2016年の2-3月に西アフリカを横断した。
あれから3年経つけど、西アフリカについてまとめた記事を書いていなかった。
恐らく僕のルートは横断ではベターな形になると思うので、是非参考にしてもらえればと思う。
ただ、結構情報が変わりやすいところ。
数年前の情報が1年前には変わっていて、でも今は数年前と同じことに戻っているケースというのがある。
なので「参考」程度にして、実際に訪れて諸々感じてみてほしい。
ご飯や物価、宿は大きな変化はないけど。ダカールも空港移転したのに僕のブログは旧空港のままという。
ビザに関しては最新版にしているけど、よく必要書類は変わるから必ず申請前にホームページでチェックして。
旅の準備
西アフリカは卒業旅行だった。
大学生活は「旅」と言える程、多くのところに行かせてもらった。その集大成が西アフリカだったのだ。
五感だけではなく六感を研ぎ澄ませながら。時に緊張し、時にリラックスし。自分の中で記憶に残り、今でも特に情景が浮かんでくる場所。
西アフリカは情報が少なくハードルが高いと思われている。
実際はそこまで過酷な場所ではないけど、東南アジアとは違ってインフラ面が遅れている部分もあったりする。なのでここに情報を諸々紹介したい。
ちなみに地球の歩き方は出ていないので、ネット又はロンプラの西アフリカ版を参考にしていた。
前もって航空券について触れておきたい。
日本から直に西アフリカに行く場合はかなり単価が高い。
ダカールやアクラ、ラゴス、アビジャンという大きな都市がゲートウェイとなる。
そもそもの航空券価格が高く設定されているので、安くても15万ぐらいする場合も。
中東のエミレーツやカタール、ターキッシュは高いケースが多々。
だいたいはエチオピア航空が該当したりする。
価格を抑える方法としては2つ。
1. 欧州経由
2. アジア経由
1に関しては欧州まで飛び、そこから別のフライトで飛ぶ方法。
僕はスペインとセットで西アフリカまで訪れた。スペインまではカタール。
欧州行きは日本からだと10万以下で取れることも多く、かなり安い。
欧州から西アフリカの往復はだいたい5万以上。それでも日本から直で行くより安くなる。
欧州から西アフリカに飛ぶ航空会社としては、
カサブランカ経由のロイヤルエアモロッコ、
ブリュッセル起点のブリュッセル航空、
マドリード起点のイベリア航空、
リスボン起点のTAPポルトガル航空 となる。
他アフリカ系の航空会社もある。エールフランスやルフトハンザなどもあるけど、単価がこちらは高い。
ロイヤルエアモロッコやTAPが現実的かな。経由便となるけど往復で取ると良い。
2のアジア経由はソウルやバンコク、香港などを経由しよう。
ここらまではLCCで行ける。そこからケニア航空やエチオピア航空、他中東系を使おう。
バンコクや香港は比較的単価が安いケースが多いので、見てみると良い。直行便より経由便が安い。
時間がない人は高くても経由が少ない手段で買うのが良いだろう。
余裕がある人は欧州かアジアに飛んで西アフリカINするのが良いかもしれない。
旅の予算
西アフリカは地味にお金がかかる。
物価はさほどなので、移動費や食費は抑えられる。だけど宿が少ないので高いのとビザでお金がかかるので、出費としてはそれなりと考えておいた方がいい。
僕の出費を紹介出来ればいいんだけど忘れてしまった。
平均的な予算を記載したい(国によって前後あり)(通貨単位が違うので日本円で記載。
食費:約40~300円(食べるもので前後)
水:約15~30円
移動費(ミニバス/バス):約20~50円
移動費(バイタク):約50~100円
宿:約1,000~10,000円(自身が宿泊した宿。最低でも1,000円以上はする)
アイス:約30円(FanYogo)
コーラ/スプライト:約70円
僕が出費していた一部より計算。
基本的には「宿」「食費」「移動費」ぐらいしか使わないと思う。
僕はお酒・タバコをやらない人間なので、酒代は知らない。
こう見るとかなり物価単位は安く見える。
宿代も場所によるけど、コトヌーの宿は1泊1,400円ぐらいとお安め。
ただ皆無のところもあるので、メリハリを付けることが大切じゃないかな。
比較的治安が良いところは安め、悪いところは少し高くても安全の宿に泊まるみたいに。
1日の生活費は2,000円以下の日もあった。宿代を除くと500円ぐらいの時も。
食費がかなり安い。食については後述で紹介したい。
飲み物も安いし、街中の移動も押さえられる。
飲み物はペットボトルで購入していたけど、当然コーラやスプライトはビンが安い。
また街中の売り子が販売しているような袋入りの水の方が安い。ただ環境面や持ち運びを考えるとどうかな?と思ってしまう。
ちなみにスーパーより街中の売店の方が安いということもあるので、そこまでスーパーに意識する必要はない。というかスーパーそこまで多くないけど・・・。
移動は現地のミニバスや路線バスを使うと安い。若しくはシェアタクシー。
個人タクシーは高い、というか高く吹っ掛けられるケースがある。
なので空港はタクシーを使ったけど、都市と都市の移動や街中の移動は公共交通機関を使っていた。
街中の移動はミニバスとかなら30-50円ぐらいだし、バイタクでも100円以下なので使いやすい。あまりこういうところではぼってこない。てかぼられても50円とかなので気付いていないと思う。。。
