イギリスに訪れて移民の多さに驚いたことがある。白人と黒人だけではなく、中国系やインド系、アラブ系まで多種多様。正直ロンドン滞在時は、白人よりも移民の人々にお世話になっていたかもしれない。エスニックタウンが大好きな僕、その都市の「○○街」というのがあれば行くようにする。ロンドン滞在時、近郊に巨大なインド人街があるということで早速向かってみた。
2013年9月 1ポンド=約150円(当時)
ロンドンのインド人街
場所はロンドン近郊の”Southall”地区。方面ではヒースロー空港に近い。中心からはパディントン駅(Paddington)から国鉄に乗って20分ほど。ヒースローコネクトやグレート・ウェスタン本線に乗る。”Southall”駅下車。早速ヒンディー語が表記されていて、テンションをあげてくれる。
ロンドンの玄関口、パディントン駅。ヒースロー空港からやってくる旅行者も多い。
サウソール駅の改札は一つ。出て右側に道を進んでいくとそこがインド人街だ。ちなみにサウソール地区はZone4にあるので、事前にトラベルカード7日間をZone1-4で購入しておいた。48.6ポンド(約7,290円)。かなり高いけど、時間帯関係なくバスや地下鉄に乗れるし、交通費が高いロンドンではかなり使えた。
綺麗なインド
早速サウソールを散策してみる。メインが英語ではなくヒンディー語。
バスを待つ人々。白人などいない。全てインド系なのだ。サリーを着たお母さん、ターバン巻いたシーク教徒など。バス車内もインド人だらけだったりする。「ここはロンドンなのか」と思ってしまうぐらい。
デリーやコルカタにいる時はゴミゴミしたし、バラナシにいた時は牛の糞による足元との戦いだったけど、このインド人エリアはとても綺麗だ。町並みもそうだし、雰囲気も。「綺麗なインド」という言葉が似合うほど。インドの良さをだいぶ消しているけど。
スーパーもインド人。スパイスとかインド人が使いそうなものが置いてある。市内のスーパーよりも値段が若干安かった。物価も安い。
この写真を見せた時に、あなたは「ここはロンドンだ」と答えることができるか。まず想像すら無理だろう。これがサウソールの日常だ、イスラム教徒もいてインド感が出ている。
銀行や金融関係の広告にも注目だ。ヒンディー語の案内、インドやネパールの国旗、写真もインド人家族。ここでは英国ポンドよりも、インド・ルピーという表記のほうが多く見かける。ルピーは使えないけど、国にいる家族などのために送金など出来たり。
99ペンスショップもある。
サリーを売る店。
ヒンズーの寺院も。
インド人によるインド人のための町なので、車を運転する人もインド系。母国と同じなので慣れやすいとは思う。インフラがしっかりしているので、滅茶苦茶な運転をする人は僕が見た中ではいなかった。
インド人に限らず他の民族の人も買い物に来ているようだ。住んでいるのかも知れない。インドのような店ばかり。服の種類や置き方など。逆に居心地が良かったりする。
雑貨と服屋が多い。インド人街あるある。
インドの国際銀行。インド人が多いところでは見かけたりする。
アラビア語でハラルと書いてある。XFCというパクってるのかよく分からない店。
分かりやすい。
携帯ショップも多かった。インド人はNOKIAの小さな携帯持っているイメージ。
もしかしたら違法版かも。ただ4枚で10ポンド。
“BAZAAR”、懐かしい響きだ。
どうやら中心よりもかなり物価は安いみたい。ロンドンで消耗品の服とか買うならここで購入するといいかもしれない。
スリランカやパキスタン、バングラの移民もいるようだ。全てを括ってのインド系と言っている。区別できない。
調べてみると、ヒンディーに限らず、ウルドゥー語やベンガル語、グジャラティ語などが話されているようだ。一概にヒンディーとは言えない上、僕が今まで紹介してきた写真の中にはヒンディー以外のもあるかもしれない。
駅からメインストリートに行く時にあったベジタリアンレストランで昼食を取ることにした。店内はインド人だらけ。俺が入ると皆注目。そうなるのは仕方ない。ランチはビュッフェやっているので、それを注文。あとは自分で取りに行く。
地味にカレーが辛かった。ご飯で紛らわす。写真左のよくわからないものが意外と美味しかった。ベジレストランなのでかなりヘルシー。インドで食べるよりも栄養価が高そう。殆ど色同じだけど。
店員さんにはもちろん英語が通じた、インド人英語ではなかったので少し安心。これで5.95ポンド(約900円)。ロンドンでたらふく食べることを考えたら、この値段はかなり安い。おそらく探せばもっと安い食堂があるはず。インド人が住む場所なのだから。
まとめ
中心から鉄道で20分のところにある「リトル・インディア」。こんなにもインド人がいるのか、とビックリしてしまうほどインドであった。カオスさもないし、ゴミもあまり落ちてないほど綺麗で驚いた。ある程度金持ってないと過ごせないから、それなりの階層なのかな。驚いたのはシーク教徒が地味に多かったこと、調べてみるとロンドンの工業地帯に接しているからだ。出稼ぎでやってきたシーク教徒が工場労働に従事している。
イギリスを語る上で、インド系の存在は欠かせないようだ。ロンドンでインド料理食べてみたい人、興味持った人、インド人と絡みたい人は訪れてみるといいかもしれない。
最初の方にヒンディー語と説明がありますが、それはクジャラート語の文字ですよ。
最初の方にヒンディー語と説明がありますが、それはクジャラート語の文字ですよ。
>जीさん
コメントありがとうございます。
ヒンディー語ではなく、グジャラート語でしたか。無知で失礼いたしました。ご指摘、ありがとうございます。