2024年12月
冬のアンゴラ旅行。
弾丸でアンゴラを旅行することにした。
中々アンゴラに旅行するケースは少ないと思うけど、
短い滞在ながら分かったこと、旅行する上で必要なことをまとめたのでご紹介させていただきます。
アンゴラ旅行を終えて
前々から気になっていたアンゴラという国。
以前はビザが必要だったけど、ここ1年以内にビザが不要となり観光客を受け入れるようになった。
ビザが要る時は観光でも招待状が必要で難易度が高かっただけに、アンゴラへの憧れは強まる一方であった。
今回カタール航空で往復したのだけれども、思ったよりも安い運賃が出ていた。
なんだか「行かなきゃ」という気持ちになり、思い立ったが吉日ということで行くことにした。
到着初日に眺めたルアンダの町並み
初めて訪れたアンゴラという国。
かなり未知数なところだったけど、訪れて本当に良かったと思う。自身の決断を褒めてあげたいぐらいだ。
とにかく人が素敵だった、僕の中では世界でも上位に入るぐらい人が素晴らしい国だと思うぐらい。
優しさの中におもてなしの心というか、どこか他のアフリカ諸国とは一線を画す違いがあった。
陽気なアンゴラ人、とはいえ働くのだからこのギャップも驚きだ。
ほんのわずかな滞在だけだったけど、アンゴラという国が良いということは分かった。
あくまでも観光客の目線なので実際に住むと感想は違うかもしれない。
また僕がたまたま運が良くて、良い人にしか出会わなかったかもしれないけど、運も実力のうちと思いたい。
アンゴラという国。
外務省のデータを拝借し、概要について記載させていただきます。
【面積】124.7万平方キロメートル(日本の約3.3倍)
【人口】3,668万人(2023年:世界銀行)
【首都】ルアンダ(約907.9万人、2022年:国家統計院)
【民族】オヴィンブンドゥ族(約37%)、キンブンドゥ族(約25%)、バコンゴ族(約13%)等
【言語】ポルトガル語(公用語)、その他ウンブンドゥ語等
【宗教】カトリック(41%)、プロテスタント(41%)、無宗教(12%)、アニミズム(0.6%)、イスラム(0.4%)、ユダヤ(0.2%)
【主要産業】
(鉱)石油、ダイヤモンド
(農)とうもろこし、フェイジョン(豆類)、砂糖、コーヒー、サイザル麻
【GDP】名目)約847億ドル(2023年、世界銀行)
【失業率】14.6%(2023年:世界銀行)
【主要貿易品目】(2023年:アンゴラ中央銀行)
(1)輸出
原油、ガス、ダイヤモンド等
(2)輸入
機械及び電子製品、燃料、食料品等
【主要貿易相手国】(2023年:アンゴラ国税庁)
(1)輸出
中国、スペイン、オランダ、フランス、インド
(2)輸入
中国、ポルトガル、インド、アラブ首長国連邦、米国
アンゴラという国は資源が取れる国だ。
石油はナイジェリアと並ぶアフリカ最大の産油国となる。
ただ石油依存型経済からの脱却を図るために、産業の多角化を課題として取り組んでいる。
その中に観光業もあり、ビザなしで入国出来た事例だ(同じ資源国のサウジアラビアみたいな感じだ)。
ガソリンはコーラよりも安い
旧ポルトガル領ということもあり、言語はポルトガル語。
英語が一般市民にはあまり通じない、たまに通じる人がいるかな。
宗教もキリスト教なので、肉類は全般食べることができる。
街を歩くと教会をよく見かける
今は西側諸国との関係を深めているけど、中国とかなり関係が深かった。
そのためアンゴラには中国人が多い。
合わせてベトナムとの関係もあったので、ベトナム人の在住者もちらほら見かける。
アンゴラ旅行の出費
世界のKewesekiも幅を利かせている
航空券:149,390円(カタール航空)
ホテル:USD 180(Casas de Luanda-GH Kinaxixe)
現地滞在費:USD 100(空港でクワンザに両替)
合計で約20万弱になる。
現地滞在費が4万2,000円ぐらい。宿代がどうしても張ってしまうかな。
アンゴラまでの航空券
アンゴラは南アフリカ・ナミビアの北側、大西洋側に位置している。
日本から行く場合はヨーロッパ経由だとフランクフルト(ルフトハンザ)やパリ(エールフランス)がポイントになる。
一番はリスボンが良いけど、リスボンまでが遠いのでお金がかかると思う。
効率が良いのはアディスアベバ(エチオピア航空)やドバイ(エミレーツ)、ドーハ(カタール)かなと思う。
安くてもアンゴラまでは20万ぐらいするけど、今回カタール航空のセール?で往復約15万で購入ができた。
近年の航空券の上昇具合を見ると、良い買い物だったと思う。