ビザ
西アフリカではセネガルを除いてビザが必要となる。
ベナンのE-VISAやトーゴのアライバルビザという手段もあるが、大半は大使館に出頭をして取得が必要。
周辺の国で取得することもできるけど、時間がない場合は日本で取得していくのが良い。
難しそうだけど意外と簡単なのでトライしてみて。お金さえ払えば取れるわけではないんだけど。
ナイジェリア
ナイジェリアビザは神谷町の大使館で取れる。
書類さえ揃えば比較的簡単に取得できるけど、少し観光ビザは厳しい。
というのも後輩が取得しようとした際に、「英文理由書」で詳細に内容を書くように言われたそうだ。
僕の記事でもナイジェリアビザに関して記載した内容があるけど、理由書はより詳細に記載が欲しい。
観光ビザ:シングルのみ
パスポート残存:申請時6ヵ月以上
滞在可能日数:90日間(延長なし)
有効期間:発行日より3ヵ月有効
代金:4,000円(銀行振込:手数料216円は自己負担)
申請日:月/水 09:00~11:30
受領日:水/金 14:00~15:30 ※申請して翌々日に受領
URL: http://www.nigeriaembassy.jp/nigeria_j/visasection/index.html
・証明写真:2枚(サイズは縦4.5cm×横3.5cm。カラーのみ)
・往復予約済航空券(航空(旅行)会社発行の予約確認書でも可)
・英文預金残高証明書(残高¥200,000以上あるもの)
・ホテル予約確認書
・英文理由書(訪問先、観光の理由を記入し、本人がサインしたもの)
申請書はHPからダウンロードして作成。
航空券はeチケットでOK。僕みたいにベナンに陸路で抜ける人は、抜ける国のビザがあればOK.
また自分自身で旅程表を作成し「ナイジェリアを必ず出る」旨を示さないといけない。
英文残高証明書は銀行で英文の残高証明を発行してもらう。銀行によるけど600円ぐらいで出してくれる。
ホテル予約確認書はbooking.comなどの予約確認書でOK。
英文理由書は僕がブログに記載したものより、より詳細な内容を書かないといけないみたい。場合によっては面接もある。
ベナン
パスポート残存:申請時6ヵ月以上
滞在可能日数:シングル30日(他設定あり)
代金:8,000円
URL:https://evisa.gouv.bj/en/
ベナンは今まで大使館で申請できたけど、今は外交・公用目的のビザのみ申請が可能となる。
観光や商用ビザは電子ビザに切り替えられたので、上記のURLからポチポチと申請をしていく。
パスポートを預けることもないし、写真なども不要。比較的簡単に取得が可能だ。
噂だと空港でアライバルが取得できるのではないかという情報があるけど、確実ではないので止めたほうがいい。
そもそも不正確な情報だとフライトに乗ることができないので、確実に渡航したい人はE-VISAを取得していこう。
トーゴ
パスポート残存:申請時3ヵ月以上
滞在可能日数:90日間
有効期間:発行日より90日以内
代金:8,500円(シングル)/11,000円(マルチ)
申請/受領:10:00~12:00(平日) ※申請は3日前までに予約が必要
申請期間:3営業日
URL:http://ambatogojapon.net/
・申請書:1枚(申請書に記載した入国日が査証に明記される)
・証明写真:2枚(縦4.5cm×横3.5cm。カラーのみ。背景は無地で薄い色。正面上半身。脱帽)
・招聘状:1枚(個人宅に滞在する場合、宿主からの招待状オリジナル/ホテルに滞在する場合、ホテルの予約証明書)
・英文残高証明書:1枚(3ヵ月以内に発行されたもの。十分な滞在費を所持していることを証明できること)
・英文宿泊予約証明書:1枚(団体旅行に参加の場合、団体旅行の参加証明書で可)
・イエローカード
トーゴはアライバルビザがあるので、僕は現地取得にした。
アライバルの場合は最大7日以内。空港でも取得ができる。国境ではCFA(10,000CFA=約2,000円)で支払いができたけど、空港ではUSドルでの支払いも可能。
8日以上滞在するならば、入国後に延長手続きを取るか、事前に大使館でビザを取得しておくのが良い。
ガーナ
パスポート残存:申請時6ヵ月以上
滞在可能日数:シングル(1-3ヶ月)/マルチ(3ヶ月/6ヶ月/1年:1回の滞在期間は入国審査官の判断。入国後に延長可。)
有効期間:発行日より3ヵ月以内に入国
代金:9,440円(シングル)/11,000円(マルチ)(銀行振込:手数料216円は自己負担)
申請&受領:
火曜申請(10:00~12:30)→木曜受領(10:00~12:30)
木曜申請(10:00~12:30)→火曜受領(10:00~12:30)
火曜申請は同じ週の木曜受領、木曜申請は翌週の火曜受領。
※追加料金¥3,000の支払いで、当日16:30受領可。
URL:http://www.ghanaembassy.or.jp/jp/consular_section/visa-tourism-jp.html
・写真1枚(縦4.5cm×横3.5cm。裏に旅券と同じサイン)
・往復予約済航空券(航空(旅行)会社発行の予約確認書または日程表でも可)
・申請書(折曲厳禁)
・個人履歴用紙
・イエローカード(原本)
