2017年8月 1AZD=約65円
バクーのモスク
イスラム教徒が多いアゼルバイジャン。比較的寛容なバクーの街にもモスクはいくつもある。
中でもバクー訪問前に気になっていたのが、「Heyder Mosque」。バクーの写真を見ていたら、何かピンとくるものがあった。
恐らく日本語の個人記事で紹介するのは初めてだろう。
アクセス(行き方)
バクーの北、高台の住宅街の中に位置している。
地下鉄(緑線)の「Nasimi」駅から行くこともできるが、坂を上っていかないといけない。
一番簡単なのが路線バスを使うことだ。バスならモスクの目の前に到着するので、行き帰りも容易。
番号は「18番」。起点は旧市街の「Icheri Sheher」。地下鉄の駅近くから出ている。この辺がバス停。
始発の出発場所はこの辺。
18番に乗っていれば、30分ほどで到着する。18番は「Flame Towers」や「20 Yanvar」を経由していく。
モスクが右手に見えてきて、通り過ぎたところのロータリーが最寄り。
そこから坂を少し下ったところから敷地に入る。
帰りはそこから乗ればいいのだけれど、一旦終点まで向かい、そこで降りる。
そして18番の始発に乗る。料金は前のところで払っていれば、後続のバスで支払わなくても良い。上の写真が終点のロータリー。
また18番はエアコンが効いており、支払いは「BakiKART」のみ。0.2マナト(約14円)。「次の停留所は〜」みたいなアナウンスはない。降りる時はボタンを押す。乗る時は停留所に立っていれば止まってくれるけど、僕は通過されたら嫌なので手を出してた。
18番は朝から晩まで5,6分に1本のペースで走っているので、かなり使い勝手は良い。「20 Yanvar」を通過するけど、そこのマーケットはローカルで面白そうだった。またソ連風な建物もあり、好奇心を掻き立てる。
地下鉄の「Nasimi」駅からも行くことができるけど、坂を上っていかなければならない。
18番は「20 Yanvar駅」や「Inshaatchilar」駅の前を通るので、バスの方が楽して行ける。
朝のHeydar Mosque
最初は陽が出ている間に見ておこうと思い、朝方訪れることにした。
敷地は24時間空いてると思われ、誰でも立ち入ることは可能。
バスを降り、誰もいない敷地内へと入る。
「これが…」と思わず唸ってしまった、美しい。久々に美しいモスクを見た。
2014年12月に大統領命令で建てられた。まだ3年も経っていないので新しい。なので綺麗。
大きさもそうだし、色合いが素敵だ。青空と似合う。太陽が差してることもあって、赤茶色に色が広がっている。
工事中ということもあって、階段の上に入ることはできない。あくまでも外からの眺めのみ。中に入ることもできない。
中も美しいのだろうけど、この外観だけでも個人的には見る価値はあったなと感じた。
日を遮るものはない。だけど高台にあるので風が通る。カスピ海から吹き付ける風が涼しい。
誰もいないので独り占めした気持ちになる。ベンチに座り、ボーッと眺める。
歴史のあるモスクも素敵だが、このようなデカいモスクも好きだ。
良き時間を過ごし、モスクを後にした。
夜のHeydar Mosque
夜はライトアップされてるというので、再び18番に乗って、モスクへ。
周囲が暗い中、モスクが光り輝いている。黄金モスクのようだ。
昼と変わって、夜は市民たちの憩いの場。
家族で散歩したり、友達同士で話し合ったり、子どもが走り回ったり。市民の生活の一部となっている。周りは住宅街だもんな。
そんな中、アジア人がカメラを出して写真を撮りまくる姿は滑稽に見えたはずだ。
昼間ら分からないけど、夜になると噴水も。噴水越しに見るモスクは、まるでテーマパークにいるかのよう。
家の近くにあったら毎日行ってるだろうな、モスクが好きな僕からしたら、この存在は素敵だと思う。
光り輝くモスク、昼とは違う姿に魅了された。
ミナレットは前の2つのみがライトアップ、後ろは消してるのか付いてないのか。
多くの人にこのモスクを知ってほしい反面、観光地化され過ぎては欲しくないなと。
どこも宣伝してないし、そもそもバクーに行く日本人が少ないから、問題ないかな。
大統領命令で建てられたモスク。建ててくれてありがとう、と伝えたくなる。
このモスクを一目見たかった、バクーに来て良かった。
まとめ
バクーの「Heydar Mosque」を紹介した。
ローカルな雰囲気、美しきその姿は見るものを圧倒させる(だろう)。
勿論アブダビのモスクやイスタンブールのブルーモスクなどとは比べものにならないはずだ。
でも普通の?モスクとしては、素敵なのではないかと思っている。
アクセスも容易なので、一目見に行ってみてはどうだろうか。
地図: