グランドバザールに買い物しに行きました。
2013年7月 1TL=約48円
イスタンブールに来たらどうしても買っておきたいものがあった。
それは「アザーンロック」だ。知らない人がいるかもしれない、簡単に説明すると目覚まし時計の目覚まし機能がアザーンなのだ。
目を覚ます時、設定をしておくとアザーンが流れるというシステム。アザーン好きの僕からしたら買わない手はない。
◆グランドバザール
中東最大といわれる屋内市場、グランドバザール。
イスタンブールの一大観光名所であるが、現地の人も利用しているため、熱気がムンムンしている。
とにかく広い。店もある程度は固まっているけど、アザーンロックという小さな物はどこに置いてあるか分からない。
店の人にも聞いてみたりはするけど、分からない人も多いし、よく知らないので1つずつあたることにした。
とにかく広い。金属や絨毯などエリアは密集しているので、そこに入ったら飛ばして雑貨エリアに出るまで歩く。
日本人などは声を掛けられたりするらしいのだが、誰からも声を掛けられず、少し寂しい思いになりながらバザールを散策する。
しかし、中々ない。諦めかけて屋外のチャドゥルジュラル通りを歩いていたら、ひきつけられるようにある店の中に入っていた。
お客はいない、おじちゃん1人で切り盛りしている小さなお店。外の熱気と違い、穏やかな時が流れる店だ。
すると棚の上にソレはあった。
アザーンロック発見!ようやく探していたものが手に入る。
値段を聞くと15TL(約720円)、意外と悪くはない。だけどトルコの物価や少し部分が欠けていることを考えると500円以内にしたい。
そこで値段交渉だ、10TL(約480円)で交渉を始める。
しかし、意外と頑固なおじちゃん、中々値下げしてくれない。値段交渉した建前、こちらも引くに引けない。
なので一度店を出た。他の店を見て、ないことを確認すると5分ぐらいで店に戻る。
おじちゃんは「戻ってきたな」というような顔。そして「10リラ」と伝えると、おじちゃんは小さくうなづいてくれた。
「よかった・・・」思わず声に出してしまうほど、一安心。値段交渉に勝ったというわけではないけど、自分が希望する価格まで下げられたことは嬉しい。
おじちゃん、無愛想だけど何だか人が良さそうだった。しっかりプチプチで包装してくれたり、ビニール袋にまで入れてくれた。
最初引きつけられたのは何かの縁があったのでは、と感じてしまう。
無事お目当ての物を購入し、気分が良い状態でスルタンアフメットへと向かった。
◆ツリー・オブ・ライフ
気分が良いのでトラムには乗らず、歩いて宿まで戻る。
グランドバザールからスルタンアフメットまではトラム沿いを歩いていけばいいし、1kmもないのですぐに着く。散歩がてら丁度いい距離だ。
目についたこの看板、イスタンブールがオリンピック誘致するため、観光都市へ目指すため英語などが喋れる学生ガイドを街中に配置したということだ。
学生は全てボランティア、学生側は語学を使えるメリット、旅行者も簡単に情報を聞けるメリットがある。
スルタンアフメットなどの観光地を歩いていると、青色のシャツを来た若い人を見かける。日本語喋れる人はいないと思うけど、分からないことがあれば聞いてみてもいいだろう。
イスタンブールに初めて来た時、ツリーオブライフという有名日本人宿に滞在していた。
わずか8ユーロ(当時800円)でドミトリー1泊が過ごせる上、シェア飯制度やマンガ、wifiなど色々な設備が整った日本人宿。
しかし、数年前にガサ入れが入り閉鎖となってしまった。スルタンアフメットに近いため観光には凄く便利な場所、次来た時も泊まろうと考えてはいたのだけど、その考えはなくなった。
トラム通りの近くに宿は位置するので、あった場所を覗いてみた。今も看板は残っている、情報を知らない旅人が訪れてしまうのでは?と考えてしまうけど、1Fの絨毯ショップは営業していたから多分大丈夫だろう。
何だか懐かしい気分に浸りながら、ブルーモスクまで伸びる坂を下る。
2年前にも見た景色。何も変わっていない。
古い建物の間に広がる海、坂から見る景色は美しい。
ブルーモスクの裏側、ベイクハーネ通りには廃墟がいくつかある。
何故このまま放置しているのかは分からない、何か歴史があるのかもしれない、工事すると景観を損なうかもしれない、ただ単にお金がないかもしれない。
でも、イスタンブールという古い街並みの中にはとても似合う。
ブルーモスクの裏通りを歩く。スルタンアフメットエリアとは思えない人の少なさ。観光客もあまりいないので、落ち着いて、自分のペースで歩くことができる。
この静けさが何とも良い。
夏のイスタンブール、2年前に感じた思いを重ねながら宿まで歩き進めた。
◆イスタンブールの車事情
イスタンブールを歩いていて感じたことがある。
世界の車事情を見ているが、まず前よりも新しい車が多く走っているように感じた。
おそらくイスタンブール市民の所得が増えたということもあるだろう。
トルコは多くの自動車メーカーが工場を持っている。ヨーロッパへの輸出地点としてトルコは都合がいいのだ。
前回はメーカーまでは意識しなかったのだが、町を歩いていて思うことはルノーの車が多いということ。
意識せずに撮ったら、ルノーの広告とセダンが入っていた。
イスタンブール市民が集まるシシリの交差点、そこにルノーはどでかい広告を出している。
トルコではルノーのシェアが高い、他メーカー同様ルノーもトルコの工場で自動車を製造している。それをEU向けに輸出するのだ。
自動車販売台数速報 トルコ 2014年 – マークラインズ 自動車産業ポータル
上のサイトを見てみると、VWに次いでルノーは販売台数が高い。
狭い道が多いイスタンブール、小型ハッチバックが人気がある。しかし中間層以上は大型の車を求む傾向は、他の新興国と同じだ。
上のサイトを見て分かるように、フィアットのシェアもこれまた高い。
お金が持っている人が集まるシシリ、ルノーもフィアットも対象層が明らかだ。
少しだけ垣間見たイスタンブールの車事情、僕が見ただけの印象だけども、その国・都市ごとの特徴を知れて嬉しく思える。
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