※18歳以下の人が観光、知人訪問をする場合、親権者からの英文保証書も必要。
ガーナは西麻布の大使館で簡単に取得ができる。
大使館のHPから申請書と個人履歴用紙をダウンロード。
後は写真とeチケット、イエローカードを提出するだけ。写真は昔は4枚だったけど今は1枚で良い。
銀行振込でその振込証明を提出する。
僕は陸路入国&陸路アウトだった。
だけどその場合は自分で作った旅程表を提出で良かった。トーゴとコートジボワールのビザがなくても良かったので、比較的取りやすいと思う。
火曜申請の場合はその週の木曜、
木曜申請の場合は翌週の火曜日に受領。だけど3,000円多く支払えば即日発給となる。
気を付けて欲しいのが発給日から3ヶ月有効なところ。
早く準備で取得してもそれまでに入れないと意味がないから、特段予定がなければ1ヶ月前に申請するのがベスト。
コートジボワール
パスポート残存:申請時6ヵ月以上
滞在可能日数:3ヶ月以内
有効期間:発行日より3ヵ月有効
代金:58ユーロ(クレジットカード払いのみ)
申請: 9時~11時45分(平日)
受領: 9時~11時45分(平日)
URL:https://snedai.com/energie/
・写真1枚(縦4.5cm×横3.5cm)
・往復予約済航空券(航空(旅行)会社発行の予約確認書または日程表でも可)
・英文ホテル予約確認書
・英文銀行残高証明書
・申請書(上記URLよりダウンロード)
・支払い証明書(上記URLより支払いし証明書を印刷)
・イエローカード(原本)
コートジボワールビザは2つの申請方法がある。
1つは「大使館申請」2つ目が「E-VISA」だ。
前者は陸路で入国する際、後者はアビジャン空港で空路で入国する際適応となる。
勿論空路入国でも大使館申請は可能だ。
E-VISAは上記URLから情報を入力していく。
パスポート、eチケット、ホテル予約確認書をアップロードする。
その後クレジットカードで支払い。翌日以降に確認書が届くので印刷して持参するだけ。
僕は陸路入国なので大使館申請を行った。
コートジボワールビザは写真撮影と指紋採取を行うので、本人申請と受領が必要となる。
僕が実際に申請した流れを記載したい(HPのレイアウトは異なるが流れは同じ)。
若干E-VISAサイトの信用性が低いように見えるが立派な公式サイト。
このHP内で殆ど解決してしまう。英語なので少し難易度が高いように見えるけど、翻訳進んでいけば大丈夫。
ビザ代は返金不可になるので入力は気を付けて。
セネガル
パスポート残存:申請時6ヵ月以上
滞在可能日数:90日以内
セネガルは無査証で入国が可能。なのでパスポートだけで訪れることが可能。
西アフリカのルート
2016/02/21(日) バルセロナ(QR:HND→DOH→BCN)
2016/02/22(月) バルセロナ
2016/02/23(火) バルセロナ/機内泊(AT:BCN→CMN→LOS)
2016/02/24(水) ラゴス
2016/02/25(木) コトヌー
2016/02/26(金) コトヌー
2016/02/27(土) コトヌー
2016/02/28(日) ロメ
2016/02/29(月) アクラ
2016/03/01(火) アクラ
2016/03/02(水) クマシ
2016/03/03(木) クマシ
2016/03/04(金) アクラ
2016/03/05(土) ケープコースト
2016/03/06(日) ケープコースト
2016/03/07(月) アビジャン
2016/03/08(火) アビジャン
2016/03/09(水) アビジャン
2016/03/10(木) ダカール(KQ:ABJ→DKR ※今の空港コードはDSS)
2016/03/11(金) ダカール
2016/03/12(土) ダカール
2016/03/13(日) ダカール
2016/03/14(月) ダカール
2016/03/15(火) ダカール
2016/03/16(水) ダカール
2016/03/17(木) ダカール
2016/03/18(金) ダカール/機内泊(IB:DKR→MAD)
2016/03/19(土) マドリード
2016/03/20(日) マドリード
2016/03/21(月) マドリード
2016/03/22(火) マドリード/機内泊(QR:MAD→DOH→HND)
2016/03/23(水) 帰国
僕は前述の通り、スペインから西アフリカを往復した。
ナイジェリア→ベナン→トーゴ→ガーナ→コートジボワール→セネガルという順に移動した。
コートジボワール→セネガルはフライトを使用したけど、他は全て陸路移動。
比較的安全な湾岸部を移動した。
ギニアやシエラレオネなどは時間の都合上行けなかった。ガンビアもセネガルから行こうかと思っていたけど、体力的に暑さで疲れていたのでダカールでのんびりしていた。
湾岸部はまだ良いけど、内陸部になると注意しないといけない。
外務省やUKの渡航MAPで真っ赤になっているところがある。今でもテロ行為がある場所も。
実際に訪れた人は「大丈夫だよ、安全」というかもしれないけど、それはたまたま。
勿論湾岸部も何もなかったのだけれど、リスクという面では内陸部のほうが高い。
興味本位で気軽に行くような場所ではない。
本当にそこに行く理由はあるのか?
そこに行くことで得られるものは?
