古き良き上海の雰囲気が残る「南市」を歩きました。
2016年10月 1人民元=約15円
◆はじめに
規模が広がる上海、街中は建設中のマンションやビルが溢れ、「一体どこが鈍化しているのか」と感じるほど、街中は活気が溢れている。
古き良き中国の街並みが消えつつあるが、とはいえまだ残ってるエリアもあるのだ。
それが地下鉄8号線、10号線の「老西門」駅周辺である。
徐々に開発の手が及んでいるけども、でも一本裏道に入れば、老上海の街並みが広がっている。
老西門駅から小南門駅までの「南市」エリアを歩いた。
◆老上海の街並み「南市」
老西門駅の7番出口を出て、大富婁酒楼の近くまで行くと、そこから老上海の路地へと入れる。
是非地図を持たずに歩いてほしい。迷ってもどっかに歩いていけば大通りには出ていける。
踏み入れた瞬間に気に入った。長屋が建ち並び、観光客もゼロ。アルファベットなんて存在しないほど、中国語オンリー。
道には洗濯物があり、小吃もちょこちょこある。日曜の朝だけど、静かではない。むしろ忙しそうにしていて、生活感がかなりあるのだ。
写真屋さん。毛沢東の写真。50年前から時代が止まっているのではないかと感じる。。
「浴」の文字。公衆浴場だろう。上海でまだ残る場所は他にあるのかな。
「出租」のチラシ。不動産だ。紙一枚に家の内容が詰まっている。中原地産も近くにあるのだけれど、昔ながらの名残が今も続いているようだ。
実に中国らしいドア。
これは上海のどんな博物館や観光スポットよりも見応えがあるのではないだろうか。上海人の生活の一部を垣間見ることができる。
所々、オタク系な店が並んでいたのが気になった。そういうエリアになってきているのか。
顔が中国人だから、ここを歩いていても特に思われることはない。それ故、人の生活を脅かしたくはないので、カメラを出すことがそこまでなかった。自分の肌で感じるのが手っ取り早い。
訪れたのは、日曜の朝。にもかかわらず、かなりの活気がある。「休み」というものがなさそうであった。朝型人間の僕からすれば、朝から賑わっていることは嫌いではない。ウェルカムだ。
美しき老上海の街並み。どんどん開発が進む上海だけど、この風景は後世に是非残してほしいと思う。
地図:このエリア。
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