う必要はある、女性は最低限腕や脚の肌は隠したほうがいいし、男性も短パンはよろしくない。
欧米の若い人は、タンクトップ&短パンという姿で来ている人もいたけど、少し残念に感じた。
中に入る。
お祈りしている人もいるので邪魔にならないように写真を撮る。
モスク内に施された装飾、とても美しい。
ずっと見ていられる素敵さ、これが僕がモスクにハマる理由なのかもしれない。
時間が時間なのでアザーンは流れなかった。ここで流れたら横にでもなって上を眺めていようかと考えたけど、さすがに邪魔になるし「なんだ、あのチーノは」と思われそうでやめた。
夕方、6つのミナーレをもつモスクが浮かび上がってくる。
ブルーモスクはいつどんな時に見ても、美しい姿を見せてくれるのだ。
毎年夏になるとライトアップもされる。昼も夜も美しい。
目の前にはアヤソフィアもあるのだが、一度も入ったことがない。昼間に行くと確実に30分以上は並ばされるので、入ることはなかった。
宗教を感じられない新市街のイスティクラール通り、反面宗教を感じずにはいられないブルーモスク。様々な文化や人が交わるイスタンブールは奇妙だけど、面白い。
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