ガーナのケープコーストからコートジボワールのアビジャンへ向かいました。
2016年3月 1セディ=約30円 1CFA=約0.2円
はじめに
西アフリカ旅行最後の移動、ケープコーストからアビジャンへ。
この旅の移動で一番汗をかいて、ほこりにまみれたかもしれない。だけど着いた時の達成感はあった。
ケープコーストからアビジャンへは2つのパターンがある。
1つがSTCの国境エアコンバスでダイレクトで向かう方法、2つ目がトロトロ(ウォロウォロ)を乗り継いでいく方法だ。
前者は値段を聞いたところによると、40USD近くするみたいだが、後者は半額で済むという。
特に急ぐ旅でもないし、せっかくここまでローカルな移動手段で来たのだから、最後もこれで向かうことにした。
以下、詳細を紹介する。
【ルート】
①ケープコースト 06:30→08:00 タコラディ:トロトロ、9セディ(約270円)
②タコラディ 09:30→11:40 エルボ(国境):トロトロ、16セディ(約480円)
③ノエ(国境)12:35→13:45 アボワッソ:ウォロウォロ、1,300CFA(約260円)
④アボワッソ 14:00→16:00 アビジャン:A/Cバス、2,000CFA(約400円)
計:約9時間30分、約1,410円
ケープコーストからタコラディへ
ケープコースト(以下、ケープ)にはいくつかトロトロのステーションがある。
アクラやクマシから来たトロトロは「Tantri」という市街地に近いステーションに到着する。
しかしケープの西側、タコラディやセラコンディ、エルボなどへ向かうトロトロは「Pedu」と呼ばれる場所に行かなくてはならない。
「Pedu」はバスステーションよりかは、ただの交差点。市街地から5kmほど離れている。
タクシーなら5セディ(約150円)で行けると、地元の人が教えてくれた。
僕は宿泊していたオアシスの前からたまたま乗り合いタクシーがゲットできたこともあり、2セディ(約60円)で移動できた。
祝日の朝ということもあり、乗客は僕だけで、ほぼ個人タクシーみたいな感じだったけど。
Pedu近くになると「どこで降りる?」と運転手さんに聞かれる。
なので「タコラディに行くんだ」と言うと、トロトロが通る道路を教えてくれて、そこで降ろしてくれた。
ちなみに、STCのステーションもロンプラによるとPeduにあるようだ。またアクラ行きのフォードカーの乗り場もここにあった。
ちょっと歩きながら、トロトロを探すのだが、これがまた祝日の朝6時半でもトロトロは多い。
あっという間にタコラディ行きを捕まえることができた。メイツ(車掌)が「タコ」や「タコラディ」と叫んでいるので、分かりやすい。
6時半、ケープを出発。トロトロはタコラディへ向けて走る。Peduは始発ではなく、途中の道ということもあり、満席ではなくても出るのはありがたい。
途中の道について特に書くことはないのだが、朝方で助手席に座れたこともあり、涼しく移動できた。タコラディまでは9セディ(約270円)。
タコラディで乗り継ぎ
ケープを出て1時間半ほど、8時頃にタコラディ市内へと入る。ロンプラには1時間と書いてあったけど、結構飛ばして1時間半なので、1時間で着くのは難しいかもしれない。一応80km離れているけど、トロトロが常時80km出るわけではないし。
このトロトロはどこか別のステーションへ行くようで、運転手さんに「エルボ(国境)へ行く」と伝えると、適当なところで降ろしてくれた。
なのでエルボ行きに乗る人はメイツか運転手さんに伝えておくといいだろう。目印としては「Total」のガソリンスタンドがあるロータリーを越えたら、降りる。
交差点は「Liberation Road」と「Lorna Ave」。Lorna Aveを真っすぐ進んでいくとトロトロステーションがある。
ここからも行先はいくつかあるのだが、エルボ行きは一番奥にある。「エルボ?」「ボーダー?」と聞きながら進んでいくと、一台の青いメルセデスが止まっていた。
「エルボ?」と聞くと頷くので、助手席を確保する。しかしここで不安が、客が誰一人としてもいないのだ。そして来る気配もない。
トロトロは満席にならないと出ない。このバン、15,6人ぐらい座る場所がある。「仕方ない・・・」と思い待つことにした。ここで8時10分。
乗った後におっちゃんが教えてくれたのだが、エルボ行きのチケットは窓口で買わないといけないらしい。メイツ(車掌)がいないのだ。
バンの後ろにある窓口でチケットを購入。16セディ(約480円)。荷物代は別途ありそう。
>ちなみにこのバンの横にはアビジャン行きのフォードカーが止まっていた、エルボ行き以上に人が集まらなさそうなので、乗らないことをオススメする。
売り子からフライドライス5セディ(約150円)を購入し、朝ごはんとする。水のペットボトルも2.5セディ(約75円)で購入。
「そういえば、ピュアウォーター飲まなかったな・・・」と思いながらご飯を食べていると、何と人がどんどんと来るではないだろうか。
これには午前中待つことを覚悟した僕も、少しウキウキし始める。
そして、9時半、エルボ行きのバンは出発した。結局1時間20分しか待たなかったので御の字と言えよう。このときばかりは、乗るお客さんに対して感謝の気持ちを心の中で伝えていた。
タコラディからエルボ(国境へ)
タコラディからエルボまでは約1時間半の予定であった。
緑も深くなり、今まででは見なかった景色を見ながら、青いベンツは走り進めていく。
途中客の数人が「トイレ!」というので、5分ほどトイレ休憩をしたが、基本的にはノンストップだ。助手席で風も入っていたので、いつのまにか寝ていた。
目を開けると、バンはエルボの町へ入っていくところであった。エルボの町は小さい、バンは国境の手前で曲がり、駐車場に入っていく。
バンを降りると、「タクシー?」「アビジャン?」攻撃が始まるのだが、全部無視。「いらない」と言うと引いてくれるので、まだやりやすい。
曲がった交差点まで戻り、そのまま国境へと歩いていく。エルボの町は小さいけど銀行やATMはあるので、お金には困らなさそうであった。両替商も案の定いた。
ガーナ出国
ガーナのイミグレでは2つのことを行う。
① イエローカードチェック&体温検査
② 出国スタンプを押す
①イエローカード
道が少し分かりにくいのだが、案内や人に聞きながら、ガーナの検疫チェックのカウンターへ。
ここでイエローカードを提示し、体温を測る。そしてピンク色の紙に過去の病歴などを記入。
汗だくだったけど、36.4度と平熱で何か安心。
イエローカードも特に言われることはなく、そのまま通過。
②出国スタンプ
①のすぐ横のカウンターで出国スタンプを押してもらう。
入国の時に記入した同じ紙をもう一度書く。違いは「Departure」と「Arrival」のチェックするところだけ。それ以外は同じだ。
記入し、パスポートと一緒に渡す。カメラで写真を撮られて、パスポートをパラパラとめくられ、そのままスタンプを押してもらった。
質問や賄賂などは一切なし。
これでガーナ出国は完了。次はコートジボワール入国だ。
コートジボワール入国
ガーナとコートジボワールの国境は1kmぐらい離れている。歩けるのだがおばちゃんはタクシーを使っていた。
ガーナ側を出て、コートジボワールへ。免税店とかあるけど無視して道を歩いていく。どこが国境?と思っていたけど、橋を渡ったところに、コートジボワールの門があった。
そのまま真っすぐ歩いていき、「どこが入国審査だ?」と思いながらキョロキョロしていると、近くの人が「あそこだ」と教えてくれた。
駐車場みたいなところを越え、その横のちょっと大きい建物を越えたところ。細い路地を入っていかないといけない。
コートジボワールもガーナと同じように2つの審査がある。
①イエローカードチェック
②入国スタンプ
①イエローカード