以下が今回の経路だ。
12/11(水)QR4851 HND 23:30 – DOH 06:55 N エコノミー ※翌日着
12/12(木)QR1489 DOH 09:00 – LAD 15:00 N エコノミー
12/14(土)QR1491 LAD 12:35 – DOH 22:35 N エコノミー
12/15(日)QR 806 DOH 02:15 – NRT 17:55 N エコノミー ※深夜発
フライトについてはそれぞれ記事にしたので、ご参照いただきたい。
参考記事①(羽田→ドーハ):
アンゴラの入国時はパスポートとイエローカードが必要となる。
イエローカードは入国審査の前にチェックされる。持参していなかった中国人がバトっていましたが、押し問答の末通過していた。
入国審査はパスポートを出すだけ、質問も一切なく入国ができた。
ルアンダのホテル
ルアンダのホテルはそこまで安くはない、むしろ高い部類だと思う。
数も多くはないので早めに予約しておくのがベストだ。
どこに宿泊するかだけど、ダウンタウン周辺がどこに動くにしても便利だと思う。
僕が今回宿泊したのは、
日本大使館近くの「Casas de Luanda-GH Kinaxixe」だ。
民泊しているような感じで居心地が良かった。
参考記事:
治安面含めてちゃんとした宿泊施設が望ましい。
有名ところだと、
・InterContinental Luanda Miramar
・Hotel Presidente Luanda
・Hotel Trópico
・EPIC SANA Luanda Hotel
かなと思う。
ルアンダ島(岬の方)にもホテルは点在しているけど、
ダウンタウンまで出るのが面倒になるのでスケジュールによって場所を決めるのがいいと思う。
ルアンダの両替事情
アンゴラに行くときは米ドルを持参しよう
アンゴラの通貨はクワンザ(kwz)だ。
ホテル代などは米ドルの支払いがベターになってくる。
そしてアンゴラは公定レートと闇レートで差があるところだ。
アンゴラの通貨(クワンザ)の価値が低下したことに伴い、人々は外貨を求めるようになった。そのためレートに差が出ているというわけだ。
前提として、
・ATMはほぼ使えない
・米ドルがベース
・公定レートと闇レートの開きは少し
・短期滞在なら公定レートでの両替が楽
となる。
まずはATMが基本的には使えない。
外貨カードだと引き出せないケースが多い。
一部銀行だと使える可能性はあるけど試してないので何とも言えないところだ。
なので渡航する際は「米ドル」を持参しよう。
100ドル札である必要はなく、20ドルなどの小額紙幣でも問題ない。
レートを調べるには以下のサイトが便利。
https://angocambio.ao/home
公定レート 1ドル=900kwz
闇レート 1ドル=1,100kwz
という差。
サイト記載のレートから少し安くしたものと認識しておくといいかも。
黄色いベストを着た人から両替してもらう
公定レートで両替する場合、
空港に両替所がないので、到着ターミナルでベスト着た人から両替してもらう。
1ドル=900kwz固定でSIMカードも売ってた。
送迎するドライバーも見守ってくれてたので、問題なく両替できた(英語通じた)。
全て2,000kwzで渡してくれる。
この赤線のところに両替商(女性)が待機している
闇両替は「Kinguila」という女性達が街中にいる。ルアンダだと赤線引いた所にいた。
レートは多分同じような感じだと思う。「Cambio?」って聞けばやってくれる。ポルトガル語が出来なくても電卓があれば交渉はできるかな。
長期滞在なら空港で少し変えて、街中でがっつり替えるのがベスト。短期滞在なら空港で変えてしまうのが楽だと思う。
内容は同じですが、別記事にもまとめています。
ルアンダの交通
空港前で待機しているタクシー
ルアンダにはタクシーが走っていない。
空港から街中はあるけど、街中でタクシーを一台も見かけなかった。
ここで役立つのが配車アプリ「YANGO」だ、詳細について次の項目で説明させていただく。
路線バスもちらほら走っている
配車アプリ以外は路線バス又はミニバスが主な移動手段となる。
大体見ていると激混み、ルアンダという街はアップダウンがあり暑いので車移動したくなるけど、この混雑を見ると辟易してしまう。
ミニバスが至るところで走っている
ミニバスの色は青で統一されている(ほぼハイエース)
1回125kwz(0.14ドル)とかなり安い、ルートはあるけどどこにも書いてないので聞かないといけない。