そこをしっかりと考えてみてほしい。バンコクや台北みたいな場所ではない。
日本では情報が少なく、まだドメスティックな部分もあるエリアもある。
ちなみに現地の移動では夜行バスが殆どない。そのため日中移動となるので、移動で1日つぶれることが多い。
シェアタクシーなども人数が集まらないと出発しないので、そこも考慮しながら移動して。昼だと遅いことも。朝から動こう。
移動方法については先行記事を参考してみて。
▼ラゴス(ナイジェリア)→コトヌー(ベナン)
▼コトヌー(ベナン)→ロメ(トーゴ)
▼ロメ(トーゴ)→アクラ(ガーナ)
▼アクラ(ガーナ)→クマシ(ガーナ)
▼アクラ(ガーナ)→ケープコースト(ガーナ)
▼ケープコースト(ガーナ)→アビジャン(コートジボワール)
西アフリカで気をつけること
西アフリカのイメージはどうだろうか。
未開の地、秘境、分からない。多分あまり考えたことがない人も多いと思う。
西アフリカは行くと分かるが、発展しているところも多い。
そして「西アフリカ」と一括りにしているけど国ごとで全くカラーが異なる。これは他のアフリカの国でも言えるんだけど、当地に訪れればその違いなどがはっきりと分かるだろう。
ちなみに交通事故も気を付けてほしい。これは運だけど。
暑さ
個人的に一番キツかったのは暑さ。
以下に紹介することは避けられるというか対策できるし、何とかなる。
なんだけど気温は避けられない。かなりキツい。
湾岸部と内陸部で気候が異なるんだけど、多くの人は湾岸部に行くことになると思う。
日中は30度を超えることもあるけど、25-30度ぐらいの間。キツイのは蒸し暑さ。
そして部屋に熱がこもることによる寝苦しさ。
東南アジアも同じように暑いんだけど、東南アジアは冷房がある施設が多いし、エアコン付きの宿も安いから暑さから簡単に逃れられる。
しかし西アフリカは冷房施設が少ないし、エアコン付きの宿となるとかなり割高になる(そもそも宿のコスパがよくない)。
日中に暑い中歩いて宿帰っても、さほど涼しくないのは身体に堪える。
最後のアビジャンでは安全対策も含めてエアコン付きのホテルに宿泊した。それだけでどれだけ心が救われたか・・・。
あとダカールは年間を通じて温暖なので、過ごしやすい。オアシス度が際立つ。
じゃあ暑さをどうするかと言っても、どうしようもない。
エアコン付きの宿に泊まるか、涼しい恰好をするしかない。なんだけど後述の通り、マラリアにも気を付けないといけないので、薄着もうーんという感じ。
ケープコーストでは暑すぎて外のハンモックで寝ていたことがあるんだけど、ダニが多くてつらかった部分がある。
なので西アフリカが体力を消耗するのは暑さなんだなと思った。涼しければまた違った印象になったと思う。
賄賂
「西アフリカ=賄賂」のイメージがある。実際そういうところもあるんだけど、僕のルートでは2回だけ要求されただけ(しかもナイジェリア出国時だけ)。
ナイジェリア出国時にイエローカードにおいて髄膜炎ワクチンを打っていないことで500円程度支払った。単価は安い・・・。
ナイジェリアも汚職撲滅に努めているのでその成果があるんだと思う。大統領選の結果でどうなるかわからないけど。
他のベナンからコートジボワールも比較的穏やかだった。ギニアとかは話が違うだろうし、バイクやチャリダーの方も違った印象になるかもしれない。
とりあえず賄賂は断れる。だけど場合によっては払って通過したほうが楽なケースもある。
地元の人も支払っていることが多い。なのでタイミングを見極めるしかない。500円で1時間拘束されるか、その場を逃げ切るか。旅していると「意地でも払うか!」と思うんだけどね。
蚊
マラリアにかかる可能性のある西アフリカ。
滅茶苦茶意識しない方がいいけど、だからと言って対策しないのは宜しくない。
幸い僕は旅行期間が長くないので発症はしないけど、かかる人もいるはずだ。
とりあえず現地の薬局で蚊よけのクリームを買って使っていた。日本の虫除けスプレーだと効果がない事もある。
そのため現地の虫には現地の薬だ。とは言っても蚊除けクリームはイタリア製だったけど。
薬局に言って相談すれば出してくれる。1,000円以下なので対策と思えば安いだろう。
虫除けクリームは匂いも臭くなかったし、滑らかななクリームで手や足に塗っていた。なんだけどムラがあると隙を突いてくる蚊さん、刺されることもあって寝苦しさと合わせて辛かった思い出もある。
宿には蚊帳があるケースも。あっても網の破れているところから華麗に侵入しているから結局は刺されるし、寝相が悪くて蚊帳と身体がくっ付くと蚊帳の上からぶっ刺してくる輩もいるから、どんな時もクリームとか塗っておいた方が良い。
フランス語と現地語
西アフリカ諸国では植民地の関係からフランス語を使う国が多い。
僕が訪れた中だと、
ナイジェリア・ガーナ:英語
ベナン・トーゴ・コートジボワール・セネガル:フランス語
と滞在の大半はフランス語だった。他にもフランス語を使う国は多いので、ある程度のフランス語を覚えておくと旅も楽になってくる。
このフランス語の国々では英語は殆ど通じない。
もう少し余裕があれば各現地語を覚えるとより深みも増すんじゃないかな。僕はそこまでキャパは広くないので覚えることはできなかったけど、現地に住む日本人の方は駆使している人も居て、信頼関係を築いていたように見えた。
Combien?:いくら?(コンビアン?)
arrêt de bus:バス停(アレ ドュ ビュス)
Je voudrais aller à ●●.:私は●●へ行きたい(ジュ ヴドレ アレ ア ●●)
Je voudrais aller ici:私はココへ行きたい(ジュ ヴドレ アレア イスィ)
Prochain carrefour s’il vous plaît.:次の交差点でお願いします。(プロシャン カルフール シルブプレ)
Prochain arrêt s’il vous plaît.:次のバス停でお願いします。(プロシャン アレ シルブプレ)
実際に現地で使っていた表現だ。
しっかりとしたフランス語は習っていないので、めちゃくちゃな部分はあるし、かなり簡略化してるところもあると思う。
でもまずは「伝える」という部分が大切なので、これを機に派生させていただきたい。
また「ボンジュール」(Hello)、「メルシー」(ありがとう)、「シルブプレ」(please)は必ず伝えよう。
声をかける時は「ボンジュール、マダム(or ムシュー)」や「Excusez-moi, マダム(or ムシュー)」ということを心がけたい。
写真に注意
どの国でもそうなんだけど、特にアフリカ諸国は写真撮影に気をつけてほしい。
空港や軍事施設などは撮影不可なことが多いし、街中でもNGを出されるケースが多い。警官に見られるとお金を要求されるという話も聞いたことがある。
街中の人も安易にとは言えない。市場は注意したくて、おばちゃんとかは嫌がる人も多い。気を使おう。ただでさえアジア顔は目立つ。
とは言っても「写真撮って!」と言われるケースも多い。僕はそこまで写真希望を言われることがないんだけど、西アフリカはまあまあ多かった。馴染みやすいというか、人懐っこさをよく感じたな。
持っていって良かったもの
大抵のモノは現地でも手に入るので、そこまで持っていって良かったものはなかった。
そもそも僕の荷物が服ぐらいしかないので、参考としては弱いかもしれない。
ただうちわは持参して心から良かったと思う。冷房がない部屋や移動中のトロトロとか大活躍。大きいのはかさばるので、小さいうちわが1つや2つあると少し助けられるかも。
訪れた国について
街歩きの様子は各記事を見てもらえれば分かるので、簡単に国(都市)について紹介しておきたい。
ナイジェリア
ナイジェリアは経済大国ということで、卒業前に行ってみたかった国。ナイジェリアというかラゴスに訪れてみたかった。
僕が訪れた16年の初旬はまだイスラム過激派が主に活動していたタイミングだった。
なんだけど、活動しているエリアが北東部とかなり小規模である上、勢力も縮小していた頃。
おまけにこれだけ長くラゴスや南部(キリスト教徒が多いエリア)に入ってきていないので、その辺は大丈夫だろうと踏んでの入国だった。
そもそもボコハラムよりも純粋にラゴスの治安を気にしないといけなかった。
日程の都合上1泊と短い滞在だったが、大きなトラブルはなかった。
とはいえラゴスの街歩きは気を張ったし、途中乗車したBRT(冷房付き)ではホッとした事を覚えている。
ラゴスはYMCAが安いという話を聞いていたがそもそも営業しているかも定かではなかった。
嫌な思い、怖い思いはしたくないので、1万近く払って治安が良いエリアのホテルに宿泊。そこは警備員付きで安心して泊まれる場所で良かった。エアコン付きだったので寝苦しさもゼロ。
写真を交えながら紹介していきたい。
↑ 路肩の様子。ゴミが平気で捨てられている。殆どがペットボトルや食べ物のプラスチック。かなり汚いし衛生的によくない。夜を歩くことはないと思うけど、万が一歩く時はこういう溝に気を付けてほしい。
↑ ラゴスの車事情。殆どが日本車。SUVとセダンがメイン。大きな車が多いかな。アメリカぽい。
↑ ラゴス島。アジア系が自分しかいないと思うほど。女性は民族衣装を着ている。若い女性はジーンズとか。男性は殆どがポロシャツとジーンズかな。荷物を頭に乗せるのは世代関係ない。
↑ ラゴスのBRT。中国・宇通客車製。冷房が効いていてとても素晴らしいバス。
↑ Lagos島のTBS。バスターミナル。左の列はBRTを待つ列。アフリカに来て思うのは「列」はキチンと守るんだなと。
↑ BRTは乗車前にチケットを購入する。発車近く・列が少なくなると「我先に」という状況に。アフリカらしくて好きですよ、遠目に見てる分には。
↑ ぶっかけ飯。半屋台・半食堂。好きなご飯を選ぶ。単価が低いから食べたいものを食べよう。結構ナイジェリア料理は辛いものがあるので、そこは気を付けて。奥のおっちゃん、素敵な笑顔。ナイジェリア人は気さくな人が多い。
