2018年7月 10,000ルピア=約80円
ジャカルタと日本の支援
インドネシアでは様々な日本の支援が行われている。今でもJICAや民間企業が協力したプロジェクトが行われている。
特にジャカルタの地下鉄建設やJICAが大きく担っており、インフラ面は中国、韓国と共に東アジアは強いなと感じる。
ジャカルタの近郊列車に関しても、主にJR東日本が協力を行い整備されてきた。
車両提供だけではなく、技術面でも支援。保線完備や車両の定期的なメンテナンス、社員の心構えなど。インフラ構築に大きな役割を果たしてきた。
異国の地で日本の電車が走ってるというのはやはり気になるもの。ちょっと乗ってみることにした。
ジャカルタで活躍する中古車たち
ジャカルタの近郊列車は「KRLジャボタベック」(コミューター)と呼ばれている。
ジャボタベックは旧称なので、チケットには「Commuter」と記載。
ジャカルタ首都圏で運行しており、路線も多い。
あまり観光で使う場面はないかもしれないけど、旧市街のコタ地区の「ジャカルタコタ駅」とグランドモスク&カテドラルのある「Juanda」駅は結ばれているので、この区間だけ使うのも良いはずだ。
僕は何度か使ってたんだけど、その時の様子を紹介していきたい。
先ず電車に乗るには当然ながら切符が必要だ。
ここでは切符はなく、全てICカードに統一されている。
各駅に窓口、又は券売機があるのでそこで購入が可能。
デポジットは10,000ルピア(約80円)。初乗りは3,000ルピア(約25円)。
10キロごとに1,000ルピア上がってくるぽい。2,3駅なら3,000ルピアで行けてしまう。
慣れれば簡単なんだけど、少し面倒なのが、1回ごとにチャージしなければならないこと。
Suicaみたいにまとまてチャージは不可で、乗るたびに行き先分のお金を入れないといけない。
空いてる時ならいいけど、ラッシュや混んでる時は最悪。ここどうにかならないのかな。トランスジャカルタは出来ているのに。
僕はコタ駅近くに滞在していたので、コタ駅をよく利用していた。始発駅になるんだけど、路線によって発着ホームが違うので、乗り間違いには気をつけて。
ホームには点字ブロックも完備。JR東の指導かな。
日本の電車の高さとホームの高さが合ってないので、階段が所々にある。
ターミナル駅はこんな感じで、他の駅は普通に乗り降りできる。昔の名残か。
ボゴールまでも1本。10分に1本ぐらい走ってる。定時運行らしいけど、時刻表はどこにあるのか分からないので、気にしなくてもいいだろう。
東京に住んでると見慣れた車両がいっぱい。
埼京線。
千代田線。
有楽町線!?
他にも東急や東西線の車両も走っているようだ。コタ駅では見なかったな。
車内は冷房完備。一部古い車両は扇風機なんだけど涼しい。
席もふかふかなので、長く乗ってられる。
「ここジャカルタだっけ」と思う瞬間が何度もあった。完璧日本だよ。
消火器も完備。綾瀬なら千代田線だね。
先頭と最後部は女性専用車両になっている。
一部電車は1号車のみとか。ピンク柄のマークが貼ってあるので分かりやすい。
とりあえず先頭と最後部には乗らないのが良いかも。
警備員が車内は適宜巡回。
自動放送あり、車掌さんもいるので車内案内もあり。
東京メトロのは電光掲示版もあるから、次の駅も直ぐに分かる。
治安も良い。寝てる人いるぐらいだからね。
冷房効いていて、あの席なら寝るよな。気持ち分かる。
電車のグッズショップ
ネシアに鉄道ファンがどれだけいるか分からないけど、「Juanda駅」の北口にはグッズショップがある。
Juanda駅はグランドモスクとカテドラルの最寄駅。
ホームの端からは電車とモスクが融合した一枚も取れる。
グッズショップはモスク側の出口とは反対、北口に位置する。改札の外なので、外に出ないといけない。
中はそんなに広くはないんだけど、タンブラーやTシャツ、紙工作まで。電車の顔のストラップは20,000ルピア(約160円)とお土産に良さそう。営団と東急があった。
「C Corner」という名前。ここにも後2箇所にあるみたいだけど、ここが一番分かりやすい、というか立ち寄りやすいかも。
地図:
まとめ
簡単ながらではあるが、ジャカルタの電車について紹介した。
昔みたいに屋根に人が乗ることはないし、昔の行先幕があるわけでもない。かなり整備された形で運行されている。
これからどんどん変わっていくだろうし、2019年以降は中古車の導入を辞めていくようだ。
どうせ中国車両を使っていくだろうから、日本の車両が活躍する姿を見るなら今のうちに。