周りの人に聞けば教えてくれるので、確認しながらトライをしてみよう。
ルアンダの空港
ルアンダの国際空港(古い方)
現在ルアンダでは「ルアンダ・クアトロ・デ・フェヴェレイロ国際空港」(空港:LAD)
(Aeroporto Internacional Luanda Quatro de Fevereiro)を使用している。
日本語だと2月4日国際空港だ。
2月4日はアンゴラでは「民間解放のため武装闘争開始の日」という祝日になっている。
1961年に独立へ向けて「民族解放闘争」と呼ばれる直接の武力紛争がスタートした日となる。
現在の空港はルアンダの市内から近い所に位置しているが、かなり古い空港となる。
空港からはタクシーが到着ターミナルに停車しているけど、街中から行く時はタクシーを電話で呼び出さないといけない。
ルアンダの街に流しのタクシーが走っていないからだ。
一番手軽なのはネットが通じるなら配車アプリ「YANGO」(後述)を使用する事である。
スマホで簡単に呼び出せて、言語が通じなくても乗れるし、何よりタクシーより安いのだ。
ちなみにルアンダでは、2024年11月に郊外に新空港がオープンをした。
それが「アントーニオ・アゴスチーニョ・ネート国際空港」(空港コード:NBJ)
(Aeroporto Internacional António Agostinho Neto)である。
António Agostinho Netoはアンゴラの初代大統領のことだ。
中国の支援を受けて完成した新空港。
映像を見る限り当たり前だがめちゃくちゃ綺麗である。
ルアンダからだと車で40分ぐらい離れたところになり、今の空港よりかは不便になる。
今(24年12月)は飛び地のカビンダまでの国内線のみ運行しているが、2025年中には全ての便が移行予定となっている。
ルアンダ駅前、あまり雰囲気は良くはない
車以外のアクセスだと、ルアンダ駅から鉄道で移動する方法がある。
5,000kwz(約5.5ドル)で所要は1時間少し。
ただルアンダ駅周辺の治安があまり良いとは言えないので、少しお金を出してでもホテルの送迎などを頼む方がベターではあると考える。
配車アプリ「YANGO」
アンゴラにはUberがないので別の配車アプリを使うことになる。
YANGOやHITCHが有名になるけど、YANGOの評価が高いのでこのアプリを使ってみることにした。
使い方はUberやGRABと同じ。
先ずはアプリを日本でインストールしておこう。携帯番号の認証がある。
登録したら後は現地で使うのみ。
位置情報をオンにしておき、行き先を入れて配車するだけ。現在地を変える場合は場所の名前を入れよう。
配車すると車の現在位置とピックアップまでに通る道がわかる
あとは配車された車情報とドライバー情報が出てくるので、車を待つのみとなる。
支払いは現金になる、Apple payもあるけど海外カードだと上手く登録出来ないかもしれない。
ドライバーの顔と車種、ナンバーが出てくる
僕は一回ホテルから空港まで移動した。
2,000kwz(約2.2ドル)とかなり安い。
街中の移動だと1,000-1,500kwzぐらいなので2ドル以下で基本的には動ける。
街中の移動の相場感、ホテルからFortalezaモールまでの場合
ルアンダは暑いしミニバスとかはめちゃくちゃ混んでいるから、ネットが繋がる環境ならばYANGOを使う価値は多いにあると思う。
降りる時に支払い。お釣りない場合あるから端数を切り上げてお釣りないようにするか、ちょうど渡すかのどちらか。ドライバーの評価をして完了。めちゃくちゃ簡単。
ポルトガル語出来なくても使いやすいので、アンゴラ行く時は入れておくと助けられると思う。
内容はほぼ同じですが、別記事にもまとめています。
アンゴラでの食事
アンゴラは旧ポルトガルの植民地でもあったので、ポルトガル料理が街中で食べられる。
アンゴラ料理、ポルトガル料理が主な選択肢だ。ルアンダの中心部では中華やベトナム料理屋さんは見つけられなかった。
僕は訪れたのは以下のお店。
レストランだとランチでは10~15ドル、夜だと20~30ドルぐらいする。
食堂というお店も微妙な感じなので、基本的には食費は高いと思ってもらうのがいいかも。
参考記事①(Restaurante Bico do Sapato):
参考記事②(Casa dos Bifes): 参考記事③(Funge House):他に僕がチェックしていたのは以下のお店。
Google Mapに打ち込めば出てくると思う、全てルアンダの中心部に近いお店だ。
