【奈良】宗教都市:天理教の聖地・天理の街を散策する

2021年11月

秋の奈良訪問。昔から訪れてみたかったのが天理市だ。
日本では珍しい宗教都市、海外ではいくつか宗教都市に訪れたけど日本ではどのような感覚なのかが分からなかった。
この時は近鉄の1日券が1,000円で販売されていたので、他の奈良のスポットと合わせて天理に訪れたのだ。

天理駅から天理教の神殿へ

近鉄・天理駅のホームに降りると駅のカラーが紫色になっているのが分かる。
これは天理教のカラーが紫であることに由来されている。天理高校を甲子園で見ると紫色なので想像がつきやすいと思う。

JRの天理駅も同じような感じ。本数では近鉄の方が多い。
奈良駅から向かうならJRの方が早いので、1日券など縛りがなければJRで向かう方がいいかも。

天理駅前のロータリーに出る。駅を出た瞬間ではここ天理が宗教都市であることはまだ実感が沸かない。
天理教の神殿に向かうアーケードモールを歩くに従い、ここが天理教のおひざ元であることを段々感じてくるようになる。

神殿まではほぼアーケード商店街。車も入れないので落ち着いて散策することができる。
このアーケード商店街というのが関西ぽい特徴でもあるよね。

天理の街を歩くと「ようこそ おかえり」という看板が目に付く。
これは天理市が別名「お地場」と呼ばれ、地場には故郷という意味合いがある。
天理教では地場こそ人間の命の発祥地であるとされているので、ここ天理(出生地)に戻ることから「おかえりなさい」となるようだ。

数か国語で書かれたポスター。
上から英語、スペイン語、中国語、タガログ語、フランス語、韓国語、ポルトガル語、タイ語となる。
タガログ語があるということはフィリピン人の信者が多いのかな。

「ようこそ おかえり」の看板もそうだけど、なんか天理の商店街は他の街の商店街とは少し雰囲気が違うなと感じる。
目立っていたお店。めちゃくちゃ看板の主張が激しい。

天理のうちわが150円。

しかしポーチは10円。うちわより安いとかどうなっているんだろ。

天理のグッズも至るところで販売している。シャツとかは天理高校みたいな感じなのでお土産として良いかもしれない。

地方都市の商店街に来るとシャッター街とかで終末の雰囲気が漂うけど、天理はそんなことはなかった。
表参道という意味もあるだろうけど、天理教の教えの「陽気ぐらし」という考え方があるのかもしれない。
「晴れやかな喜びに包まれた楽しみづくめの暮らし」という意味だけど、人々がポジティブであることがどことなく明るい雰囲気を作り出しているのではないかと考える。
その景色は天理教の聖地ならではないのかなと考える。

商店街でご飯を食べるなら、真ん中ぐらいにある天理スタミナラーメンが良いと思う。
天理発祥のグルメで値段も高くないので気軽に入りやすい。

【奈良】聖地・天理市で「天理スタミナラーメン」をいただく

2022年2月21日

あと喫茶店も多かった。やはり参道ということで休憩スポットは豊富なんだなと感じる。
昔ながらのお店のパフェは中々美味しそうだ。

天理教の施設を歩く

参道を抜けるとそこには天理教の施設が見えてくる。広大な敷地、僕は無宗教なので邪魔にならないように見学をすることにした。

目の前に言えるのが神殿。天理教の信者は「天理教」と背中に書かれた法被を着用している。
街中でよく見かけるし当たり前のように生活しているので、宗教都市なんだなという実感。

神殿は東西南北の礼拝場がある。365日24時間空いているが夜間は南礼拝場のみ参拝できるみたい。
中央には真座(ぢば)が位置している。東西南北どこで参拝しても良いみたい。中は撮影禁止なので軽く散策。
3157畳の大空間、瓦屋根の木造建築はその巨大さに圧倒される。

見学していると信者の方がお祈りする姿を目にする。そのシーンを見てぞわぞわと肌がなるのが分かった。
これはモスクや教会などを見学した時と同じ感触、日本で宗教を見ることがあまりないので新鮮な景色。
独特のお祈りで少し釘付けになっていた。老若男女問わず参拝する雰囲気は凄かった。

続いて教祖殿へ。教祖(おやさま)が住んでいるところ。教祖は中山みきと女性の方みたい。
明治時代には亡くなっているけど、名前が今風なのが違和感がある。

宗教と言うと身構えるけど、天理教はそこらの新興宗教とは訳が違うし、僕の中ではしっかりしている印象がある。
なので境内を歩いていても神社やその辺のお寺を歩いている感覚なので、かなりカジュアルに訪れることができる。
中々天理まで来ることはないと思うけど、この施設は唯一無二なので一度見てみると面白いかもしれない。

天理の街を歩くとよく見る3-5階建ての巨大建築。
「おやさとやかた」と呼ばれている。巡礼者のための詰所(宿泊施設)や学校、病院、宗教関連施設など様々な用途に使われている。

朱色の窓枠が特徴かも。このカラーだからインパクトが凄いように思える。

川とまたいで建てられている。神殿を囲むように建てられているみたいだ。

こちらは天理大学。奥には天理高校もある。
学生の姿もある。街として明るく活気があるのも学生が多いというのも大きいのだと思う。
内部は見れないけど、どういう感じなんだろうな。

ちなみに大学前には大きな銀杏並木がある。秋になると黄色に染まって美しくなる。

天理教は海外にも支部がある。聞いたことあるのはコンゴのブラザビルに宿舎があって日本人旅行者がそこに宿泊したという話。

日本最古の石上神宮へ

天理は天理教の施設だけではなく、日本最古の神社の一つと言われる「石上神宮」(いそのかみじんぐう)がある。
天理教の施設の奥側にあるので神殿などを見学してから訪れるといいかも。

境内はニワトリが放し飼いされている。
御神鶏絵馬や御神鶏みくじなど鶏にあやかるグッズも販売。

鶏は『古事記』や『日本書紀』にも登場しており、暁に時を告げる鳥として神聖視され、神様のお使いとされているようだ。

楼門の奥に拝殿がある。拝殿は改装中だった。
楼門は1318年(鎌倉時代)に建立、重要文化財に指定されている。

鏡池は神秘的な雰囲気だった。
奈良県の天然記念物に指定されているワタカという魚が生息しているみたい。

地図:

おわりに

天理の街を歩いた。唯一無二の都市形態。宗教都市というのは面白い。
何度か散策したくなるような街の雰囲気。今度は天理教の方に案内してもらいながら散策してみたいと思う。

地図:

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