2018年5月 1ドル=約8,000スム
レギスタン広場に魅了されて
サマルカンド観光のハイライトとも言える「レギスタン広場」。
とりあえずサマルカンドに来たからには、ここの場所は拝んでおきたい。
この「レギスタン」は「砂地」という意味。
僕がウズベキスタンに来るまでは、レギスタン広場は周りに何もなくて、ポツンとあるのかなと感じていたんだけど、都会の中心に「どーん」とあるので周囲とのギャップに驚かされる。
レギスタン通りという幹線道路に面しているので、路線バスやタクシーでのアクセスも容易。緑豊かな環境でもあるので、「砂地」の要素を感じることができない。
昼:賑わいを見せるレギスタン広場
レギスタン広場を見るだけなら、道路沿いの展望台から眺めていればよい。ここは無料だし、24時間オープンだ。
このレギスタン広場の中に入り、建物を見るのはお金が発生する。外国人は30,000スム(約3.75USD)。安い。
一番奥が「ティラカリ・メドレセ」。
向かって右手が「シェルドル・メドレセ」。この写真の右下の木があるところに入場券売り場がある。
そして左手が「ウルグベク・メドレセ」となる。全て神学校だ。
シェルドル・メドレセ
まずは右手の「シェルドル・メドレセ」から見ていこう。
真向かいのウルグベク・メドレセと外観がそっくりなのは、模倣して作られたから。
特徴的なのは「タブー」なデザインであろう。
偶像崇拝に否定的なイスラム教において、人や動物の姿を描くという点は禁じられている。
権力者が自分の力を示すために、タブーを破ったとされているが、その代償に建築家が責任を取って自殺したとも言われており、何とも「ブラック」な一面もある。
中に入ると何かあるわけではなく、お土産屋さんが入っている。
ここは青タイルを見て回りたい。同じようなデザインもあれば、違ったデザインもあり、この違いを見ていくのが楽しい。
この独特な繊細なデザインは中々真似できるようなものではない。
ただただ写真を撮りまくっていた。
ティラカリ・メドレセ
一番奥のティラカリ・メドレセ。ここは左右のメドレセとは少し外観が異なる。
中に入ると緑が広がっており、ここにもお土産屋さんが入っている。
「ティラカリ」とは「金箔された」という意味。
是非ドーム内の礼拝堂へと訪れてほしい、そして天井を眺めてみよう。
「いくらかけたの・・・」と思うほどの「金」。
ウズベキスタンでは何度も「お・・・」と息をのむシーンがあったけど、ここは中々の美しさだった。
青と金の内装はアミール・ティムール廟にも似ている部分もある。
ウルグベク・メドレセ
ウルグベクは天文学者の名前だ。
サマルカンドの郊外に「ウルグベク天文台」があり、タシケント行きのシェアタクシー乗り場でもある。
中庭にはティラカリ・メドレセと同じように緑が。取り囲むフジュラに学生たちが住んでいた。現在はその間をここでもお土産屋さんが入っている。
ここも内装。青タイルを一生分見たんじゃないかな、と思うほど。それでも飽きないんだよな。
夜:神秘的な姿なレギスタン
日没後、レギスタン広場はライトアップされる。
GWは20時頃が日没時間だったので、19時45分ぐらいから展望台で待機していた。
夜は入場することはできなくなり、展望台か地上の柵の前から広場を見ることになる。
ライトアップされた姿も幻想的だ。人が多いと現実に戻されるけど、夜にヒッソリと映る姿があると、とれも神秘的に思うだろう。
時期(夏場)によっては、プロジェクト・マッピングも行われている。
また僕が訪れた時は、コンサートが開かれていた。
軍服を着た人たちが、ロシアやウズベクの音楽を演奏していた。
ここはウスベキスタンの観光客も多く来るので、リズムに合わせてノリノリで踊っていた彼らの姿はとても印象的だったな。
民族衣装を身にまとい弾ける人たち、まさに「音楽」という言葉が似合う景色だった。こういうの見ると楽しいな。
朝:静寂に包まれるレギスタン
サマルカンド最終日、朝のレギスタン広場へと訪れた。時刻は7時半頃だ。
朝は人が少なく、落ち着いて見て回ることができる。外観のみにはなるんだけど、それでも充分と言える。
広場の正面だけではなく、裏手にも回ってみよう。
ブルーとエメラルドグリーンの外装が太陽の光にあたり、輝いているように見える。
朝のんびりと散策するにはちょうどいい広さだ。表だけではなく、広場全体を巡ってみると思わぬ発見があるかもしれない。
まとめ
サマルカンドのレギスタン広場を紹介した。
サマルカンド観光のハイライトとなるスポット、ここは時間を取って、ゆっくりと見て回りたい。
日陰も多いので歩きやすいとは思うけど、水分補給は欠かさないで。お土産屋さんは高いと思うけど、最初はかなり価格を高く提示してくるから、値引き交渉は必須だ。
ちなみに、レギスタン広場でボーッとしていたり、一人でいると、日本語を話すウズベキスタン人が話しかけれくる。
決して怪しい人たちではなく、単に「日本語の練習」がしたいから。
サマルカンドの大学で日本語を勉強しており、生きた日本語を使う機会がないので、観光ガイドをしてあげる代わりに、日本語で話したいというのだ。
別にお金が発生するわけでもないし、純粋にお喋りするだけなので、適度な距離感で接しよう。今はそういう気分じゃない場合は、「一人で見て回りたい」と伝えると、理解してくれる。