まずはイエローカードチェック。アクラで出会った旅人から「コートジボワールは髄膜炎の予防が必要」と聞かれていたけど、特に指摘されることなく通過。
一応国境でも打てるみたいだが、賄賂を払うことも可能。僕はたまたまだったかもしれないので、今後通過する人は「髄膜炎」と念頭に置いておくといいかも。
②入国スタンプ
そのまま流れに沿っていくと、入国スタンプを押してもらう。席に座らされて、待っている間に色々やってくれた。
「どこへ行く?」という質問のみ。最初フランス語で聞かれて「あ、コートジボワール来たんだな」と実感。
特に賄賂など要求されることもなく、スタンプと紙に記入したら終了。
エルボに到着したのが11時40分、コートジボワール入国審査が終わったのが12時15分だったので、30分ちょっとで終わることができた。
ノエからアボワッソへ
ガーナ側の国境の町は「エルボ」だが、コートジボワール側の国境の町は「ノエ」と言う。
ノエも小さく、そのまま歩いていって、最初のT字路を左に曲がればウォロウォロ(ガーナで言うトロトロ)のステーションがある。
その道を曲がらず少し真っすぐ行けば、Ecobankがあるのでお金を引き出すことも可能だ。両替商もいるけどそこまで多くはない。
またアビジャン行きのタクシーの勧誘もいるけど無視しよう。
ノエからはアボワッソとアビジャン、2つのウォロウォロがあるけど、アボワッソ行きのほうが安くて、早く人が集まるので、こちらに乗ることをオススメする。
ウォロウォロに乗車しようとしたが、すでに満席ということで次の車に回されてしまった。ここでも助手席を確保。
とはいえ、20分ほどで人はすぐに集まり、8割ぐらい埋まったところで出発。途中で人を拾っていくようだ。
12時35分にノエを出発。ノエを出てすぐに検問があって、ポリスにパスポートとイエローカードをチェックされたが、特に何か言われることはなかった。他の客も同様。
というか、ナイジェリア以外で変ないちゃもんとかはなかったので、基本的には湾岸地帯はスムーズに行けると思う。
アボワッソまでは50kmちょっとで、道の状態も悪くはない。ただオンボロヒュンダイのバンなので、車がマックス50,60kmぐらいしか出ていないようで、距離の割には時間がかかった。料金は1,300CFA(約260円)。
結局バンがアボワッソに着いたのは、13時45分。1時間近くかかった。ウォロウォロはアボワッソのウォロウォロステーションみたいなところの近くに停車する。
アボワッソからアビジャンへ
アビジャン行きのウォロウォロを探そうとしたら、目の前にアビジャン行きのバス(AT Transport)があったので、それに乗ることにした。結構席も埋まっていてすぐにでも出発しそうな感じ。しかもエアコンとテレビ付きだ。アビジャンまで2,000CFA(約400円)。まあ安い。乗る前に購入する。
バスは14時には出発。一番前の席を確保。この移動、全部運転手の近くだった。
車内では最初、永遠と同じ音楽が流れていたのだが、途中で何かのイベントの映像に変わった。
冷房ということもあり、僕は途中途中眠りながら、テレビを見ていた。フランス語で何を言っているのかは分からない。
バスは16時頃、アビジャンの街へと入っていく。
グランバッサム、空港近くのロータリー、トレッシュビル、プラトーと経由してアジャメが終点であった。
僕が宿泊する「Banco Nord」はアジャメからウォロウォロで行けるので、個人的には好都合。
てっきりトレッシュビルが終点かと思っていたので、嬉しい誤算であった。
アボワッソからアビジャンまではちょうど2時間ほどであった。
おわりに
ケープからアビジャンまで乗り合いバスを乗り継いで向かった。
早朝に出て、到着が夕方と丸一日移動していたことになるけど、大きなトラブルもなく到着できたのは良かった。
ちょっと簡単に書いている部分もあるけど、参考になれば幸いだ。
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