↑ ラゴスのラグーン沿いにはスラム街が建ち並ぶ。水上にある家も。かなり広範囲。興味本位で近づくのはNG。マフィアいるし。
↑ 車社会のラゴス。1,300万人が住んでいる。2025年には1,500万人を超す勢い。なので朝晩は渋滞が酷い。余裕を持って移動しよう。
↑ ラゴスのミニバスはほとんどが黄色いVW。車掌さんが箱乗りしていて行先を連呼している。とりあえず行きたい場所を聞くと頷いてくれるので乗り込もう。
↑ 中国企業が鉄道インフラプロジェクトに取り掛かっていた。今進捗はどうなっているんだろうな。
↑ ラゴスからベナン国境までの道中。今見ると「うおー」となるけど、その時は「あーまたか」と特に何も思わなかった。
ベナン
ベナンは治安の良い国一つ。
縦に長い国で僕はコトヌーしか訪れていない。
旧英のナイジェリアから旧仏のベナンに入って「植民地が変わるとこうも違うのか」と感じたのは覚えている。この雰囲気を味わえただけでも国境越えの価値はあった。
話を戻すと僕は西アフリカに来て数日で疲れていた。気疲れというか暑さで少しやられていた部分もある。
そんな時にベナンの中華は回復させてくれた。
あとベナンやトーゴ、ガーナに訪れる人は是非食べてもらいたいのが「FanYogo」というアイス。
国でフレーバーが違うんだけど、ベナンはヨーグルト味(標準)。
街中でパフパフ言いながら歩き売りしている。暑い中でこれを食べると意識が回復するレベル。甘いので水は欲しいんだけど、見かけたら買ってみて。
↑ これがFanYogoのアイス。
↑ ラゴスでは車社会だったけど、コトヌーはバイク社会。バイタクが滅茶苦茶多い。黄色い服着ているのは全部バイタク。東京でタクシーを捕まえるよりも捕まえられそうなぐらい。皆ヘルメットしているでしょ。客はノーヘル。
↑ 2016年2月末は大統領選のキャンペーン中だった。街中には候補者のポスターが張られ、爆音を鳴らして支持者がトラックで街中を走りまわっていた。このパトリス・タロン(Patrice Talon)が現大統領。
↑ こういう車を見ると「あー自分は今アフリカの大地にいるんだな」と感じる瞬間。
↑ ベナンからトーゴへの道。ガソリンスタンドではなく露店ガソリンスタンドにて。危ないよね。
トーゴ
小さなロメの街。1泊しかせず。
ブードゥー教マーケットが有名だけど本当に興味がなかったので行かなかった。今も後悔はしていない。
ロメにも中華が増えてきているけど、コトヌーで食べたので行かなかった。
海岸沿いを散歩するのが良いけど、夜は波が高くなるので砂浜には入らない方が良い。また涼しいからと言って砂浜で寝てると溺死すると思うから気を付けて。
海岸沿いでもFanYogoパフパフはやってくる。でも欲しい時に限って来ないんだよね。
↑ ロメの露店。ここでぶっかけ飯を食べていた。だいたいぶっかけ飯を運営するのは女性。衛生状態はお世辞にも良いとは言えないけど、特に壊すこともなかった。運が良かった。
↑ ロメのカテドラルとマルシェ。服の掛け方や雰囲気がアフリカ。
↑ ラゴスやコトヌーでは海を眺めなかったが、ロメは海岸沿いに位置している。夕方になると気温も落ち着き、多くの市民が海岸沿いへ。砂浜は綺麗とは言えないけど、ボーットする人や水浴びをする人、スポーツをする人などにぎやかな雰囲気になる。
↑ ロメからガーナ国境への道中。こういう手書きの感じがアフリカぽいよね。好き。
ガーナ
ガーナでは現地在住の方にお世話になった。
アクラ、クマシ、ケープコーストに滞在。
ラゴス同様に南ア資本のショップライトがあった時は思わず感動。
アクラは大きな都市なので移動に少し時間がかかる。
ボリュームあるご飯だと「フライドライス」というのがあって炒飯みたい。実際は違う感じなんだけど。チキンと野菜が入っていて、ぶっかけ飯の倍ぐらいするんだけど美味しかった。
ガーナもまあまあ国土が広いので湾岸部と内陸部で性質が異なる。内陸部は朝晩は冷えてくる。なので少し気が楽ではあった。
アクラとクマシは赤いVIP社のバスがエアコンが効いていて良い。ノンエアコンなら他も全然あるんだけど300円程度の差なので、AC付きにありつける方が身体もさほど疲れない。
↑ トーゴ国境からアクラまでの道。西アフリカは共通している部分があるけど、売り子が多い。ここはサービスエリアなんだけどバスが着いた途端にうおーとやってくる。皆女性。たくましい。
↑ ガーナでも「FanYogo」。ストロベリー味。
↑ アクラの路線バス。ガーナカラー。
↑ アクラモール近くのマンション。駐在員さんとかが住むマンションみたい。アクラでも一番良いとか?
↑ Jacky Chan.
