【サウジアラビア】リヤド:マスマク城に行ってみる

2019年12月 1SAR=約30円

サウジアラビアの首都リヤドは1920年以降に制定されたが、内閣府はメッカ、外務省はジェッダにあった。
しかし1970年以降、官公庁の窓口がリヤドに移転された後、リヤドの都市としての発展が進んだ。
リヤドが首都として機能する前からあったのが「マスマク城」だ。
今回はマスマク城と隣接するディーラ広場について紹介したい。

ディーラ広場(Deera Square)

リヤドの中心部に位置している。マスマク城と隣接しているので合わせて訪問するのが良いだろう。
ここは昼間はただの広場、夜になるとイベントが行われている。これはサウジの観光施策に伴うものだ。

僕が訪れた時はプロジェクトマッピングやバンドによる演奏、また屋台などが出てフードやドリンクを販売していた。
外国人観光客がまだ少ない故、殆どの客層がサウジアラビア人だったけどこれから力を入れていく姿勢を垣間見れた。

ここは元々公開処刑が行われていた場所である。現在は行われなくなっているけど、少し前まで金曜日に斬首刑があった。
「チョップチョップ広場」とも言われている。

またディーラ広場にはモスク「Imam Turki Bin Abdullah Grand Mosque」が併設されている。
素敵な宗教施設なので是非見学してみてほしい。

【サウジアラビア】リヤドの美しいモスク「Imam Turki Bin Abdullah Grand Mosque」に訪れる。

2020年3月15日

マスマク城(Masmak fort)

ディーラ広場から東に少し歩くとマスマク城に到着する。
粘土と泥レンガで造られた昔の砦。1860年代に当時のリヤドの王子によって建設されたと言われている(ラシード家)。

その後1902年にイブン・サウード(のちのサウジ国王)が1月14日にリヤドを奪還。1932年に首都に遷都された。
この地はリヤド旧市街の商業の中心部として発展していった。現に周囲はスークが広がっている(別に紹介)。

マスマク城は1980年代初めに改装。内部は博物館となっており無料で見学ができる。入口は旗の下あたりにある門から。

もともとは都市を保護する守備隊を収容するために使用されていたが、アブドゥル・アジズ王による襲撃に備えて弾薬倉庫として、その後に刑務所として機能したと言われている。

昔のリヤドの地図。

こちらは1949年のスーク。モスク横にスークが現在でもある。

夜になるとマスマク城でもプロジェクトマッピングが行われていた。

クオリティはそんなに期待していなかったんだけど、かなり本格的。サウジの歴史及び国王の足跡が分かる内容で見ごたえがあった。

「Riyadh Season」という街をあげたイベントの一環だったので、訪問時にはもしかしたらご縁がない可能性もある。その点は注意しておきたいところだ。

マスマク城周辺のスーク

マスマク城の周りには小規模ながらスークがある。昔ながらのスークというよりかは、アーケードのある商店街に近い形だ。
例によって昼間は営業しないので、午前か夜に訪れるのがいいだろう。

昔の写真を見ても城周辺はスークが広がっていたことが分かるので、昔からの名残が残っている。
見た限り特別なものはないけど、まだ観光客向けに発展していないので面白いかもしれない。

まとめ

リヤドの観光スポット「マスマク城」について紹介した。
昼間は暑いので夜や朝の内に訪れるのがベストかもしれない。夜にイベントが行われやすいので注視しておくといいだろう。

地図:

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