【長崎】 「坂の街」長崎を歩く

日本でも有数な「坂の街」長崎を歩きました。

2014年8月

東京から23時間かけて到着した長崎市。2日時間を取っていたので、ゆっくりと長崎を周ることにした。

◆坂の上へ

長崎市内を語る上で坂の話題は外せない。まずは坂の上へ上がり、町の全景を知ることにした。

風頭公園へ続く龍馬通り、まずは登ってみよう。

昼までは雨が降っていた長崎、しかし14時頃には青空が見えてきた。

ここ数日雨が続いている中、晴れの時は珍しい。このチャンスを逃すわけにはいかない。

寺の間を走る龍馬通りを歩く。

家に挟まれた細い道を上がっていく。

自転車も車も通れない道、風情がある。

坂本龍馬と結びつきが強い長崎、長崎市が「龍馬」を全面的に観光に使っている。

そこまでリスペクトするのか、というぐらい龍馬ラブな長崎。確かに観光資源には使える、坂本龍馬もこうなるとは思っていなかっただろう。

日本初の商社として知られる亀山社中。

あまり興味がないので寄ることはしなかったのだが、随分と坂の上にあるので行く人は気をつけよう。

夏の長崎、とにかく蒸し暑い。汗が噴き出してくる。

とはいえ、どこか清々しい部分も。東京では見れないような景色、上に広がる景色を楽しみに階段を上がり続ける。

「180段の階段がある」と地図には書いてあったが、そんなことはない。もっとあるはずだ。相当数の階段を上ってきた。

まだまだ上は長い、ふと後ろを振り返ると長崎の街並みを見れる。

龍馬通りが終わった。だが、ここがゴールではない。

ゴールは「風頭公園」。まだまだ坂を上り続ける。

風頭公園まで行く公共交通機関はタクシーしかない。バスもなければロープウェーなどもない。

なので体力に自信がない人は、タクシーかレンタカーを使うとよいだろう。景色を楽しみたい人は歩いて登るとよい。

ゴールは後少し。

◆絶景を眺める

風頭公園の展望台に着く。

風が吹き抜け気持ちがよい。

長崎市全体を見渡せる。やはり坂の街、家が段々と連なってる景色は絵になる。

坂の街、海が見える、オフィス街もある。

どこかで見たことがあるな・・・と考えていたら、1つの街を思い出した。

それはチリのバルパライソだ。

↑バルパライソの街並み

バルパライソほど色はないけど、どことなーく雰囲気は似ている。

展望台から斜め左を見ると、ある人が立っていた。

坂本龍馬だ、ドヤ顔で腕を組んでいる。

龍馬は何を見たのか・・・、特に興味はないけど、長崎において坂本龍馬がどれだけ貢献したのかということを知った。

長崎に訪れるのは2度目。07年の冬以来だ。

この時は原爆について勉強していたので、風頭公園や坂本龍馬のことについてはあまり知ることはできなかった。

なので、今回訪れた時は、原爆とは関係ない違う場所を見てみようと思っていたのだ。

◆心地よい時間

そろそろ下界に降りる時だ。少し奥まったところに神社があった。

誰もいない。何だか不思議な場所。

ジブリの世界に出てきそうな神社だ。緑が美しい。

ここでゆっくりしようと思った、だけど蚊が多すぎて却下。脚のあちこちが赤く膨らんでしまった。

途中凧資料館を通過。

駐車場200円。複数人でいればレンタカーで来てもいいかも。他の場所巡るついでに。

道は狭いし、坂道多いし、複雑だからある程度慣れていない人だと大変だろうけど。

階段を下りていく。

風頭公園からの眺めも美しいけど、この眺めも素敵だ。

ふとしたところに素晴らしい景色が現れる。これだから街歩きはやめられない。

途中お墓を通過する。眺めがいいので夜も美しいだろう。

しかし、夜にここに来たいとは思わない。怖い。昼でも人気がない場所なのに。

緑が多いので安らぐ。

公園からここに来るまで誰とも人と会っていない。

さっきの神社といい、このお墓といい、 どこか違う世界に入り込んだのではないか、と思うほど。

夏の昼下がり、蝉が鳴き続ける。

ゆっくりとした時間が流れる。心地よい。

下に降りてきた。暑くて暑くて仕方なかったけど、途中から何だか不思議な時を過ごした。

長崎、とても雰囲気のいい街だ。

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