2017年9月 1人民元=約17円
798芸術区とは
北京の北東部にある798芸術区(大山子芸術区)。
中国の現代アートが集結しており、1日ここにいても楽しめるほどだ。
元々は工場群があった場所であり、閉鎖した建物をイベントスペースやアートスペースとして活用している。
なので廃工場を散策しているような感覚も一部あり、それが凄く楽しかったのだ。
現在は家賃が高騰しており、798の端に居を構えているそうだ。どんどん広がりつつある798を散策してきた。
798へのアクセス(行き方)
798の近くに、地下鉄の駅はない。路線バスを使う方法がある。
以下何パターンか紹介したい。
① 地下鉄14号線「将台」(Jiangtai)駅から徒歩15分。
② 地下鉄14号線「将台」(Jiangtai)駅(バス停は「将台路口北」)か ら、路線バス 401/402/445/988/991 番で「王爷坟」又は「大山子路口南」下車。
③ 国貿エリアから、402番で 「王爷坟」又は「大山子路口南」 下車。
そんなに多くの番号が通ってるわけではないので、乗るバスも限られてくる。
なので、バスの番号から逆算していくのも一つの手だ。
王爷坟は401、402、405、418、445、988、991が通っている。
「王爷坟」が4号入り口から798路を通る、 「大山子路口南」は2号入り口から797路を通る。
行きは 「王爷坟」で降りて、帰りは 「大山子路口南」から乗る(又は逆)がよいだろう。
北京の路線バスは下記HPで調べることができる。中国語だけになるが、何となく意味は分かるはず。
URL: http://www.bjbus.com/home/index.php
798芸術区を散策
798はA〜Dのエリアに分かれている。
それぞれのエリアごとにコンセプトが違うということなので、比較していくのも面白いだろう。
以下、798で立ち寄った、または気に入った場所を紹介していきたい。
751 D Park
798で必ず行きたかったところ。エリアとしてはDとなり、一番東の場所に位置する。
このエリアは「751」と呼ばれており、昔石炭工場だった跡地をアートスペースに活用してる。廃工場を見れるということで気になっていたのだ。
751に向かって歩いていけば、工場の煙突が見えて、近付けばむき出しのパイプ表れるので、「あ、ここだ」と思うはずだ。
工場自体の敷地に入ることはできないけども、ほぼ間近で見れたり、上から写真を撮ることはできるので安心してもらいたい。
まずはカフェ?の屋上にあるスペースから、工場を上から眺める。
この日は快晴の北京。空に向かって伸びる煙突が美しい。
いくつものパイプが並んでおり、「これは一体何に使われていたんだろう」と想像力を掻き立てる。
工場は一つだけではなく、3つほどあるので、他にも見ておきたい。
機関車が止まっている場所があるので、そこから線路沿いに歩いてみよう。
廃線跡。何があるわけでもないけど、風情がある。
そこから別の方向へ。
他の工場はイベントスペースとして準備していたので、眺めるのみになったけども、ここもまた凄い。朝イチで来れば独占できると思う。
その工場の真向かいにも。PV撮影していたので静かだったけども、ここは柵で区切られているだけで、手で触れるぐらいの距離まで近づける。
この錆びてる形とかいいよね。
今は使われることのない施設。カメラの切る音だけ聞こえてくる。
工場跡地の散策は楽しかった。触れることはできないけど、ここまで間近で見れることは少ないので、写真も撮りまくっていた。
このエリアは798の中では一番東側(右端)となるので、入り口から少し歩く。
VWグループ(アウディなど)の施設もあって、ショーギャラリーになっているようであった。
798画廊
798の中心部はギャラリーが集まっており、特段入場料はかからず無料で見ることができる。
プロやアマチュアが混合している。写真展は少なかったのだけれど、これも時期によるものだろう。
アートスポットと言うと、僕は結構スッキリしている印象があるのだろうけど、ここはそうでもない。
キャラクターが多い、アートという概念が違うのか、それとも僕が描いているものが実はマイナーだったのか。
色々な表現の仕方があるので、こういうのを見るのも楽しい。それにしても何かしらのキャラクターが自販機感覚でいるので、飽きない。
個人的に訪れたかった「東京画廊」は日曜だと閉まっていたので、入ることができなかった。残念。
雑貨屋もあり、ポストカードが面白かったので購入。5元。
観光地でもあるけど、それと同時に若者スポットでもある。
道沿いの壁には絵が描かれていて、大きなカメラやスマホ片手に写真撮りまくっている。フォトジェニックだな。
毛沢東の文言が書いてある部屋は今回はイベントしていた。
↑ なんだこいつら・・・。
↑ 赤ちゃんのクセ。
↑ 大人気なドラえもん。
↑ 続いてしんちゃん。
↑ サンタもいる。
↑ きゅうりを片手にしたネコ。
↑ クセ。
↑ ピノキオさん?
↑ これはかわいい。
↑ 急にリアリティがあるうさぎ。
↑ クセ。
↑ ファクトリー。
↑ 味のあるトラック。
↑ 798で人気のカフェ。
↑ 何をモチーフ。
↑ 大人気の撮影スポット。
↑ こういうのいいよね。路線バスを使う人にはなじみの景色。
↑ パンダかわいい。
↑ 梨の妖精?
↑ 綺麗な落書き。
↑ QRコードがデカい。
↑ イスラエルのカルチャーセンターもある。
朝鮮民芸文化中心
散策していて目についた施設。案内でこの色柄を見てしまうと、気になるのが旅人の性だろう。
中国と北朝鮮は仲良しの国(最近は微妙な関係だけど)、なので北京には北朝鮮大使館もあるし、周囲も朝鮮人が住むエリアとなっている。
参考記事:
人はガラガラ。中は写真撮影が禁止であった。展示されているのは、北朝鮮の風景を描いた油絵であった。
北朝鮮の人が描いた作品だったのだが、「こういう景色があるのか」と思うほど。
紅葉や滝などは日本と変わらないなと思ったし、素朴は田舎の姿が今なお健在している(事情が事情だから、健在したくてしてるわけではないけど)。
海外に住む朝鮮人向け?のマガジンもあって、これは一目見てほしい。北朝鮮感が半端ない。
お昼ご飯を食べる
お昼ご飯は、中国版食べログ「大衆点評」で一定の評価数を得ていた「 这儿没有酒」 で食べることにした。
このお店で宮保鶏丁をいただいたのが、詳細は以下記事を参考にしてほしい。
他にもレストランやカフェも多いけど、値段は市内より少し高く設定されている。ここに訪れるのが、中間層以上だからかな。
まとめ
とにかく798は広い。ある程度見どころを絞っていかないと、1日中歩き回ることになる。
コンビニとかはないので、水とかは事前に購入していくのが良いかもしれない。
10時前に着いて、個人的な見どころを回るだけで、1時間半はかかった。
週末は当然混む。ただエリアが広いこともあって、ゴミゴミ感はない。
人が多い場所と少ない場所が分かれていて、外周に近くなるほど、人は少なくなる。
時間に余裕があれば訪れてほしい。天気が悪い日は面白くないと思うから、快晴なタイミングを狙いたい。
地図: