2022年3月
春の沖縄旅行。
目的地の1つである北大東島に訪れた。
北大東島は周囲13.5km。
電動自転車で約3時間程で一周できることになる。
島はアップダウンがあるので、電動自転車をなるべく選択しておきたい。
午前いっぱいにサイクリングを楽しんだ様子を紹介したい。
08:12 ハマユウ荘スタート
08:17-08:30 燐鉱山遺跡
08:33-09:00 西港
09:06-09:15 上陸公園
09:20-09:23 北大東漁港
09:28 台風岩
09:42-09:50 沖縄海
10:20-10:25 ピラミッド
10:35-11:00 燐鉱山遺跡(再)
11:40 ハマユウ荘着
08:12 ハマユウ荘スタート
自転車はハマユウ荘でレンタル。
24時間3,000円、6時間2,000円、1時間1,000円となる。
全て電動自転車となり、僕は6時間を選択。
支払いはクレジットカードも使えるので便利だった。
地図:ハマユウ荘
08:17-08:30 北大東島燐鉱山遺跡
ハマユウ荘から5分ぐらいで燐鉱山遺跡に到着。
少し坂があったけど、電動自転車なので苦には感じなかった。
北大東島は燐鉱山で栄えた歴史がある。
1918年に東洋精糖が燐鉱山の開発を再開したことで、栄えるようになった。
燐鉱石は主に化学肥料の原料として使われ、国の発展に必要な食糧生産を支える重要な資源になっていた。
途中第二次世界大戦で中断していたが、戦後軍主導で再開。
米軍は以前は人力で行っていた作業を機械による効率化を図るが、それに伴い質の良い燐鉱石を判別することが出来なくなり、品質が低下して売れ行きが減少。
1950年に閉鎖した歴史がある。
その燐鉱山の跡が今も残っているのだ。海に近いので機械は錆びている。
雰囲気はとてもあるので散策していて楽しい。
地図:北大東島燐鉱山遺跡
08:33-09:00 西港
北大東島の船の玄関口である西港。那覇からの定期旅客船はここに到着をする。
燐鉱山の遺跡から坂を下っていくと到達する。昔は燐鉱石の積出を西港で行っていた。
北大東島はサンゴ礁が隆起して出来た島。海底火山の山頂が北大東島と南大東島になっている。
なので周囲の海は水深1,500m程とかなり深い。なのでビーチというものはなく島の周囲は断崖絶壁。
そのため船を岸に寄せることができないので、ギリギリまで近くに止めて、人や物資はクレーンで運ぶことになる。
クレーンでモノを運ぶ景色を見たかったんだけど、たまたま見ることができた。
この日は旅客船が到着する日ではないけど、貨物船が停泊していた。
どうやら原料糖を船で出荷しているようだ。サトウキビは島のメインの栽培の1つである。
1~3月は収穫及び精糖期のシーズンとなる。これを千葉の工場まで運んで砂糖に精製するようだ。
トラックで原料糖が運ばれ、それをクレーンで運び、船に入れていく。
とても単純な作業だけど初めて見る景色なのでついつい見てしまった。邪魔にならないように写真も撮る。
訪れたタイミングがベストで良かったと思った時だ。
地図:西港
09:06-09:15 上陸公園
昔北大東島は無人島であった。そこを八丈島出身の玉置半右衛門が1900年に開拓団を送り込み開拓。
その時は別の場所に着いたみたいだけど、その後本格的に開拓する意思を見せて1903年に部下を送り込んで、その部下が上陸した場所を「上陸公園」としている。
今はゴミ処理施設になっているけど、この上陸公園の近くには砂糖倉庫が2つあった。
その砂糖の積出をこの上陸公園の下にある上陸港で行われていたのだ。
現在も港があった跡は残されている。急な坂を下っていくと海に到達。
大東ブルーと呼ばれる綺麗な海が見える。港周辺は水深10mぐらいなのでまだ浅いので綺麗に見えるのだ。
少し離れるとかなり深くなるので、とても濃い青になって見える。
砂糖を積出する際は、この坂のところにレールを作り、レールに砂糖樽を乗せる。
すべらせて海近くのコンクリート製の箱(現在は減失)で受け止めて船に載せていたようだ。
地図:上陸公園
09:20-09:23 北大東漁港
上陸公園から自転車を南に進めると真新しい港が見えてくる。それが北大東漁港だ。
西港での記述のように元々北大東島には船が接岸できる港がなかった。そのため一々船をクレーンで引き揚げていたのだ。
その不便さを解消するために作られたのが北大東漁港。
台風の影響を受けにくい掘り込み型の漁港を作り上げた、日本のお得意事業である。
そのため島の岩を削りながら作り進め、2010年に整備開始⇒2019年に完成と9年に月日を要した。
外に作るのと中を削るのでは作業が倍かかるのかな。
南大東島にも同じように漁港はあるけど、そちらは北側で台風の影響を受けやすいみたい。
なので北大東島は南側に作ることで、大きな影響を及ぼさないようにしているようだ。
地図:北大東漁港
09:28 台風岩
何も知らなければ通り過ぎてしまいそうな台風岩。
平成21年の台風18号で地面の岩が強烈な波風により吹き飛ばされ、道路にぶつかって止まったそうだ。
それを観光スポットとして再利用。
結構岩は大きい、こんな岩を飛ばすほどの波風って凄いな・・・。
これが飛んで来たら普通の家とかは相当の被害が出そう。
北大東島も南大東島も海の近くに民家がないのはこういう理由もあるだろうな。
地図:台風岩
09:42-09:50 沖縄海&沖縄県最東端碑
北大東島空港近くにあるのが沖縄海と沖縄県最東端碑。
ここが沖縄県の最東端。あまり実感はない。
沖縄海は島で唯一?海に入れるスポット、結構風は強いので時と場合によるけど、穏やかな時にトライしてみてほしい。
午後以降に行くと逆光にならないで綺麗な海が撮れるかもしれない。
地図:沖縄海
10:20-10:25 大東ピラミッド
島の北側にあるのが大東ピラミッド。北側から舗装された道を通って行けるし、燐鉱山の遺跡からも道が繋がっている。
これは先ほどの北大東島漁港は削りながら建設したことは述べただろう。
その削った際に出た土を積み上げたものだ。それが3つぐらいのピラミッドになっている。
何かあるということではないけど、観光資源がそこまで多くはない島の中では特異な場所でもある。
地図:大東ピラミッド
10:35-11:00 燐鉱山遺跡(再)
燐鉱山の遺跡に戻ってきた。これで島を一周した形。
やはりこの燐鉱山遺跡が島の中では一番好きかもしれない。何かロマンがあるような施設。
国の史跡としても指定されている。
11:40 ハマユウ荘着
出発から3時間半で戻ってきた。
休憩取りながら進んだのと燐鉱山の遺跡を再訪問したので、それを差し引くと3時間あれば十分だと思う。
ハマユウ荘ではランチを食べて、空港への送迎の時間までロビーでのんびりくつろいだ。
ランチ:
まとめ
北大東島を電動自転車で一周をした。
・だいたい3時間あれば回れるので、到着日又は出発日の天気が良い方で巡れば良いと思う。
・アップダウンはあるのでそこは注意。
・自動販売機は適宜あるけど、念のため水は事前に用意しておくと安心かな。
・日陰が全然ないので、日焼け止めは準備しておこう。僕は真っ赤になった。
ハマユウ荘で自転車を借りれるので楽。体力に自信がない人は原チャでも。
人数がいるならレンタカーの方がお得。道は整備されているので走りやすい。
サトウキビの収穫シーズンや何かの建設をしているとトラックがかなり走るようになる。
安全運転で気をつけて動こう。