2017年9月 1GEL=約45円、1AMD=約0.22円
トビリシからエレバンへの行き方
トビリシからエレバンへは2パターンの行き方がある。
1つが夜行列車、もう1つがミニバスを使って行く方法だ。飛行機はない。
前者の場合は、約9時間ほど、後者は約5~6時間ほどで到着する。
個人的には夜行電車に乗ってみたい気持ちがあったので、前者で行くことにした。
チケット購入
切符は事前に購入をした。
出発はトビリシ中央駅(ステーションスクエア)。その大きな建物の3階で買うことができる。
地下鉄の駅からだと「Tbilisi Central」側のエスカレーターを上り、そのまま外に出れば建物が見えるので、スロープを上がっていき、中に入る、そしてエスカレーターで上がるだけ。
整理券を貰って席で待機。番号が出たら窓口へ行く。僕は13時頃で「450番」の整理番号だったが、電光掲示板には「380」と表示があった。「70人待ちかよ・・・」と思ったけど、20,30分ぐらいで済んだのでそれほどでもない。
ご飯を食べたい人は、その上にフードコートがあるので、そこで時間をつぶしてもいいかも。
窓口のお姉さん(又はおばちゃん)は英語が通じる。
トビリシからエレバンへの夜行列車は「夏」は毎日運行となる。冬は「隔日」で運行となる。
GR(ジョージア国鉄)HP: http://www.railway.ge/?web=0&action=0&lang=eng
冬はトビリシ始発、夏はバツミ発となる。バツミは黒海沿岸のリゾート地なので夏は伸ばしているんだろうな。
チケットは、1等が91.50GEL、2等が69.15GEL、3等が36.79GEL。1等と3等は聞き間違いがあるかも。
今回は2等を購入。2等は4人部屋の2段ベッド。購入時に下段がいい人は伝えておくといいだろう。
これで購入して後は乗車するだけ。チケットはロシア語記載。車掌さんが読むからかな?アルメニアとジョージアで使える言語ということもあるのかな。
夜行列車に乗車
22時16分トビリシ発、電車は21時40分過ぎには入線する。
僕の時は3番ホームから、特にアナウンスとかはないので、とりあえず係員に聞こう。
2等の16号車は一番端っこ、少し歩いたな。でも列車は16編成もなかった・・・。
同室はアルメニア人親子。お母さんが超美人。多分同年代。僕が日本人だと色々質問してくれた。
「エレバンの櫻田レストランは美味しいわよ!」「北朝鮮のミサイル大丈夫なの?」ということや。情報を知っていることや、櫻田に行ったことがある、2等使っているということは、それなりに裕福な家計なんだろうな。
列車にはトイレがついている。停車中や終点間際は使用できないので注意。
また中は冷房が付いていない、なので最初は暑いかもしれないが、夜になると風が吹き付けるので、逆に寒いと感じるかも。とはいえ、水は必須。
あと紅茶とコーヒー、グミ?みたいなお菓子も備え付け。同室の人と分け合おう。
3人で列車は出発。とりあえず良い人が相部屋で良かった。
枕とかは上段の上に置いてある。シーツなどは車掌さんが持ってきてくれる。
女性の車掌、ロシア語使ってた。少しお節介ぽいところが、懐かしさを感じる。
この手の夜行はブルガリアのソフィアからルーマニアのブカレスト、モルドバのキシナウからウクライナのキエフまで使ったけど、同じだった。久々の感覚。車両もソ連製だし。
とりあえずすぐ寝るわけではなく、パスポートを身分確認として、机の上に置いておく(全員)。そしてドアも開放。治安は良いけど、貴重品管理は気を付けて。
22時55分頃にパスポートチェックがあり、23時13分にジョージア側の国境に停車。ここで一旦全員分を回収して、勝手に出国スタンプ押して返してくれる。なので車内にいたままでOK、僕は半寝の状態で対応してた。
23時31分に出発。そして0時40分にアルメニア側の国境に停車。ビザが必要な国籍の人は降ろされる。いたには日本人、韓国人、中国人。全員アジア人か。
まず右手の小屋で、ビザを受け取る。3,000AMD(約660円)か20ラリ(約900円)、10USD(約1,100円)。USDは為替レートで変動がある。
レート的には3,000AMDがいいけど、ラリが微妙に余っていたのと、トビリシで両替しなかったので、ラリ支払い。ATMとかは見たところなかったな。
通常は、21日まで滞在OK、120日まで伸ばすと15,000AMDになる。18歳以下は無料。
2018年1月現在、アルメニア入国に際しては日本人は無料でビザ取得が可能。僕は8月末に訪れて、その一週間後ぐらいに無料になったというニュースを見た。払い損とは言わないが、タイミングが少し早かったか。アルメニアに貢献したと思おう。
お金はその時支払うので、僕はパスポート渡す時にお金を挟んでおいた。賄賂渡すような気分。
「何日いるんだ」という質問と紙にサインをするだけでOK、アライバルビザを貼り付けてくれる。簡単。ここではアゼルバイジャン入国に関しては何も言われず。
その後左手の小屋へ。係員がパスポートは持っていく。
「どこに泊まる?」と「観光客?」という質問だけ。2回程アゼルビザを見られて、1回目は一瞬そこで手が泊まったけど、前述の「ツーリスト?」と聞かれただけで、それ以上は追求されなかった。
何か言われた時用のコメントを考えていたけど、意外にあっさりで拍子抜け。運が良かったのかな。「Welcome」と言われて無事入国。
車内に戻り、今度はビザ無しの人のパスポートチェック。一応提示求められるけど、ビザのページ見せれば一瞬で「OK」と終わる。
何故かここで車掌さんに「あなた目が可愛いわね」と言われて、少し反応に困ってしまった。スパシーバ。
全員が終わったところで、1時16分に出発。その後は爆睡。
目が覚めると、朝日が電車を照らしていた。遠くにはアラルト山が。エレバンに近づいているようである。
7時前にシーツなどを回収、車掌さんの横の部屋と運んでいく。その後は外を見ながらボーッと。
心地よい風とサンライズ、そしてガタンゴトンと揺られる音を聞くと「旅してるなー」と感じる。
到着は7時22分予定だったけど、7時半頃とほぼ定時。
ホームに降りると、出迎えの人たちが多く、郷愁に駆られる。タクシーの勧誘もあるけど、地下鉄駅が真横にあるのでパス。
エレバン中央駅。旧ソ連ということもあり、かなり大きい。そして朝日が重なって神秘的に。
なんか良いね。この広告。
駅舎の中にはATMがあり、新生銀行(Plus)は使えた。駅前の大通り、若しくは地下鉄へ向かう地下通路に両替商もある。
地下鉄は駅を出てすぐ右手に、「M」マークが。地上駅。共和国広場までは2駅、100ADM(約22円)。
また駅の目の前は青空市場で、朝から野菜や果物が売っており、賑やかだった。なんかジョージアやアゼルバイジャンとは違い、一番ソ連に近い感じだなと。トロリーバスが走っているのも良ポイント。
少し離れたところから。エレバン中央駅。真ん中が出入り口、出入り口の左に地下鉄の入口がある。
まとめ
トビリシからエレバンへ夜行列車を使用した。横になって移動できるのはかなり楽。翌日にも大きく響かない。
そして雰囲気があるので、個人的にはとても楽しかった。
今回紹介したのは夏ダイヤの話、冬になると時間など異なる部分があるかもしれない。
また夏はデイリーだけど、冬は隔日になるので、上記の「GR」のサイトを参考にするとよいだろう。
今後使う人の参考になれば幸いだ。