【アルゼンチン】 闇両替と偽札の見分け方

アルゼンチンでの闇両替と偽札の見分け方をご紹介します。

◆はじめに

アルゼンチンを旅行する際に大事なことがある、それが「闇両替」だ。

アルゼンチンは経済的堕落により、自国通貨のアルゼンチンペソの信用度が急速に落ちている。そのため国民は、ペソを保持しているより安定している外貨、つまり米ドルを保有したいがために、ペソとドルのレートに大きな差が出ているのだ。

そのため、公定レートと闇レートという2つの市場が存在し、その2つの差はかなり大きい。公定レートで両替する人はバカ、と言われるぐらいの開き。

アルゼンチンでは闇レートで両替するのは、基本なこととなっている。

グレーゾーンではあるのだが、警察も普通にしているぐらいなので、「暗黙の了解」とされている。そのため旅行者もATMでお金を引き出すより、闇両替がお得。

ここで闇両替の注意点と、アルゼンチンで出回る偽札の見分け方をご紹介する。

◆闇両替

闇両替をする時に必要なものとして、

①両替当日の公定レートと青レート

②米ドル

③両替する場所

④少しのスペイン語

であろう。

両替当日の公定レートと青レート

両替するにはレートを知っておかないといけない。レートを知らないと、両替する時に騙されてしまう可能性が高くなる。

では、どこで知るのか。それは経済新聞だ。

www.cronista.com

これはアルゼンチンの経済新聞”Cronista”。HPのTop画面の右上辺りに”Mercados Online”がある。そこに”Oficial”(公定)”Blue”(闇)が載っているのだ。

今日のレート(2015年11月28日)だと、公定 1USD=9.59Peso 青 1USD=14.91Pesoと5Pesoほど差がある。だいたい5Pesoは50円ぐらいなので、それが大きな額を両替するとなると、かなりの開きがでる。

経済新聞に青レートが載っているというだけで、国の経済はお察し状態だ。それだけ普通の光景となっている、青レート。おかげで物価も上がり続けている。なので1か月で物価の開きが出たりするので、気をつけよう。

両替当日の朝、経済新聞でレートを確認して出かけよう。

青レートの14.91はあくまでMaxの額。この値段で両替できるわけがないので、「14Pesoぐらいかな」と思っておくといいかも。

②米ドル

両替する時には米ドルが必要となる。

気をつけてもらいたい点は、

・ピン札推奨

・高額紙幣の方がレートが良い(100USD推奨、1USD,5USD×)

ということだ。

両替屋さんによって基準が異なるのだが、安心してお金を替えるために、「100USDのピン札」を持っていくといいだろう。

使い古された米ドルは替えてもらえない、気をつけよう。また1ドルや5ドル札の小額紙幣よりも、100USDのほうがレートはいい。

20USDと50USDも100USDに比べたら両替レートは落ちる。人によっては、全ての紙幣で同じレートにしてくれるところもあるので、よく確認するといい。

③両替する場所

両替エリアは街の中で固まっている。アルゼンチンの中でレートが良かったのは、ブエノスアイレスとバリローチェ。一般的にブエノスで替えるのが一般的だ。パタゴニア地方は悪い。

ブエノスならば、フロリダ通りが両替エリア。そこを歩けば「カンビオ、カンビオ」と呟く客引きがたくさんいる。「カンビオ」というのはスペイン語で「両替」という意味。

「カンビオ、カンビオ、カサデカンビオ。ドラレス、エウロス、カサデカンビオ」。呪文のように聞こえてくるはずだ。

ちなみにこれを日本語訳すると「両替、両替、両替屋。ドル、ユーロ、両替屋」となる。

流れとしては、「客引きに声をかける」⇒「レートを聞く」⇒納得したら「その場で両替 or 建物内で両替」となる。

声をかけてレートを聞くというのは自然のことだ、そこで人を見分けよう。たまにクソ野郎もいたりする。両替レートを聞くだけでもいい。納得しなけらばEsta bien”(大丈夫です)と言って立ち去ればよいだけ。

自分が納得するまで声をかければいい。カンビオ野郎はたくさんいる。

ちなみにバーキン前にいる「アンドレ」という人は、好レートかつ小額紙幣も同レートで替えてくれたので、いい人であった。

気をつけてほしいのが、昼ごろが一番好レートとなる。朝や夕方、土日は少しレートが悪い。平日の昼間に訪れよう。

④少しのスペイン語

両替屋も英語ができる人が多い。そこは観光業なので、日本人限らず世界中から求めてくる人がいる。

とはいえ、スペイン語オンリーな人も多い。ここで両替で使えるスペイン語を簡単に紹介する。

“Cuanto cuesta?”(いくらですか?)

“Por favor”(お願いします)

“Esta bien”(結構です)

“Se puede?”(いいですか?)

“Cambio”(両替)

基本お金を見ながら行うので、言葉はあまり必要がないかもしれない。とはいえ、少しのスペイン語を理解しているだけで、両替もスムーズにいく。

◆両替の際に注意すること

ここで実際に闇両替を使う時に注意してほしいことが以下だ。

①両替場所

②両替詐欺

③偽札

①両替場所

両替場所は多種多様だ。その場でカンビオしたり、どこかの商店に入ってカンビオしたり、建物の奥でカンビオしたり。

そこで気をつけてほしいのが、建物の中に入る時。通りで両替する場合、警察もほぼ黙認しているので、あまり言われることはない。多くの人も見ているので、何かあることも殆どない。

しかし、屋内に入ると何をされるか分からないので、少し警戒しよう。

②両替詐欺

たくさんのカンビオ野郎もいるので、必ず一人は悪い考えを持つ奴もいる。

真面目に?カンビオしている人がかわいそうになるほど。両替詐欺もあるので注意が必要だ。

大量に両替するため、たくさんの紙幣が目の前に出てくる。そこで紙幣を少なく渡したり、偽札とかにしたり。

相手のペースに乗らされると最後、相手にお金を持たさず自分で数えよう。そしてしっかりと枚数が分かるようにテーブルなどに置いて。

③偽札

アルゼンチンでは100ペソ札の偽札が出回っている。最近100ペソのデザインを替えたのだが、それに応じて沢山の偽札も。

見た目が全然違うので、すぐに偽札と分かるので、見極め方をご教授する。

◆偽札の見分け方

偽札の見分け方だ。裏面を見れば確実。

裏面の”100″の位置。本物は左上にあるのだが、偽札は真ん中にある。

表面、刷り方が荒いことに加えて、花の色が異様に濃くなっていたりしている。

偽札作るならちゃんと作れよ、とツッコミたくなるクオリティ。

ちなみに、偽札は使えたりするのでもし掴まされても心配することはない。単独で使うとバレるけど、何枚か束にして渡すとバレないので、バス料金の支払いとかに使える。

両替する際、偽札がある時は交換してもらえるので、申告しよう。

◆おわりに

闇両替、面倒かと思うかもしれないが、生活コストがかなり安くなるのでアルゼンチンを旅する上では、必ず通る道。

両替する時は、一人や二人だけではなく大人数でいくといいだろう。団体でいる安心感、そしてたくさん両替できるので、カンビオ野郎も好レートでやってくれたりする。

多くの旅人がブエノスでは日本人宿や欧米人宿に宿泊するだろうから、そこで情報を得ておくのが一番確実だ。

【追記①】

ブエノスアイレスに在住の方から、偽札に関する正確な情報を頂きました。上に紹介したのは参考程度に、これから書くことが正しいことなので、目を通して頂いてくれると幸いです。

写真で紹介している本物と偽札はどちらも「本物」であるようだ。 何故違いが出てしまうのか、どうやら印刷所が国内とブラジルにあるみたいで、質問とデザインに違いが出てくるみたいである。

「しっかり統一しろよ!!」と思う方もいらっしゃるだろう、そこはアルゼンチンなので気にしないで頂きたい。 新札(エビータデザイン)が出始めた当初は、印刷の荒い方は個人商店などでは、偽物なのでは、と嫌がられていたみたいだが、銀行ではどちらのデザインも本物として扱っていたみたいである。

現在はどちらも「本物」。なので、デザインが違う二種類を掴まされても、安心してほしい。 スーパーや銀行、両替所、バスターミナルなどで使えるみたいだ。 僕の情報が今年の初めであったので、多少古かったみたいである。

新札に限らず、旧札のデザインも何種類か微妙に違うみたいだ。 アルゼンチンクオリティ、日本なら許されることではないだろう。 また、偽物もきちんとあるようなので注意。 以下、引用。 本物に比べると、紙質が違ったり、印刷の質感が違ったり、ラメが光ってなかったり、スカシが無かったり、スカシまで印刷してあったり、いかにもカラーコピーっぽい粗悪品まで、色々なパターンがあります。 引用終わり 本物と偽札を比べるのは難易度が高いかもしれないが、きちんと見分けていこう。お札はきちんと確認が大事である。 最後に情報を提供して頂いた方には感謝の一言だ。ありがとうございます。

【追記②】(2015年11月)

アルゼンチンペソは闇レートと正規レートで分かれているため、航空券などはドル払いではなく闇レート払いで買う人がとても多いです。しかし、それは会社側からしたら利益に還元されないことがあるので、アメリカン航空はペソ払い受付を中止。ドルとユーロ払いのみになりました。

もし、アルゼンチンからアメリカンを使って出ようとしている人。そして窓口購入をしようとしている人は気をつけてください。

以下記事。

www.lanacion.com.ar

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