↑ ガーナもこんな感じ。Pure Waterていう袋入りの水が売られていて、皆すぐに飲み切るからそのゴミが多い。歩きスマホとかしないと思うけど、足元気を付けて。
↑ アクラのマコラマーケット。熱気が凄い。トラックは野菜が売られている。
↑ アクラ滞在中、一度だけだけ砂嵐がきた。宿にいたので何も影響はなかったけど少し怖かったな。後にも先にもこの1回だけだった。
↑ Strongというブランドらしいけど、象徴がお相撲さん。喜ばしいこと。
↑ クマシのマーケット。隙間なくトタン屋根の建物が。全てお店。現地を知る人と一緒じゃないと迷う。
↑ いやお前KIA。
↑ お前は日産。ちゃっかり大宇付けてるし。
↑ トロトロ(ミニバス)はドイツからの中古車が多かった。
↑ ガーナ滞在中、独立記念日(3月6日)に重なった。マーチングを鑑賞。
↑ Voltic。よく飲んでたペットボトルの水。某仏に名前は似てるけど、味は問題なしだった。
↑ 色んな売り子を見てきたけど、彼女がナンバーワン。ダイソーみたい。
コートジボワール
僕が訪れた数日後にグランバッサムでテロが起こった。
元々グランバッサムには興味がなかったので行く予定はなかったんだけど、「明日は我が身」と感じた瞬間でもあった。
アビジャンは西アフリカの中でも都会。ラゴスと張るレベルかも。ここも蒸し暑い。
また治安も気をつける必要があるので、7,000円ぐらいのエアコン付き宿に宿泊した。勿論警備員付き。
最初はトラッシュビルの安宿に行こうかと考えいたけど、暑さに応えてエアコンを欲していた点、やはりトラッシュビルの治安を懸念して安全なホテルに宿泊した。ここは朝食も仏式で美味しく、スタッフも親切で良かった。
アビジャンに行ったらステンドグラスが綺麗なサンポール教会に行ってみてほしい。
プラトー地区は土日は人通りが少なくなるので注意。平日だけにしよう。
また西アフリカで最初に出来たカルフールもある。豊田通商が協力していて、中のショッピングモールはエアコンも効いていて綺麗。アビジャンの中でも近代的な建物。
ちなみに空港へのアクセスはタクシー1択のみ。Sotraと呼ばれる路線バスのHPには空港行きの記載があったけど、バスターミナルで2時間待って来なかったし、現地人も知らない(不正確)ていう状況。なのでタクシーを素直に使おう。
↑ アビジャン。プラトー地区(ビジネスエリア)に入る橋。都会に来たんだなーと感じた。
↑ アビジャンの街中はSotra社の路線バスが走っている。なんだけど本数がすくない上に激コミ、しかもエアコン無しという中々過酷な移動手段。少しお金を出してシェアタクシー使うのが楽。
↑ 始発のバス停。乗る気が起きない状況。
↑ 旅に出ると異様に炭酸を飲みたくなる。西アフリカは暑いので余計に。いつもはスプライトを飲むんだけど、「Panda」と初めて見たブランドがあったので試してみた(コカ・コーラの半額ぐらい)。味は半額の味。
↑ 平日のプラトーはオフィス街となるので、人通りも多い。だけど夜や土日は少なくなるので注意。
↑ ピラミッドと呼ばれる建物。中々奇異。というかデザインが昔。全体的にプラトーの建物は古い。
↑ ラグーンに囲まれたアビジャンの街。プラトーからトレッシュビルは徒歩で橋を渡ることもできるけど、渡しフェリーもある。150CFA。
セネガル
セネガルというかダカールが天国だった。
西アフリカのゴールはダカールが適するのではないかと思うほど居心地が良い。
先ずは気候が安定している。温暖な気候で朝晩は少し肌寒くなるぐらい。この湾岸部を旅してきた身からすると、どれぐらい適温であったか。
居心地が良すぎてガンビア行きは無くしてダカールに一週間いたぐらい。
後ダカールには「和心」と「シェ山田」という二つの日本人宿がある。どちらも居心地抜群、オーナー素敵というどちらに泊まろうか悩ましい問題もある。
ちなみに和心では日本食を食べることも。夕食付きプランがあって最初は食べなかったんだけど、目の前で食べられてる誘惑に負けて夕食付きプランに変更した。どれだけ美味しかったことか。この感動は西アフリカを旅した者にしか分からない感覚だと思う。
日本人が好きそうな観光スポットも多いので、西アフリカデビューには適しているかも。
↑ アビジャンからダカールはガンビア川上空を通過。川上の方かな。三日月湖が多い。
↑ ダカールの旧空港は街中にあったので、建物とスレスレのところを着陸していく。奥に見えるのが北朝鮮が建てたアフリカ・ルネサンスの像。
↑ 25度ぐらいで乾燥しているダカールの街。木陰は涼しい。
↑ ミシュラン。良い。
↑ ゴレ島。観光地なんだけど雰囲気が凄く良かった。そして海が綺麗。
↑ 個人的に好きなンゴール島。こちらも海が綺麗。
西アフリカで食べたご飯
ぶっかけ飯&パスタ
僕の主食だった。安く食べれるし、そこまで言葉の壁も必要がない。
どの国も街中に露店が出ていて、食べたいものを指差して注文。
言った「値段分」の量が出てくる。
CFAだと100ぐらいから。20円ぐらい。
お腹を満たすとなると300ぐらいかな。
ご飯やパスタタイプがあるけど、当たりが多かったのはパスタかな。特にミートソースは外れがなかったし、下手なレストランよりも美味しいミートソースもあった。
この美味しさは実際に食べるまで分からない。
なので最初は100で注文して、美味しければ追加。NGなら別の店に行こう。追加注文していくのがコツ。
フランスパン(旧仏)
ちゃんとした名前がなんて言うのかは定かではないけど、旧仏植民地諸国では朝はサンドウィッチを食べていた。食パンのサンドウィッチではなく、フランスパンのサンドイッチだ。ベトナムのバインミーをイメージするのが早い。