Restaurante Tambarino(アンゴラ料理)
Alquimia(ポルトガル・アンゴラ料理)
Restaurante A FIGUEIRA(ポルトガル・アンゴラ料理)
Restaurante Churrascaria Nandinhos(ポルトガル・アンゴラ料理)
O Madeirense Cidade(ポルトガル料理)
Restaurante Veneza(ポルトガル料理)
São João Restaurant(ポルトガル料理)
Restaurante Pho Nam(ベトナム料理)
A Biológica(おしゃれなカフェ)
Gelimo Geladaria E Pastelaria(ジェラート)
Chez Moi. | Croissanteria(パン屋さん)
Pasterlaria Doce Mel(スイーツ)
アンゴラのお土産(スーパー)
ルアンダの街にはスーパーが点在している。
そのためスーパーはどこにでもあるのがかなり助かった。
市街地中心部だと以下のチェーン店がある。
Maxi Supermercado
Candando
Arreiou
Intermarket
Casa dos frescos
Casa dos frescosの外観
綺麗なショッピングモール「Shopping Fortaleza」内には、
Casa dos frescosというスーパーが入っている。少し高めかな。
地図:
Intermarketの外観
一番品揃えが良かったのはルアンダ駅近くの「Intermarket」。
中も広くて色々な商品がありお土産を買うのに適していた。
地図:
僕がアンゴラで買ったお土産を紹介。
1. コーヒー
アンゴラはコーヒーが名産になる。
この「GINGA CAFE」はアンゴラを代表するコーヒーメーカー。
上記で紹介したどちらのスーパーにも置いてあった。
コーヒースティック:4,190kwz(約4.7ドル)(20本入り)
コーヒー粉末:1,490kwz(約1.7ドル)
家にドリップするのがあれば粉末が良いと思う。
僕はバラマキお土産としてコーヒースティックを購入。
アンゴラの名物がよくわからないけど、
コーヒーならわかりやすいし、スティックなら渡しやすい。
2. 紅茶
アンゴラでは紅茶もよく飲まれる。
ポルトガル語なので「CHA」と言われる。
ティーバッグ(ジンジャー):1,290kwz(約1.2ドル)(25袋入り)
ジンジャー風味を購入。
かなり生姜が効いていて、風邪のときに飲むと効果ありそうなぐらい。
これもバラマキ土産として購入、コーヒースティックか紅茶のティーバッグのどちらかを選んでもらった。
3. お菓子
アンゴラは輸入のお菓子はめちゃくちゃ高いけど、自国で作っているものは安い。
Intermarketのお菓子コーナーで下の方に置いてあった。1つ100kwz(約0.1ドル)。
安いし見た目も悪くないので、バラマキ用として購入。ウエハースみたいな感じ。
4. バナナチップス
上記で紹介したスーパーにはどちらにもあった。1,840kwz(約2ドル)。
アンゴラはバナナをよく食べるけど、スナックとしてもある。
結構カリカリで美味しい、フレーバーもいくつかある。
BBQ味買ったつもりだけど、シナモン買ってた。
かなりシナモン強めでチュロスみたいな感じだったな。
お土産にもいいし、自分の軽食としても良い感じ。
5. チョコ(番外編)
アンゴラ産のチョコレートお菓子「bon-bon」。
空港でお釣りがないときにくれたけど、結構ミルクチョコレートが濃厚で美味しい。
スーパーにあると思うけど、存在を空港で知ったので見る時間がなかった。これも美味しいのでバラマキ土産としてピッタリだと思う。
まとめ
街歩きの関連記事は以下にまとめた。
ルアンダの街の雰囲気を含めて紹介している。
街歩き①:
突発的に決めたアンゴラ旅行。
訪れて本当に良かったと思う。
素敵な人々と出会い、豊かな時間を過ごすことが出来た。
12月は夏になる。
真夏のメリークリスマスという感じだ。
雨季だけど僕が滞在していた時は雨が降らなかった、運が良かった。
昼間はとても暑いので日焼け止めは必須だ。
意外と蚊はいないけど、蚊の対策も必要かな。
朝晩は海沿いに行くと風が涼しいけど、暑いことには変わりがない。
水を都度飲むなどして熱中症対策はしてほしい。
訪れるなら日本の夏(7-9月)ぐらいが乾季となるので、涼しくて最適なシーズンかも。
1人でもアンゴラ旅行に行く際の参考になれば幸いだ。