イスタンブールからソフィアまで夜行バス移動です。
2013年7月 1TL=約48円
いよいよヨーロッパ旅の始まり、最初の都市はブルガリアのソフィア。
イスタンブールからダイレクトでバスが出ているので、移動することにした。
◆チケット購入
トルコのバスターミナルは「オトガル」と呼ぶ。
ヨーロッパ側はエセンレル、アジア側はハレム・ガラジュのオトガルがあるが、多くの旅行者はエセンレルを使うはずだ。
しかし、エセンレルバスターミナルは市街地から遠い。トラムとメトロを乗り換えていくのでめんどくさい。
ただ、大手バス会社ならイスタンブール市内にオフィスがあるので、そこで買うと便利だ。
トルコの大手バス会社Metroはスルタンアフメット近くに旅行代理店のオフィスを構えている。
スルタンアフメット駅からトプカプ宮殿方面に、線路沿いを歩いていくと”Metro”ロゴが貼ってある代理店がある。
代理店で買うけど、手数料はない。値引き交渉は出来ないけど、わざわざバスターミナルに行く手間暇も省けるので楽だ。
ソフィアまでの夜行バスは60TL(約2,880円)。無事購入すると後は乗るのみ。
◆イスタンブール出発
スルタンアフメットからエセンレル・オトガルまで向かう。
行き方は2パターンある。
①トラム⇒ユスフパシャ駅(徒歩)アクサライ駅⇒メトロ⇒オトガル駅
②トラム⇒ゼイティンブルヌ駅(徒歩)ゼイティンブルヌ駅⇒メトロ⇒オトガル駅
①
メリット:速い、メトロが始発から乗れるので座れる
デメリット:トラムとメトロの駅が離れているので少し分かりにくい、歩かされる、荷物が多いと大変
②
メリット:駅が隣同士なので乗り換えが楽、荷物が多くてもさほど疲れない
デメリット:時間がかかる
自分のスタイルに合わせて行き方を決めよう。ちなみに値段はどちらも同じだ。
メトロはさほど混みあうことはないけど、トラムは基本混んでいることが多いので、荷物が多すぎると迷惑がかかるかもしれない。
行った時はオリンピックの誘致合戦をしていた時。トラムにも大々的に広告が貼られていた。イスタンブールはデモなどの問題で落選してしまったが、いつの日かイスラム圏で五輪を開催してほしいと思う。問題は山積みだけど。
バスは20時半にオトガルを出発する。1日に3便ぐらいあり、1便が日中便、他2便が夜行便だ。
ソフィアまでは10時間ぐらいで着くので、遠い場所ではない。
さすがトルコ大手のバス会社、荷物もタグ付けてくれるし、しっかりしている。
チェックインもちゃんとしてくれたので信頼度は高い。
車内の写真はないのだが、車内サービスもある。紅茶かコーヒーから選べるドリンクサービス、スナック類も1つ配ってくれた。
トルコの高速バス戦争は激化しているので、どの会社も同じようなサービスをしている。なのでそこに付加的な部分をどこも付けているんだけど、僕からしたらちゃんと寝させてくれれば問題ない。
◆不思議な入国審査
深夜1時、トルコとブルガリアの国境に到着する。眠い。
列に並んで審査官の前にきたのだが、不思議な体験をした。
「データ・オブ・バルス?」
僕は反応に困った。
入国審査官がいくつか質問をしてきた後、最後に言ってきた。…
「バルス!」
僕の頭の中ではパズーとシータが叫んでいる。
「お前はムスカか?」
と聞き返したくなる。
彼はそんなに「バルス」を知りたいのか。
共産主義は滅びているはずだ。実はまだソ連の陰が・・・。
それともホンダのストラップをしたこの役人はジブリが好きなのか。
そういえば、今度金曜ロードショーでラピュタやるんだよな・・・。いつだっけ。日付を覚えておけばよかった。
そうこう30秒ほど考えた結果、僕には一つの答えが見つかったのだ。
「1992年4月7日」
審査官の顔が少し笑った。
そして彼はスタンプを手に取り、勢いよくヨルダンスタンプの上に押した。
”Welcome to Bulgaria.”
晴れてブルガリアに入国できた。
◆ソフィア到着
朝6時、ソフィアのバスターミナルに到着した。しかし夜は明けたばかり。
宿に早く行きすぎても迷惑がかかるので、少しばかりバスターミナルで待機する。
7時半ぐらいになったところで、宿へ向けて出発。
バスターミナル前を走るトラムに乗り、東欧の旅をスタートさせた。
◆イスタンブール⇒ソフィアまとめ
バス会社:Metro(トルコ資本)
HP:http://www.metroturizm.com.tr/
所要時間:20:30-06:00(9時間半)両国に時差はない
料金:60TL(約2,880円)
備考:
・Metroはカフェサービスがある
・深夜に国境越えなので覚悟しておくとよい
・ブルガリアの入国審査ではいくつか質問される。係員の英語が聞き取りにくいので注意
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