路上や店の前で、バゲットと具材が出されており、好みに応じてアレンジしていく。基本的には全部乗せで良いかと。1つ200~250CFA(約50円)だったと記憶している。
ボリュームあるし、バゲットも歯ごたえがあるので、満腹感としては高いご飯だ。
タピオカ&アチョモ(ベナン)
アチョモはサーターアンダギーみたいな揚げパン、タピオカにつけて食べる。
ベナンではタピオカに練乳をかけるのでとても甘い。でもそれが美味しい。
フフ&コンコンテ(ガーナ)
フフ:
ガーナの名物と言ったら「フフ」だろう。キャッサバとプラタノを混ぜて餅みたいにしたものだ。
バンクーやケンケは少し酸味があるのだが、このフフは味がそこまでしない。
見た目も食感もお餅。作り方もお餅。
というのも、キャッサバとプラタノをそれぞれ刻んで、臼に入れて槌で叩いていく。そしてそれぞれモチモチしたところで、二つを混ぜて、叩いていく。するとフフが出来上がる。
餅同様、二人いないと出来ない。共同作業だ。またフフはすぐにダメになってしまうので、出来上がってすぐに食べないといけないみたいだ。なので保存ができないので、結構手間がかかるものである。
フフをシチューのようなスープと共にいただく。手で食べるので、汚れを落とすようの水も一緒に出てくる(飲めない)。
ガーナ人はフフを飲み込むのだが、慣れていない内は噛もう。喉に詰まらせたら大変だ。
ということで、初のフフだったので、噛みながら食べ進めていく。
味はそんなにないので、スープの味が強調される。またフフはお餅同様、すぐにお腹に溜まってしまうので、完食することができない。手で食べているから、満腹中枢がすぐに達するということもあるだろうけど。
ということで僕は残してしまった。しかし、ガーナでは食べ残しを他の人が食べる文化があるらしいので、家庭で出されて残してもそこまで「やってしまった…」と思う必要はない。
コンコンテ:こちらもフフと似ているのだが、原料はキャッサバのみだ。またフフはレストランや食堂で提供されるのに対し、コンコンテは家庭でしか味わえないとのこと。なので旅行者からしたら貴重な食べ物である。
コンコンテもフフと同じようにスープにつけて食べる。現地の人は飲み込んでいるけど、慣れていないので噛んで食べ進めていく。
味はそんなにしないので、スープの付け合わせだと思って。だけどお腹にはすごく溜まるから、これも残してしまった。
そんなに栄養はあるとは思えないけど、安価に作れて、お腹にはたまるのでよく食されているのだろう。あくまでも憶測らしいのだが、こういうのは「奴隷の食べ物」らしい。
というのは、奴隷には栄養はいらなく、その日に動いてもらえばよい。だから栄養はないけど、お腹には溜まる食べ物を出していたのだと・・・。そう聞くと分からなくはないなと。
フライドライス(ガーナ)
ガーナ名物の「フライドライス」。
炒飯とは味付けが異なるのだが、中華鍋で炒めているので「ガーナ版炒飯」と言える。
ご飯以外にも野菜やお肉が入っているので、まあまあ栄養は取れる料理だ。
値段はぶっかけ飯の倍以上する。10セディ(約300円)とか。なんだけどボリュームがあって美味い。たまの贅沢に。
チェブジェン&チェブヤップ(セネガル)
チェブジェン:魚
チェブヤップ:肉
※チェブは「米」という意味。
ダカールに来たからには、まずこれを食しておきたい。
炊き込みご飯のような、パエリアのような。
とにかく魚又は肉の旨味がご飯に凝縮されていて、べらぼうに美味しいのだ。
多分ほぼ毎日食べていたんじゃないかな。
1皿500CFA(約100円)ぐらい。1皿の量も多いので、これだけでお腹いっぱいになる。
マーフェ(セネガル)
ピーナッツソースのご飯。ご飯の上にピーナッツソースがかかっているシンプルな料理。
ピーナッツソースは主張が強いこともあるので、もしかしたら口に合わない人もいるかもしれない。
地味にマーフェを提供する店を見かけなかったこともあるので、もし見つけたら食べておくのがいいかも。
ヤーサ/ヤッサ(セネガル)
こちらも食堂みたいなところで食べれる料理。
「ヤッサ」はタマネギソーズ、これに「プレ」(鶏肉)が付いて「ヤッサ・プレ」と呼ばれて提供されることもある。
多分日本人の口に合う料理だと思う。
タマネギ×鶏肉×ご飯なんだから、合わない訳がない。
お米が主食なので、上のチェブジェンや下のマーフェと共に助けられていた。
バゲットも食べるから、かなり炭水化物を摂ることになるだろう。
ネム(セネガル)
ネムとは「揚げ春巻」のこと。僕はワッカム滞在中に、近くの店でテイクアウトをしていた。
そもそも何でベトナム料理がセネガルにあるんだろうって思った。最初はフランスが関係しているのかなと思ったけど、戦争で仏に逃げて来ても、セネガルに行く理由がない。
調べてみると、フランスが関係しているのは当たっていた。
インドシナ戦争で、当時植民地だった西アフリカ諸国から、兵士としてベトナムに連れて行ったようだ。そこでセネガル人兵士がベトナム人の奥さんを見つけて、国に一緒に帰ったという話。なるほどな、と思った。
とりあえず揚げ春巻は美味しい。値段は忘れてしまったけど、500CFAぐらいだったかな。5個とかで。
ここに紹介したのはあくまでも一例である。実際には他の食べ物もあるんだけど、僕は範囲を広げることができなかった。
多くのサイトを参考していただき、ローカルフードを堪能してみて。ご飯はセネガルがピカイチに美味しかった。
まとめ
西アフリカの旅について少しまとめてみた。
最新の情報は現地で得てほしいが、微妙に変わっているところもあると思うので、参考程度にしてほしい。
ただご飯など根本的な部分は変わっていないので、そこは大いに参照していただければ幸いだ。
「いやいや、今はこうですよ」と間違った部分があれば修正させていただきます。