【サウジアラビア】リヤドの路線バスについて徹底解説。

2019年12月 1SAR=約30円

リヤドの街は地下鉄・BRTの整備が進められているが、まだ公共交通機関に関しては発達がしていない。
基本的には自家用車社会となるため、旅行者が移動するとなるとかなり不便に感じるであろう。
大方は「Uber」や「Careem」という配車アプリを使うことがメインとなる。
しかしながら、路線バスが何路線かあるので、目的地に近ければ使うことも可能だ。
今回はリヤドの交通機関と路線バスの乗り方について紹介したいと思う。

リヤドの公共交通機関

タクシー

街中で結構走っている。郊外だと少ない。
値段交渉制。僕はUberを使っていたので基本的に使わなかった。Uberでもタクシーが来るんだけどね。
ドライバーは出稼ぎ労働者が多く、パキスタンやバングラデシュが多かったかな。
4人ぐらいいる出稼ぎ労働者たちもタクシーを使ってるシーンを何度か見かけた。

地下鉄(建設中)

絶賛建設中の地下鉄。2019年末には開業とも言われていたけど、結局延期して2020年以降開業となっている。
地下鉄が出来ればリヤドのほとんどの場所にアクセスができる上に、空港や鉄道駅にも行けてしまうので、旅行者としてはかなり節約になるだろう。
サウジアラビアのことなのでいつ開業になるかは分からないので、長い目で見ていくしかない。
料金は未確定だが、1回100円ぐらいで乗れるようになるんじゃないかな。

BRT(建設中)

地下鉄と合わせて建設中。渋滞が多いリヤドでBRTが出来ると地下鉄と並んで早い移動手段として期待が持てる。
大きな幹線道路では駅も出来ている。地下鉄に比べて建設費用や設定が安易なので、早くできてくれないかなと思う。
リヤドの都市交通はパリと連携をして進められており、地下鉄駅から住宅街への路線バス網も整備される。
つまりは女性や子どもだけでも出かけられるように、という今後のサウジ社会の広がりが注目されるのだ。

乗り合いタクシー

恐らく旅行者で使うことは皆無であろう。リヤド市内の郊外を結ぶ乗り合いタクシー。
バトハー地区に乗り場があったけど、運転手が行先を連呼しているぐらい。ミニバンやピックアップトラックを使用している。

路線バス

現時点でリヤドで唯一と言える都市交通。SAPTCOというサウジのバス会社が運営している。
ICカードで乗車するシステム。基本的には出稼ぎ労働者が使うので、サウジ要素はゼロ。朝晩のラッシュは混むので出来れば避けたいところ。
路線バスについては以下に詳細を記していきたい。

路線バスの乗り方

そもそも路線バスがどこを走っているのか、という話になる。
SAPTCOに路線図があるんだけど、地図に線を描いてあるだけなので、初見だと把握がしづらい。
リヤドの地図が頭に入ると、この路線図もだんだん見えてくるようになる。

URL: https://www.saptco.com.sa/Buses/Transport-Services-within-Cities/Roads-of-Riyadh-City.aspx?lang=en-US

旅行者が使いやすいのは「9番」のバス(地図だと茶色)。
これはバトハー地区からキングダムタワーを結ぶ路線。起点はリヤド南のターミナル、終点はキングダムタワー奥の場所になるので、どちらも始発・終点ではないのでそこは気を付けてもらいたい。

またリヤドのバスは往路と復路で必ずしも同じ通りを走るとは限らない。そこも注意したいところ。

路線バスの車体

バスの車体は現在2種類。

1つがオレンジ色の中国・金龍製。

もう1つが緑白のMAN製。

前者はSAPTCO運営で6路線、後者は今後できるリヤド地下鉄の会社が運営している。1路線のみ(Al Haeerとリヤド南部)。

ICカード

先ずリヤドのバスは「Smart Card」と呼ばれるICカードが必要となる。
バス車内でドライバーから購入。SAR 10(約300円)でカード代はSAR 5になるので、SAR 5分が利用できる。
このカードはジェッダなどの他都市でもそのまま使えるので、払い戻しはできないけど通用度は高い。

バスは1回1.85リヤルが引かれる。と思ったけど地味に減るスピードが速いなと思っていた。
恐らく朝晩のラッシュ時は3.15リヤルが引かれているぽい。

ICカードは乗車時に運転手脇横の機器にタッチをする。チャージは車内で出来るし、たまにバス停にスタッフがいるのでチャージもできる。
5の倍数からチャージは可能。

乗り方・降り方

バスは前乗り・前降り。後ろのドアは開けない。何のための後方ドアだ。

バス停はあってないようなもの。なので道端で手を挙げたら止まってくれる。混んでると通過する。
また降りる場所も好きなところで出来るので、降りたくなったら運転手さんに「Bus Stop Please」と言えば降ろしてくれる。
女性の客は皆無だったので、女性一人だと奇異な目で今は見られるかもしれない。

ちなみにバトハー地区でキングダムタワー方面に乗る場合、この歩道橋前がバス停になっている。
ここ意外でも止まられるけど、暗黙の了解的な部分があるのでここで待とう。

地図:

バスの本数

バスはそんなに多くはない。前述の9番だと10分に1本ペースで日中は走っていた間隔。
ただ金曜は本数が減るので注意。また朝晩は混む上に渋滞にはまるので、結構つらい。
バス利用時は余裕を持って使おう。ちなみに車内は冷房が効いているので快適。

キングダムタワーへ行く

バトハーから9番バスでキングダムタワーまでは1本。渋滞がなければ20分ぐらい。
乗車はバトハー歩道橋前から乗り込み、キングダムタワーまで単に乗っているだけ。
キングダムタワー目の前だと降りれないことがあるので、降りるポイントしてはこの歩道橋前をオススメしたい。

この歩道橋前で降りれば、
・歩道橋からキングダムタワーを撮影できる
・キングダムタワーの全体写真を撮れる
という利点があるからだ。

1本中の道(Hanifa Valley St)に入り歩いていくとキングダムタワーの正面ゲートに到着する。
ゲートに入り左側がフォーシーズンズホテル、右側がキングダムタワー及びショッピングモールだ。

地図:この店の前が歩道橋

帰りのバスだが、往路と同じ通りは走らない。右の「Olaya St」を南下していく。

ただこの通りが絶賛地下鉄工事中。バスを止めるには工事現場と道路の間というかなり不便な場所で行う。
ショッピングモールの東側から出てOlaya Stまで出る車道を歩いていき、車とぶつからなそうな場所でバスを待つ。
個人的には不便な上に日陰もないので、ここはUberを使ってもらうのが確実だなと感じた。

まとめ

リヤドの都市交通はまだ発展段階である。
今訪れるとかなりバカ高い料金で都市内を移動しなければならない。しかしそれは仕方ないことだ。
現在のリヤドはバスで移動できるところは路線バスで、それ以外はUberなどの配車アプリを併用するのが確実であろう。そしてロスがない。
今後地下鉄が出来れば変わってくるだとうなと思う。未来のリヤドに期待だ。

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